夢から醒めたあと

こんにちは

今回サッカーのことを語ります。

誠に勝手ながら応援させていただいている横浜Fマリノスについての内容となります。

複雑な感情が入り混じっており、文章としてどこまで伝えきることが出来るか分かりませんが、できる限りの努力は作ります。

もしよろしければお読みいただけると幸いです。

 

まずもって今回、チームとしての調子やそれについてどう感じているかを語る気はありません。

シンプルに今回は宮市亮選手について書きたいと思いました。

 

シーズン開幕前のACLから多くの決定機を外してしまっていること、オープンなスペースのある展開でないと基本的に仕事を果たせない特質、プレースタイルが相俟って現状大きな批判に晒されています。

基本的なスタンスとして、私は「プロの選手である以上第三者からプレーの評論を受けることは仕方ないもの」と思っています。

当然誹謗中傷は論外ですが、批判と誹謗中傷に大きな差があり、前者は誰がやっても問題ないことだと私は認識しています。

むしろ批判すらされない選手というのは全てが完璧な選手かもしくは引退する選手くらいでしょう。

引退試合でプレー批判するのはさすがにナンセンスですからね。

 

ただ、宮市選手に関しては存在が特殊ゆえにちょっと難しいところはあります。

 

簡単に宮市選手のキャリアを振り返ると中京大中京高校卒業後、プロを経由せず即渡欧。

名門アーセナルと契約し、欧州クラブでもその爆発的なスピードを武器に躍動していました。

実際そのころの宮市選手に夢を見たサッカーファンはかなり多いのではないかと思います。

何を隠そう私だってその一人です。

今でもたまにこすられますが、ウィガン時代に当時プレミア屈指のDFとして名をはせていたイバノビッチ選手(当時チェルシー所属)を圧倒的なスピードでぶち抜いたシーンは衝撃的でした。

しかし、怪我が多く、しかも軽い怪我ではなく長期離脱につながる膝の怪我を頻繁に起こしてしまったことで欧州のトップシーンで活躍する姿はほとんど見られなくなりました。

そんな中、2021年当時ドイツ2部でプレーしていた宮市選手をマリノスが獲得するという事を知り私は驚きました。

そもそも頭の片隅からも消えかけていたかつてのカルトヒーローが自分の応援するクラブに来るという事、また宮市選手に目をつけていた強化部にもです。

 

ですが、2021年夏から加入した宮市選手はコンディションの問題もありほとんどベールを脱がないまま最初の半年を終えました。

この時はプレーを見てすらいないので期待を持つ持たないより「宮市って実在するの?」みたいなツチノコ的な感覚で見ていた自分がいます。

 

そしてキャリアが大きく変わった2022年。

この年は最初からある程度試合に絡むことが増え、当時の集中開催スタイルのACLに伴う過密日程と相俟って「とりあえず身体が動く選手は試合に出る」という状況でしたが、春先の宮市選手は今一つパッとしませんでした。

今も言われている「クロスの質」や「スペースがないときの働きの質」はこの頃も言われていた印象はあります。

ですが、初夏のあたりから急にプレーが洗練され、ゴールとアシストを量産しだします。

2022年5月18日の浦和戦から2022年7月6日の広島戦までの7試合で3ゴール3アシストというとてつもないペースで得点関与し、その年開催されたE-1の日本代表にも選出されました。

その頃もスペースがないときの動きは不得意でしたが、スペースがあるときは水を得た魚のように躍動し、クロスもある程度の精度があり*1、得点も決めるという理想的なスピードアタッカーでした。

彼にとっても10年ぶりの代表復帰という事もあり、私も嬉しく思いましたしきっとチームメイトや監督スタッフも同じ気持ちだったでしょう。

ですがそのE-1の韓国戦において、彼はまたも膝の大怪我を負います。

チームは一致団結し、最終的に2022年はリーグ優勝を果たすことが出来ました。

宮市選手がシャーレを掲げている姿を私は現地で見ましたが、「感無量」の一言でした。

そして多くのファンサポーターの期待を背負い、リハビリも完了した宮市選手がピッチに戻ってきたのが2023年の初夏。

怪我明けであること、もとよりプレーヤーとしての性能が尖っていることを考えるとどこまで貢献できるか不安はあったものの、2023年6月10日の柏戦でATに逆転弾を放ち「宮市亮ここにあり」を見せつけてくれました。

ですがその後は精彩を欠くプレーが続きました。

クロスは明後日の方向に飛んでいき、シュートは枠外ばかり、プレスもとても理知的とはいえずチームにとって利潤をもたらしているとは到底言えないパフォーマンスでした。

正直に言うと私はしんどかったです。多分しんどいと感じた方は少なくはないでしょう。

それは宮市選手のパフォーマンスが悪いからというだけではありません。

あの時夢を見せてくれたスーパーヒーローの無残な姿、そしてその無残なパフォーマンスによってチームにデバフをかけてしまっている事実がしんどかったです。

一人一人の選手を応援すると同時に、クラブを応援している中で、試合に出るだけでクラブを苦境に立たせてしまう選手を私は直視したくなかったです。

ですが、そうはいってもチームの一員である以上宮市選手が試合に出るのならゴールを決めてほしいしアシストを決めてほしい、一人でも多くの相手選手をぶち抜いてほしいと願いながら試合は見続けていました。

 

