Battle Face

こんにちは

 

先日、Jリーグ32節が行われ、私の応援しているチームは、この10年単位で極端に苦手にしているセレッソ大阪相手に2-0の完勝を収めました。

 

その試合の内容について詳しく触れる気はありませんが、本当に素晴らしい試合だったと思います。

可能性がある限り、戦う姿勢を取り続ける。

優勝するしないより、このチームの矜持、意地を見ました。

これこそ「戦う顔」なのでしょう。

 

そこまでは良かったのですが、1時間遅れでキックオフとなった首位ヴィッセル神戸と3位浦和レッズの試合の結果から広まった声にちょっと、いやかなりがっかりしています。

内容及び結果については今更いうことは無いでしょう。

また、その決勝弾がオフサイドなのではないか、と騒がれていることも今更語ろうとは思いません。

 

私が腹立たしく思っているのは、少なくない数のマリノスサポーターが、この判定について文句を垂れており、あまつさえ結果的に誤審で得をした形になったヴィッセル神戸に対して全く以て言わなくていいような強い言葉を吐いていたことです。

正直なところ、こういうことで第三者的にやいのやいのいうのも肴といえば肴ですが、自分たちに矢印が向いていないことが気になりました。

32節はあの超がつく難敵セレッソ大阪を下した試合、細かい内容はともかくとして、今シーズンベスト級のゲームだったと思います。

なぜセレッソ大阪に勝てたこと、チームが戦う顔を見せてくれたことよりも優先してよその誤審騒ぎに首を突っ込むのか。

それがどうしても理解できません。

 

そもそもからして、今シーズンは勝てた可能性が少なからずあった試合をいくばくか落としてきたのは事実です。

もっというと開幕前からの編成も完璧ではないし穴は多かったと思います。

夏の移籍市場もあまり動かず、選手層で苦しみました。

突発的な負傷者の続出で誰が試合に出られるのかもよく分からない時期もありました。

少なくとも現状優勝するためには他力に縋るしかないくらいに勝ち点を落としてきたのは100%、マリノスの落ち度なのです。

その状態で優勝するためには、優勝したいのなら他力に期待するしかないのかもしれません。

ですが他力なんぞはコントロールできる範囲にありません。

私たちファン・サポーターが出来ることは、「今のチーム」を応援することです。

 

優勝の可能性が薄れたことで気が抜けてしまうチームもある中で、相手問わず、怪我人問わずファイティングポーズを取っている今のマリノスを私は戦う集団として心から素晴らしいと思っています。

強要するわけじゃありませんが、他所の誤審騒ぎなんかよりもっとこのチームの戦う顔をサポーターは評価してほしいと心から思います。

少なくともそれがサポーターでありファミリーなんじゃないですかね?

 

「他所様のことに首を突っ込まずにお行儀よくいろ」とかそういうのはどうでもよくて、せっかくマリノスが素晴らしい姿勢を見せて戦っているのに、それを本気で追わずして、語らずしてどうする?と思います。

もったいないですよ。ほんとに。

私は今年のマリノスが優勝しようがしまいが「最後まで戦う顔をし続けたチーム」だとして頭に刻み込みますし、忘れることは無いでしょう。

 

 

 

あとがき

多くのチームのサポーターは納得しきれないところもあるでしょうが、審判の判定ミスというのはやはりどっかしらで釣り合うんですよね。*1

恩恵を受けた裏では損もする。

例えばマリノスも浦和との試合で角田選手がPA内で西川選手のパンチングを食らい、下顎骨折しましたが特にファール判定も何もなかったり*2、名古屋との試合でヤンマテウス選手がPA内で倒されたけどノーファール*3だったりと恩恵を受けてばかりではなく損失もあります。

 

まあまさかVAR導入してもミスだらけとは思いもよりませんでしたがね。

ただ、勘違いしてはいけないのが、「明確な判定」と「審判の裁量で変わる判定」の違いです。

ハンドなどは手の位置もそうですし、取る取らないは審判の裁量です。

PA内のファールを取る、取らないも割と審判の裁量が大きい印象はあります。

半面オフサイドなどは、先述のようなミスもありますが基本は事実のため主審およびVARの主観が入る余地は少ないです。*4

 

このあたりを一緒くたにして自分たちに不利な判定を「誤審」とみっともなく騒いでいると、いざ恩恵を受けたときに居心地が悪くなるし、吐いた唾を吞めなくなってしまいます。

こういう恩恵を受けたときに「俺たちは過去に損しているから」というのであれば損した時に黙っていないと釣り合わないんですよ。

また負傷に関しても同様で、自チームの選手が怪我させられた時は対象の選手を世紀の大悪党のように非難しておきながら、自チームの選手が他チームの選手を怪我させたときはダンマリな場合も同様です。*5

自分たちが損した時だけこの世の終わりのように喚き散らして、得したらダンマリはそりゃ道理が通りません。

もちろんそれがサポーターと言われたらそれまでですが。

とはいえ、某クラブのオーナーが判定で不利益を被ったときだけ大きな声を上げていたのは傍から見ても滑稽でしたね。

*1:ヴィッセル神戸は判定の損得トータルで見ても、齊藤未月選手の負傷を考えれば釣り合っていないですが

*2:同じ試合では浦和早川選手のオンサイドでのゴールをなぜか誤ってオフサイドにしたりもしていました。

*3:のちにジャッジリプレイでファールの可能性が高いとのコメント

*4:関与だったりするとまたややこしい

*5:ロイ・キーン級の悪質さや2023年の東京ヤクルトスワローズ級の頻度なら別ですが