こんにちは。
個人攻撃というわけじゃないですけど、最近目に余る方たちが多くて「うーん」となってます。
いやね、私の周りにはいないんですよ。幸か不幸かそういう人たちをフォローしてないし。
ただ、回ってくるし嫌でも目に付くんですよね。
まあ別に自分に関係ないことだってことで黙ってても良かったですし、何ならそうすべきかなあとも思っていたのですが、「いや待てよ…?」となったのでちょっと書かせてもらいます。
■きっかけ
何でこれを書こうか、と思ったかきっかけですが、先日の11/7にACLのカヤイロイロFC戦が敵地のフィリピンでありました。
何人かのマリノスサポーターがフィリピンまで乗り込んで応援に駆けつけていました。
その時にとあるマリサポのSNSユーザが「彼女とはぐれた」として自身のSNSに彼女の映像を添付して拡散していました。
確かにネットリテラシーの観点から見たときに「他人の映像をばらまく」というのは褒められたものではありませんし、まあ恐らく私なら軽めにキレます。
ただ、そのユーザが彼女の動画をSNSで出すといった行為に至った気持ちもわかります。
海外、しかも心から安心して過ごせるとはいいがたいフィリピンという土地で合流するはずの相手と合流出来なかった場合の心細さ、不安さは甘く見るべきではありません。
結果として彼女とはただの行き違いで何事もなかったので良かったね、ただネットリテラシーには気をつけようね。で終わる話だったはずでした。
私自身「アホだなあ…でもいざ海外となった時に準備しておかないといけないこともあるし、気を付けないといけないこともあるよね。」と勝手に教訓にして終わらせればよかったのです。
ここから先はリアルタイムで追っていたわけでも何でもなく、後追いでちょろっと見ていただけにすぎないので正確性に欠ける部分があるかもしれません。
何がきっかけか分かりませんが、当該の彼女の写真をさらした彼が、過去にマリノスサポーターを批判しているツイートがいくつか発掘されました。
誰が何きっかけで晒したのか分かりませんが、私が気づいたときには彼は晒されて炎上第二波目になってました。
ある程度人生を長く生きてきたであろう人たちが大上段から「ネットリテラシーがない」、「何も反省していない」だの大バッシングの嵐。
正直私が見たタイミングだと
・神対応で突き放す彼女
・そして一通り正義棒で彼をぶん殴って満足するマリサポたち
で散らばっていました。
よくわからないは分からないのですが、まず真っ先に思ったことが
「いくら殴っても構わないサンドバックを手に入れた人間ってこんなに幸せそうなんだな」
ということです。
私もちょっと部屋にサンドバック置こうかな。
ちょっと考えが浅かっただけの人間に対して、「ネットリテラシーが低い」という武器と「同胞のマリサポを批判した」という武器で好きなだけ殴っているように見えました。
「あいつは悪だ。だからズタボロになるまで馬鹿にしてコケにして集団でいじめてやれ」って子供がやっても親や教師にぶっ飛ばされる発想だと思うんですけど、なんで大人がやってるんですかね?
色々拝見させていただきましたが、本人のためを思った注意などではなく、酒の肴にでもするかのような振る舞いにしか見えませんでした。
■自浄作用とは
このような感じの炎上を見たのはぶっちゃけ初めてじゃないです。
同じマリサポ界隈で何度か見たことがあります。
構図はほぼ同じで、たまに他サポが対象だったりもしますが、基本的には自分たちに不快感を与えたユーザを晒し上げて寄ってたかって馬鹿にしていますよね。
個人的に「こええな」と思うのは全く歯止めが効いてないことです。
だって何人もの人たちがそういった炎上まがいの事象を目にしているなら、普通何人かは「いやこんな内輪もめみたいなことばっかやっててええんか?」となりません?
「別に突っかからなくてよくない?」とか思いません?
「放っておいてやらない?」と諌めません?
せめて晒し上げる形じゃない方法でやり取りするとか、手があると思っています。
まず根本的なことをいうと、SNSはよほど度が過ぎた内容じゃなければ何を言おうが基本自由です。
頭の足りない他人を馬鹿にするくらい自由といわれたら自由です。
ただ、本気でチームの発展を願うのならばそうも言ってられない理由があるんです。
■コミュニティとして
ここはあくまで想像の世界です。
でも、言うほど頓珍漢な妄想じゃないと個人的には思っています。
マリノスはにじさんじコラボや昨年のDeNAベイスターズとのコラボもあり、定期的に新規の方で気にかけてくださる方も増えてきたと思います。
間違いなく素晴らしいことです。
それ以外にも着実に新規を増やそうと努力をしているはずです。
そしてそんな努力によって、コミュニティに足を踏み入れようとしている新規のサポーター、ないしはサポーター候補がいます。
そんな彼ら彼女らが、SNS上で頭の足りない発信をしたユーザを嬉しそうに、楽しそうによってたかってからかうマリサポユーザを見てどう感じると思いますか?