もちろん怪我明けだったことを思うと、簡単にトップフォームを取り戻せないのは当然です。若手じゃないのですから猶更です。

ただ、シーズン終盤までずっと苦しいパフォーマンスが続いたのは紛れもない事実ではありました。

そんな苦しい2023年を経て、私はオフシーズンに宮市選手が移籍するのではないかとチラッと思いました。

それはマリノスというクラブが「選手ファースト」で選手を送り出しており、例えば今FC東京でプレーしている仲川選手やセレッソ大阪でプレーしているレオセアラ選手などは、実力はあれど出場機会が限られてしまうこともあり、チームとしては必要戦力ではあったものの移籍という選択を決断したことを止めなかった経緯があったため、苦しいシーズンを過ごした宮市選手が違うクラブで再起をかけたいと思うのではないか、またそれをクラブは無理に引き留めることもしないのではないかと思っていたのです。

そうなっていたとしても私はクラブを責めることはなかったと思いますし、むしろ「選手ファースト」という事であればいい別れ方じゃないかもしれないけど宮市選手とは道を違えたとしてもそれは仕方のないこと、と思っていました。

 

ですが宮市選手は2024年もマリノスでプレーすることになりました。

 

そして今に至るわけですが、やはり厳しい状況が続いています。

例えば宮市選手じゃない違う選手が同じようなパフォーマンスであればもっと非難されていたかもしれませんが、宮市選手は先述の経緯もあるので、どうしても擁護したいと思う方が出てくるのは無理もありません。

大変言いにくいですが、彼のプレーの"質"そのものがマリノスの水準に達していないと私は思っていますが、それでもまだまだ期待したい、ヒーローが甦る姿を見たいという人の気持ちは痛いほどわかります。

ですが、宮市選手を本当にプロ選手としてリスペクトしているのであれば、汚い言葉で罵るでもなく、無理筋な擁護をゴリ押すわけでもなく、それぞれの言葉で真剣に語るべきなのです。

私たちは宮市選手をあまりに「あの頃のスーパーヒーロー」そして「怪我に泣かされ続けた悲劇のヒーロー」として見すぎているのではないか、と思います。

正直言うとその見方を完全に取っ払うのは難しいのですが、それでも今の宮市選手を語る上ではノイズでしかありません。

今必要なのは「現在31歳のウインガー」という情報だけです。

 

どういったプレーが出来ていて、どういったプレーが出来ないのか。

またマリノスが求めるプレー水準を満たすことが出来ているのか。

そもそもマリノスがどういうチームで何を目標にしているか、も含まれるかもしれませんね。

「現在31歳のウインガーとして見たときに満足できますか?

そして、マリノスが求める目標達成のために彼の存在がプラスになりますか?

というところだけに絞って話すのがいいと思います。

 

個人的には今の宮市選手にそれを求めるのは酷だと考えています。

そして宮市選手に、あの頃のスーパーヒーローに必要なのはマリノスで苦しんで苦しんでパフォーマンスを出せないで晒し者になることではなく、自らの実力と合致したリーグ、クラブで輝くことです。

選手ファーストは本来そのはずのものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

なんで突発的にこんな記事書こうと思ったかというと、試合のたびに宮市選手についての議論がなされていますが、かたや「全擁護」かたや「全否定」と両極端な意見が多くみられてうんざりしたので、思考の整理のためにしました。

「宮市選手の成長に期待すべき」という意見や「宮市選手に期待しすぎるほうが間違い」という意見は一見宮市選手を擁護しているようでただ彼を貶めているだけにしか見えませんでした。

リスペクトを持つことは果たしてそういう事なのか、というのはずっと思っていることですが…

 

*1:なければあんなペースでアシストできません

ホームランマシーン狂騒曲

こんにちは

贔屓のDeNAベイスターズ周りで驚きのニュースが入ってきました。

news.yahoo.co.jp

悲喜こもごもいろいろな意見が飛び交う中で、いちファンとして冷静に下記3点をもとに考えを書いていければと思います。

●ファン心理
●戦力としてのシビアな目線
●選手の目線

 

●ファン心理
いちファンの純粋な気持ちからすると、帰ってきてほしくないわけがないです。

ポジションが空いていないわけでもないですし、もちろん大歓迎です。

それに他球団、特に同一リーグに行かれるのはあまりにつらい。
彼自身、それだけの存在で、それだけの功績を残してきた選手です。
暗黒球団を暗黒じゃなくした立役者の一人で、なんなら今からでも帰ってきて一緒に優勝できればそれに勝る喜びはないと思っています。
実際暗黒期を脱出して上り調子で躍進したころは、チームの顔、看板とも呼べる筒香選手を盛り立てて、彼中心のチームが躍進しました。
他の方はわかりませんが、私にとっては少なくとも筒香選手はただの元主力選手、なんかで済む存在ではないです。
25番という背番号をずっと開け続けていることからも、球団はきっと彼の居場所を完全に消すことなどないでしょう。


●戦力としてのシビアな目線

とはいえ、私自身手放しでいくら積んでもいいから戻せ!と言うほど純粋な人間ではないです。*1

彼が守れるのは主に左翼、一塁*2
守備力はお世辞にもうまいとは言えないですし、日本最終年はメインポジションの左翼もサブポジ的に守った三塁もどっちもしっかりマイナスでした。*3
ですので、筒香選手が加入して、彼を起用する場合は守備でマイナスを出すのは承知の上で、守備のマイナスを取り返せるくらいに打つかどうかが鍵となります。

筒香選手の渡米前ラストシーズンの成績が
AVG.272    HR29    RBI79    OPS.899    wRC+140
と、MLB挑戦直近の成績としては物足りない*4
けど、このクラスの打者がチームに加わるのはあまりに大きいです。
なおかつ、彼は比較的待球型なので積極型の多いDe打線とかみ合いもいいでしょう。

ただし、今戻ってきてこのクラスの成績を出せる保証はないと思っています。
渡米以降、メジャーでプレーできた期間は決して長いとは言えず、マイナーや独立を行き来しているのも心配です。
元より速球に弱かったですが、よりシビアな速球環境になりつつあるNPBへの適応も不透明です。*5
どの程度の契約年数、年俸を提示するか次第ですが、あまりに高額年俸で長期契約となると将来的な編成も含めて難しくなってくるかもしれないと感じてしまいます。

 

●選手の目線
あとは、誠に勝手ながら筒香選手が日本復帰するにあたって何を重視するかを考えてみました。

MLBに上がれる目がなくともすぐにNPBに帰らずに米独立に行くなど、やや変わった価値観を持っているだけに、元所属への義理や待遇や出場機会、優勝できるかどうかといったところをどこまで重視しているかはわかりません。

ただ、出場機会といったところを見たときにベイスターズには一軍では左翼に佐野選手、右翼に度会選手、一塁にオースティン選手、三塁に宮崎選手といます。

佐野選手は攻守で不調続き、度会選手は新人、オースティン選手は怪我しないほうが奇跡レベル、宮崎選手は今年36歳のベテランということを考えれば決してポジションが無いということはないでしょう。

ただ、じゃあジャイアンツではどうなのかというとジャイアンツでもまずは開幕前に新外国人だったオドーア選手の爆速帰国。

さらに直近で丸選手が負傷、代わりに今年40歳の長野選手が起用されたり、36歳の梶谷選手が開幕スタメン*6だったりと両翼はベイスターズよりさらにガバガバです。

一塁は岡本選手、三塁は坂本選手がいますが、岡本選手はMLB志向を隠しておりませんし、坂本選手は宮崎選手と同じ今年36歳です。

単純に今だけでなく数年先までの出場機会を考えたときに、ジャイアンツのほうが多く得られる可能性はあるでしょう。

常にだれかの代役として、「要らなくはないけど、居てくれるとありがたいよね」みたいな立ち位置になりそうなベイスターズよりは「絶対必要です」となるジャイアンツのほうが意気に感じても不思議ではありませんし、その決断を下したとして、私は筒香選手を責める気にはなりません。

 

 

●まとめ

帰ってきてくれたらうれしいです、喜びます。ユニフォーム買います。

でも帰ってこなかったとして、それは筒香選手の決断と尊重するだけです。

いち個人事業主の判断でしかありませんし、少なくともポスティングで数十万円や数千万円ではなく、240万ドルというそこそこの金額を残してくれた選手に対して帰ってこない時点で裏切りという気もありません。

今はそういう考え、そういう気持ちです。

 

 

 

あと、バントさせられる筒香選手が正直見たいという気持ちはありますね

*1:選手の入れ替わりの激しいサッカーを好んでみていることで、より選手の出入りに関しては耐性がついていると言えますかね。

*2:三塁と右翼は出来なくもないでしょうけど、様子見といったところでしょうか。

*3:

bo-no05.hatenadiary.org

*4:実際吉田正尚鈴木誠也の渡米直前の成績は凄まじかったです。

*5:

1point02.jp

*6:ちなみにもうコンディション不良で二軍に行きました

夜明け前が一番暗い

こんにちは

 

最近、サッカーの贔屓クラブ関連で思うことはあるのですが、どうやっても結論変わんねぇってなるのでこういう感じでブログ書く意欲が中々湧いてこない苦しさがあります。

毎回同じことを多少表現変えて書くだけって読んでる側もつまんないっすよね。

書いてる側はその1.5倍くらいつまんないです。

毎回懸念しているような事象が起きているチーム、監督が手を入れるにはあまりに足りなすぎる兵站

はっきり言ってもういいです。語る気にもなりません。

また新しい発見があるように祈るのみです。

 

なのでちょっと角度を変えて違うことを書きます。

 

つい先日のA名古屋戦、主審と第4審の連携がうまくいかず、マリノスの交代が認められないまま10人で相手の名古屋の攻撃を受け、失点を喫してしまいました。

その後、ずるずると受け身になってATに逆転され敗北。

この交代に関して議論が沸き起こっていました。

 

根本的に「審判のせいで負けた」みたいなことを言うのはあまりに糞ダサいと思っているので、今回も私はその様には捉えていません。*1

 

実際、失点を喫するより前に得点を入れておくことができなかったのか、というとそんなことは決してなかったはずです。

1失点目のシーン、人数関係なくあんな集中力の途切れ方してたらそりゃやられるって思いません?

そもそもこういう言い方するとアレですけど、アンコントローラブルな審判の運用、判定に目を向けるよりもチームの脆さや弱さを考察した方がよほど経済だと思います。

 

もちろんファン・サポーターなんて「不当判決だ!フンガー!」と喚き散らしても許されるというか「そういう生き物」だとは思うんですけど、それやってもムカつきが増えるだけでなんにも得しなくないですかね?