少なくとも「楽しいコミュニティだ」と思ってくれないでしょう。
我々のような人種は、狭くて弱いコミュニティなだけに新規に優しく「楽しい場所」と思ってもらわないといけないしそのために動かないといけないはずです。
そんなことも分からないんですか?
何を考えているんですか?
自分の心地よさの為にクラブの努力を踏みにじるのは楽しいですか?
と正直思います。
■正しさを疑え
この辺の界隈のいがみ合い、基本的には「自分(たち)の意見が正しい」と強く固く思い込んでいるが故に、不必要な正義感が暴発して起きていることが多いのだと思います。
・同胞のマリサポを悪く言うなんて許せない
・フロントを悪く言うなんて許せない
・選手批判は許せない
・戦術批判は許せない
・スタッフ批判は許せない
・そもそものチーム批判は許せない
・幼くて年齢の割に馬鹿そうだからいじめて酒の肴にしたい
などなど…
見た感じこの辺の歪んだ正義感をこじらせて暴走しているなという風に見受けられます。
確かに例えば公式のアカウントに暴言まがいのコメントを残すユーザは私も不快に思います。
批判ですらなく誹謗中傷の域に達しているようなコメントを残す人は私も容認できません。
ですが、度が過ぎた暴言じゃなければそれぞれが意見であり正解不正解はありません。
なんなら度が過ぎた暴言だとしてもさっさと通報するなりブロックすれば良くて、晒し上げて寄ってたかって叩くのは自分たちが気持ち良くなりたいだけなんだろうなと思います。*1
■軽はずみな敵認定と仲間ごっこ
このあたりの騒動を見ていて思ったのは「雑なカテゴライズ」によって「敵」か「味方」かをすごく安易に分けているな、とそう感じます。
「自分たちにとって心地よい発言をした人間は味方」
「自分たちを不機嫌にするような発言をする人間は敵」
「敵とみなしたらどれだけ強い言葉を浴びせても、どれだけ晒し上げても正義」
「馬鹿にしてもいいと認識したら徹底的にオモチャにしてエンタメ化するべき」
怖いですね。
特に同じチームを応援しているという妙な連帯感から繰り出される敵味方認定、基本ぼっちの私にはわかりませんが恐らく甘い蜜の味なのでしょう。
その甘い蜜を享受するために、何人もの新規サポーター候補たちを離れさせることになるのか、という話にはなりますけどね。
別に心地よいコミュニティを作るなというつもりはありません。そういうの大事は大事です。
ただ、せめてそういうのは見えないところでやらないと、回り回ってクラブの首を絞めることになりかねない、というのは自覚してほしいですね。
徹頭徹尾新規目線ですが、そりゃ晒し上げ合いをしているコミュニティに飛び込む新規なんてそうそう居ませんよ。
NPBクラスだと話は別ですが、マイナー趣味の部類であるJリーグですよ?
殿様商売のスタンスじゃすぐ潰れますから。
クラブのためを思っている、ないしはファミリーの一員であると自負するのならそこは忘れないでもらいたいな。と個人的には思います。
■あとがき
今回は新規目線で話しましたし、論点もそこにしましたが、別に新規関係なく人間としてダサいことしてるっていう自覚ないのかな、というのはちょっと思っています。
別にダサいかダサくないかは主観ですし、本人の価値観なので強要する気はありませんが、俯瞰で見たときに死ぬほどダサいと思います。
少なくとも最初に書いた騒動で何人かのユーザに関して厳しい感情を抱きましたし、マリサポ界隈で難かしらの炎上が起こるたびに確実に何名かのユーザに不快感を抱きます。
個々の生き方にケチをつけるわけじゃないし、そんな権利私にはありませんが、中立で見ている人間にこの感想を抱かせているという事実だけ覚えて帰ってください。
*1:気持ちよくなりたいならちょっとお高めのヘッドマッサージに行くといいですよ。ほぼ間違いなく使った金以上の効果が出る。