 

ちなみに本記事でじゃあ「なぜ負けたか」を詳細にいまさら書く気にはなりません。

だって先述の通り書いたってつまらないですから。開幕から同じ事象が起き続けているだけで、その理由の多くが兵站・編成によるものだからです。

このくらいで勘弁してください。

 

個人的に件の判定については

・厳密なルール運用として間違っているとは言い切れない。

・ただ、普通の思考回路ならマリノス側の交代を待つ人が多いはず。

のかなと思っています。

なので、不当な判定というのはあまりに筋悪ではありますが、とはいえ真っ当に円滑に試合を裁こうとするのであれば普通はマリノス側の交代を待つという感じですかね。

 

また、交代予定だった渡辺選手が足を痛めたけど割とすんなりピッチから出たのにその上でスルーされたことで、「フェアプレーをして馬鹿を見るなんて」ということをいうマリノスサポーターもいますが、違います。

フェアプレーなんぞ自己満足です。勝ち点につながるもんじゃありません。

少なくとも、今回の件を受けて、『日本の審判レベル』を考えた時に、一見「見苦しく」思えるかもしれませんが、ややもすると大袈裟なくらいのたうち回って試合を無理くり止めてしまったほうが安全に円滑に交代できるのではないかと考えてほしいです。

私はマリノスに限らず応援するチームに対しては「フェアプレー」よりも「勝つ確率を数パーセントでもあげる」ためのプレーを実施してほしいです。

 

人事を尽くして天命を待つ、とは言いますが人事を尽くしていないチームにかける言葉は特にないですね。

まずはチームとしての質をあげ、なおかつ勝つためのディテールにこだわるべきでしょう。

はっきり言って今マリノスが負けても悔しくなくて空しいだけなんですよね。

早く「応援して負けたら悔しく思える」チームになってほしいです。

*1:息をするように審判批判ばかりする他クラブのサポーター様とステイクホルダー様のあまりの品格の無さを見て、そういう姿勢のサポーターはあまりに痛々しいなっていうのを感じさせられたのはあります。

【妄想】マリノスの補強候補2024

こんにちは。

妄想のお時間がやってまいりました。

 

先述の記事も踏まえ、今どのポジションが足りてなくてどう補填すべきか

じゃあ補填するならどこから誰を持ってくるべきか

を勝手に想像してみました。

 

駄文ですがお付き合いいただけると幸いです。

※とはいえ怪我人の復帰が多く、なおかつ復帰した際にどういう運用になるのか不明なところもありますが、一旦そこは脇に置いてこれまでのポジションに戻ると想定します。

※また、一旦今の主力、準主力が抜けない前提で考えます。抜けるなら話は別ですがあまり考える意味もないので。

 

■GK

ここの補強は要らないと思います。

ポープ選手の躍動、白坂選手もデビュー戦で落ち着いた振る舞いを見せていましたし、ベテランの飯倉選手、若手の寺門選手と揃っています。

しいて言うならいずれ来る木村凌也選手の卒業、加入はどうするのか、いったん見送るのかマリノスで迎え入れる想定なのかは気になるところです。

 

・特になし

 

■CB

畠中選手の復帰、諏訪間選手の内定でだいぶ層は厚くなりました。

かたくなに渡邊泰基選手をSBで使いたがる監督の意図は図りかねますが、大きく動くセクションじゃないでしょう。

ベテラン組の復帰もかなえば、エドゥアルド選手を蚊帳の外に追いやったとしても問題ない質と量は揃いつつあるようには思います。

 

・特になし

 

■SB

怪我人があまりに多かったため補強もしましたが、全員戻ってくるとなると逆にカオスになるのがこのポジション。

もはや小池裕太選手などはWGでガンガン使うんじゃないかとか思ったりはします。

多くの選手が戻ってきていること、加藤蓮選手が計算できることを考えればここも補強は不要とみていいでしょう。

 

・特になし

 

■アンカー

補強必須ポジション。

正直なところ、このポジションを喜田選手で務まり切ると思っている人がどれだけいるでしょうか。

個人的には以下の選手たちを希望したいです。

 

セルジ・サンペール選手(FCアンドラ/スペイン2部)

今はスペインでプレーしているサンペール選手ですが、J経験も豊富なカンテラ育ちの純正ピボーテです。

時間を作ることに関しては今まで来た選手の中で最高クラスだと私は思っています。

懸念点としてはフィルター性能があまり高くないことですが、喜田選手を起用することによるノッキング、非保持時の喜田選手のスピード感を見るにあまり変わらないどころか攻撃面を考えれば失点は減るんじゃないか、とすら思っています。

金銭面で見ても、Jのライバルから引っこ抜くよりスペイン2部の方が多少なりとも安上がりに済みそうじゃないですか?

 

櫻井辰徳選手(ヴィッセル神戸

「え?神戸のベンチ外の選手とってどうすんの?」そう思われた方は一度落ち着いてください。

今貴重な戦力になっている加藤蓮選手はそもそも、ヴェルディで準レギュラーでしたよね。

櫻井選手も神戸に復帰するまでは徳島でレギュラーと準レギュラーを行き来していた(昨年はかなり出場を減らしたようですが)ことを考えれば適正さえ見せれば何とでもなるはずです。

神戸では山口選手、井手口選手、扇原選手に加えて長崎から加入した鍬先選手、筑波大から加入した山内選手とボランチが溢れている状態です。

強度より技術面に長けた櫻井選手はどうしてもチョイスされなくなりますので、レンタルで借りて使ってみてもいいと思います。

少しだけ見たことありますけど、喜田選手よりピボーテとしてのタスクはこなせるタイプです。

 

インサイドハーフ

現状、頭数はギリギリ足りてはいますが実際のところ渡辺皓太選手、山根陸選手、植中朝日選手と海外移籍がありえそうな若手~中堅が揃っており、彼らの動向次第で変わってくるところはあると思います。

とはいえ、個人的にここに思いっきり注力することもないかなというのが率直な感想で、例えばナムテヒ選手、天野選手もいます。

喜田選手も今のやり方ならこっちの方が向いているでしょう。

SBの怪我明け組なんかもインサイドハーフで使えそうなので、ある程度何とでもなるポジションだと思っていますので、補強優先度としては下がると考えています。

 

・特になし

 

■ウイング

個人的に懸案ポジションの一つです。

スタメンとサブの力量差が大きく、試合の流れを変えるということができないのが今のウイングのバックアップメンバーです。

それでいて、簡単に補強ができるポジションでもないだけに例えば小池裕太選手や加藤聖選手が復帰した際にウイングで使ってみたり、ナムテヒ選手をウイングで使ってみたり、そういう工夫も必要になってきそうです。

そんな中で妄想ベースですが来たら面白そうな選手たちを考えてみました。

 

熊取谷一星選手(明治大学
中村草太選手(明治大学

この2名に関してはどちらかというと特別指定として1年帯同してもらい、本格稼働は来年からという想定になります。

チームとしても高卒を「ああでもないこうでもない」とこねくり回すことの非効率さと、大卒の有用性を考慮して新卒を大卒中心にしようとする動きが見えます。

2人揃って獲得は非現実的ですが、どちらか1名を獲得して…というのは全くあり得ない話じゃないと思っています。

もちろん彼ら二人とも先輩の佐藤恵允選手のようなルートを歩む可能性はありますが。


大久保智明選手(浦和レッズ

上位を狙うチームの中で圧倒的に日程が緩く、圧倒的に選手があぶれるリスクが高いのは浦和です。

その中で、大久保選手は確かに得点関与の面で大きな問題があり、そのせいで跳ね切らない側面は否めませんがプレッサーとしては質が高いです。

特にリード時に足の遅い水沼選手、プレスのコースがあまりに一本気な宮市選手を入れるのも結構怖かったので、こういうタイプの選手がいてくれると助かるなって思います。

なので、浦和からあぶれたらワンチャン…という期待を持っています。

 

■CF

ここの補強も難しいところです。

アンデルソン・ロペスという絶対的も絶対的な選手がいて、前線便利屋のような形で村上選手、インサイドハーフとして開花しつつある植中選手という布陣で、ロペス選手が万が一怪我したら慶応大の塩貝選手を借りてくるしかやりくりできなさそうな台所事情です。

ここ難しいのが、CF専任だと基本的にロペスの控えにしかならない(もしくはロペスが控えになっちゃう)ってことを考えると複数ポジションこなせるマルチロールを1枚追加するのが現実的なセンかなと思っています。

てなわけで考えてみました。

 

久保裕也選手(FCシンシナティ/MLS

元日本代表ストライカーですが、実は今アメリカでインサイドハーフをやっているそうです。

裏を返せば彼を獲得することでCFのサブ*1の補強に加え、中盤の人員を一人加えるということができます。

なんならウイングで使ってもそれなりに機能できそうな気がします。

これだけマルチだと、上記の懸念を吹き飛ばすだけの補強になりえることでしょう。

ブラジル国籍の主力たちの守備がやや緩慢というか気まぐれ気味ななかで、守りの面でもプラスになると思っています。

 

酒井宣福名古屋グランパス

こちらも鳥栖で開花したものの、名古屋で不遇の日々を過ごすストライカーです。

とはいえ、彼自身最初からストライカーだったわけではなく、これまでのキャリアでは中盤や後ろをやっていたことも多く、マルチロールという点でも魅力的だと感じます。

今のクラブにおける彼の立ち位置的にも、オファーを出せば名古屋側も首を縦に振ってくれそうに私には見えます。

 

以上、120%の妄想でお送りしました。

 

*1:何なら実力的にロペス選手を喰ったって不思議じゃない

新生キューウェルマリノスへの雑感

こんにちは。

数試合経過したらとりあえず書こうと思っていました。

一旦代表ウィークによる中断期間ということもあり、書いてみます。

 

キューウェル監督の目指すもの

これに関していうとチームを取り巻く媒体での文字情報および、時たま試合で出る姿で憶測する形になりますが、「オープンな展開を減らし、クリーンなビルドアップ」を目指しているのではないかと思っています。

今までだったら突っ込んでいたところをペースダウンさせたり、というのは思想が見えます*1

これは今のチームが抱える課題と直結しており、この方向を目指すこと自体が駄目だとは思いません。

ただ、簡単に目指せるものでもないだけにどうするのか、どう動くのかは見ていく必要があります。

 

■チームに残る課題

シンプルに言うと先述の目指す姿については編成とそぐわないことです。

ビルドアップが極端に苦手で、味方に爆弾を押し付けるか苦し紛れに遠くに蹴りこむことを選択しがちなの左利きなだけのCB

運動量はあれど機動力もピボット能力も視野の広さも持ち合わせていないアンカー

攻守で連動しないといけないのにあからさまに守備をサボって足をためたがるWG

試合をコントロールする意識が皆無で、思い付きでスルーパスを狙いたがり、怒りの沸点がきたら相手選手を〇しにいくRSB

味方の状態に全くお構いなしで安易なパスをつけて被カウンターの起点になりがちなベテランの右サイドアタッカー

 

とまあ彼らだけじゃないのですが、なかなかしんどかろうと思います。

他にもサッカーIQ足りてない選手は山ほどいます。

逆にACL準々決勝の2ndlegで永戸選手退場以降の姿を見ると、ある意味分断気味の割り切ったサッカーをするならこのチームは向いているんだなってのは感じました。

 

また、チームの全体的な傾向として在籍期間の長い選手に限ってオープンな展開を好み、勝手に試合をオープンにして無駄に難しくします。

言葉を選ばずにいうと若手や直近で加入した選手の方がよりサッカーIQが高く、昔からいる選手のサッカーIQが非常に低いです。

 

勿論そういったものも含めてキューウェル監督に改善を願いたいとは思っているのですが、いくら監督や首脳陣が頑張っても出来ることと出来ないことはあります。

例えば一森純選手は1年足らずのマリノスでの経験で大きく飛躍しました。

ただ、オビ選手は何年いても自らのやり方をマリノスに合わせられないまま移籍しました。

ここは選手個々の資質、意欲みたいなところも大きくかかわってきます。

そういう意味で言うと、例えば上島選手は個人的にまだまだ足りない*2とは思いつつも、昨年の生まれたての小鹿のようなボール保持を思い返すと「幾分変わったな」と思わせてくれますし、エドゥアルド選手は悪い意味で2022年加入当初から何も変わっていません。

 

■筆者の想い

個人的にキューウェル監督の挑戦は支持したいです。

ただ、キューウェル監督のやり方が絶対正義かというとそうも思いません。

例えば町田や神戸、広島のように強度にリソースを割り振る戦い方を選ぶというならそれはそれで支持はします。

ただ、散々ボール保持と向き合いながらああでもないこうでもない、とこねくり回して来た時間を「あの頃はただ無駄にボール触ってたよね」で終わらせちゃうのはちょっと寂しいなってくらいですかね。

とはいえ外的環境*3を踏まえると、難しい挑戦だとは思います。

どちらかというと、新米監督を「あえて」呼んだのならフロントは全身全霊のサポートをしてやってほしいと思います。

あとは、わざわざ連れてきた新米監督に「ポリシーを曲げさせて、勝ち点を追わせる」みたいなことはさせてはいけないですよ。

 

■これからの話

リーグ戦3試合(2勝1敗)

ACL4試合(3勝1分)ベスト4進出*4

と7試合の公式戦を積んできました。

 

言葉を選ばずに言えば

何がボトルネック」なのかが予想より見えたなと。

結構明白で、そこをどう対処するのかってのをクラブとしても考えなきゃなあって感じですね。

 

※ここから先はあくまで私の所感です。

※あくまで感情を排した場合の最適解の考察です。

 

身も蓋もないけど、選手の質が全く足りてないように見えてなりません。

勘違いなさる方もいらっしゃるかもしれないので補足すると、「能力が低くて駄目な選手」ではなく「キューウェル監督の志向するサッカーが不得意な選手」というのが正確な表現になります。

 

個人的にはそういった選手たちを伸ばし、引き上げてほしいとは思っていますが、とはいえ限度があります。

先述の通り、成長の兆しを見せている上島選手であれば、現段階で拙いプレーが出ても我慢できますが、例えば今のエドゥアルド選手や喜田選手に関しては申し訳ないのですがスタメンで使って不味いプレーがあっても、「やっぱりな」という感想しか抱けません。

他にも、水沼選手や宮市選手、松原選手といった古参組が軒並み判断の甘さ、個人戦術の低さを露呈しております。

また、エウベル選手は圧倒的な個人技と裏腹にプレスにいかず、左サイドの守備を苦しめる要因となっていたり、ロペス選手のプレスのかけ方も決していいものではないです。*5

 

とさらっと書くだけでこれだけの課題があります。

もちろんこの課題を乗り越えるのをやめて、一旦気持ちよくできるプレーを中心にやらせるのもいいでしょう。

 

でも、だとするとキューウェル監督の存在意義ってないんですよね。

前任のマスカット監督が後半戦やってたようなことですからね。

 

少なくとも、チームにとって一つの転換期だと判断したからこそ、キューウェル監督を新たに迎え入れたわけで、そうであれば監督に「現有戦力に阿ったサッカーをさせてはいけない」のではないでしょうか。

 

少し昔話をしますが、モンバエルツ氏が監督になった後、スタイルに合わなかった中村俊輔氏は徐々に場所を奪われて追いやられていきましたね。

逆に中澤佑二氏は自身のプレースタイルを柔軟に切り替えて、モンバエルツ監督のもとでも守備の要として躍動しました。

ポステコグルー氏が監督になった時もそういう事例ありましたよね。

 

マスカット氏に関してはシーズン途中からの就任であったことも踏まえるとドラスティックな変化はありませんでしたが、キューウェル監督が率いている今は変化をするチャンスです。

 

キューウェル監督がやりたいサッカーに少しでも近いプレーをこなせる選手を取ってきて、そぐわない選手を出す、これをやる必要があります。

成長しようともがいている選手は船に乗せてもいいと思いますが、そうでない選手はチーム在籍歴やサポーターからの人気などは一旦置いといて、違う船に乗せるべきじゃないかと、それが一つの「選手ファースト」じゃないかと私は思います。

 

流石に3月の移籍期間で選手を取ってきてほしいとまでは言いません。

ただ、夏の移籍期間や今オフ、もっと言うと大学生の内定なども含めて動いてあげてほしいです。

そうじゃないと結局今のサッカーが完成することはありません。

あくまで監督の意向を優先してあげてほしいと切に願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

A京都戦は悪い意味でびっくりしました。

特にベテラン、中堅組の選手たちが軒並み判断がおかしく、無駄に試合を難しくしていたように思います。

GKのポープ選手なんかはその割を食わされた形で退場しましたね。

そんな中で途中から出てきた加藤蓮選手や山根陸選手がバタついた様子も見せずに試合を締めようとする姿を見て、「こういった若い選手たちが報われてほしい」と心から思いました。

私は、そういった若い選手たち、また成長しようと戦っている選手たちに対してエールを送りたい、それだけです。

*1:ただし、直近の京都戦は本当に酷かった。これは後述します。

*2:直近の京都戦でもあまりに迂闊なボール保持とロストはありました。

*3:優秀な人材はすぐ欧州に安価で抜かれる。アラサーすらMLSが持っていく。

*4:これ自体は間違いなく大きなこと。個人的な感想ですが、一か所集中開催のワンマッチの頃のベスト4とは重みが全然違うと感じています。

*5:もっとコースを切りに行ってほしいのに、飛び込む癖が…

龍が如く7外伝&龍が如く8感想

こんにちは。

今回は私の大好きなゲームシリーズ、龍が如くの最新作である龍が如く8およびそれにつながる龍が如く7外伝について感想を書きたいと思います。

 

注意点:ネタバレ要素が含まれます。未プレイの方、プレイ中の方でネタバレを踏みたくない方はこの先ブラウザバックすることをお勧めします。

 

 

龍が如く7外伝について

●戦闘システム

誰もが諦めていた桐生一馬を操作しての喧嘩アクション。

この作品ではエージェントスタイル、応龍スタイルの2つを自在に切り替えることができます。

エージェントスタイルでは大道寺のエージェントとして、一発一発は軽いながらも手数の多い攻めやギミックを生かしたハメ技などテクニカルな動きが特徴です。

従来の作品になれていたりすると、最初は少し戸惑う部分もありそうですが、慣れていくとなかなか楽しいものです。

特に「蜘蛛」と言われる手からワイヤーを出して相手の身動きを取れなくしてからのハメ技が個人的に好きでした。

 

応龍スタイルは、感覚的には龍が如く0および極のチンピラスタイルと堂島の龍スタイルを足して二で割ったような感覚で、最初から最後まで割と操作しやすい印象でした。

なんだかんだなれているのはこの感じの戦法だよななんてことを思いながら幾人ものチンピラの頭を電子レンジで温め、川に投げ落とし、腹にドスを刺して膝で押し込みました。

 

対多数だと、エージェントの方が扱いやすく、タイマンだと人にもよりますが気持ち応龍の方が使いやすいかなとそんな印象です。

しいて言うなら応龍じゃなくてガチの堂島の龍スタイルを使いたかった気持ちも少しばかりあるはあります。

 

 

●ストーリー

まずは一言で言うと最高でした。

スタートとエンドが既にある程度固まった状態での後付けにはなるので、ある程度筋道立てて話を作りやすいのかもしれないですが、いろいろ納得のいく部分、6で消化不良だった部分を解消させてくれたと思います。

ざっくりいうと本筋では春日一番御一行が渡世の親である荒川真澄らの立てた極道大解散計画を手助けすべく奮闘し、蒼天堀で近江連合幹部たちと大立ち回りを演じることになるのですが、その裏では当時服役中であった近江連合若頭の渡瀬勝が組を挙げて、極道大解散の切り札として桐生一馬を探し出し、大解散に向けての障壁を消しながら当日を迎えるというものです。

強いて言うなら、7本編でもあったように春日一番が荒川真澄の死を受けて暴走してしまうシーンを桐生が止める描写を戦闘はなくても良いので桐生側から描いてほしかったと感じましたが、そこは絶対必要でもないのでなくてもやむなしかなと思います。

 

●登場キャラクター

・花輪喜平

大道寺一派に身を寄せる桐生の監視役。

最初は機械的でややもすると冷たい印象を受けますが、本編をすすめるにつれて花輪の印象はぐんぐん上がっていきます。(だからこそ8は悲しかった)

そして、ラストに花輪は元々龍が如く5で出てきていた森永悠であることが仄めかされましたが、消化不良で退場したキャラをこういう感じで再登場させるというのは今後の展開や舞台装置に使えるやもしれません。

 

・鶴野裕樹

渡瀬組の若頭で最初はヤクザらしいヤクザかと思っていましたが、ストーリーを進めるにつれて「なんだこいつ可愛いかよ」と言いたくなる場面が増えました。

渡瀬に対する忠誠心、元々の人間性から割と桐生に振り回されることも多く、重厚なストーリーの中でいい清涼剤になっていました。

 

・獅子堂康生

本作のラスボスにして、桐生一馬が極道そのものとケジメをつけるための相手としてふさわしい人物でした。

元は渡瀬組の若頭補佐でゴリゴリの武闘派、なおかつどん底から這い上がってきたのですが、渡瀬の極道解散を聞きながらそれを裏切る、極道としての夢を持ち、桐生に立ち向かう姿は個人的に心打たれました。

 

・三代目西谷誉

誇張抜きで今作品ダントツで可哀想な人。

扱いが信じられないくらい雑で、他のキャラと違って描写がそこまで細やかじゃないだけに、「そこまでして何故西谷を消さなきゃいかんのか」とずっとモヤモヤさせられました。

もちろん外道なのでしょうけど、それを表す描写が鶴野の口からかつての子分を拷問死させた件を聞いたシーンしかなく、どうしても感情移入しにくかった部分はあります。

 

・赤目

舞台の中心の一つであるキャッスルと桐生を繋ぐ蒼天堀の便利屋で、多くのサブストーリーやミッションも彼女経由で受け取ることがストーリー中盤判明したのでメタ読みで「赤目は最後まで生きるだろうな」と分かりました。

今までなら花屋だったり、ジャッジシリーズなら九十九やテンダーのマスター、綾部刑事などムサイ男が多かったですが、とはいえ誰でも良かった中であえて若くて度胸のある女性としてはまり役でした。

 

●サブ要素

闘技場が単独戦のみならず集団戦があり、多くの仲間を集める要素は楽しかったです。

桐生やDLCの真島、冴島、大吾は当然強いとして、ジャッジシリーズの海藤さん、東、杉浦が戦闘キャラとして出てくるのはムネアツでした。*1

また、懐かしのポケットサーキットも良かったです。

しれっとポケサーファイターもカメオ出演を果たしていましたが、相変わらずレースの結果で信じられないくらい感情を露わにする桐生さんは可愛くてよかったです。

 

●やりこみ要素

やりこみとしては先述の闘技場、ポケットサーキットくらいでしょうか。

あとはクリア前に赤目の依頼をこなし切っていなければそこも。

元々からしてボリュームとしてはそこまで大きなものじゃないだけに、過大な期待をするのも酷というものです。

ただ、闘技場そのものが遊びごたえ抜群なため不満を感じることは無かったです。

 

●総評

龍が如く7と龍が如く8をつなぐ最高の作品でした。

プロモーションで桐生が大号泣しているシーンが話題になりましたが、ストーリーを追っていれば「そりゃ泣くよなあ」と思いましたし、桐生一馬という人間のつっかえ、ストーリーが落ち着いた、落ち着かせることができたのは良かったです。

全体的には素晴らしい作品ですが、それだけに西谷誉の雑な扱いだけはどうにも解せません。

もう少し掘り下げてくれないと、遊びながら「ちょっと西谷可哀想すぎないか?」と私は困惑してしまいました。

あの超人気キャラの名前を使わせて、韓国の人気タレントを起用していたのでもう少し期待していたんですがね…

また、「大道寺一派」のイメージもガラッと変わりました。

もっと冷徹で組織としてもドライなイメージだったのですが、花輪に限らず、最初の印象が最悪だった吉村というキャラもなのですが妙に人間臭くて話の分かる組織でした。

逆にそれくらいしないと裏での仕事は追っつかないのかもしれませんがね*2

あとは「大道寺一派」入りというルートが開通したことで例えば死んだと思われていたキャラや警察に捕まっていたキャラなどが裏でまた出てくるかもしれないため、今後の作品においても話の展開を作ったり、舞台装置にしたりとオプションは増えたのではないか、と私は思いました。

 

龍が如く8について

●戦闘システム

前作同様コマンドバトルでしたが、大きく進化していました。

まず、キャラクターを移動させることで近接攻撃や背後からのバックアタックを選ぶことができ、それらは通常の攻撃よりもダメージが大きく設定されています。

また、敵を吹っ飛ばすと立ち位置によっては動線上の違う敵も一緒に吹っ飛ばせたり、味方の方に吹っ飛んだ場合は味方が追撃をしたりと戦略性がぐっと広がり、かなり楽しかったです。

また、前作は妙に物理攻撃全般に耐性のある敵が多く、結局ホストで氷ぶっかけるか、占い師で雷ぶちあてるか、レーザーかますかじゃないと戦闘がかったるくてしょうがなかったのですが、今作はその辺のバランスも良かったです。

しいて言うならジョブがちょっと多すぎて、「そこまでは要らねえかな」という感じでした。

DLCジョブで女性用ジョブのテニスプレーヤーは一部使い勝手のいい技がありましたが、男性用ジョブのフットボーラーは今一つに感じました。

あとはなんだかんだで固有ジョブだけ育てときゃとりあえず丸い*3みたいな感じはあるので、ジョブ数はそこまで増やしすぎなくてもいいのでそれぞれのジョブの色がもっと欲しいと思いました。

 

●ストーリー

荒川真澄の遺志を継ぎハローワークで地道に元極道たちの社会復帰支援を行う春日一番が、謎の動画配信者に巻き込まれて職を失い、それと同タイミングで横浜星龍会に身を寄せていた元荒川組若頭の沢城丈からハワイに行き、実母であり荒川真澄の元恋人だった茜と会うよう頼まれました。

そしてハワイに向かうも道中でトラブルに巻き込まれていくという流れです。

ストーリーとしては「決して悪くはないが、惜しいと感じる場面が少なくない」です。

ツッコミどころ満載で「なんじゃこれ」みたいな感じでは決してないですが、勢いとテンションで乗り切れなくもないけど「ん?いや待てよこれどうなん?」と思いたくなるようなところは結構ありました。

横浜ラスボスの最初から最後まで無茶苦茶すぎる計画、ハワイラスボスの微妙な立ち位置や雑過ぎる核廃棄物対応などなど…

 

●登場キャラクター

こちら、全員紹介していたらキリが無いので触れておきたいキャラだけ書きます。

山井豊

今作一番かっこよく、作品中に株を上げたキャラクター。

元東城会の若衆ですが親殺しの為にハワイに高跳びし、ハワイで自身の勢力を築いていた男。

最初はただの戦闘狂の小物かな?と思っていたのですが男気があり、戦闘力もしっかりとあり、筋を通せるいい男で惚れました。

ここまで男前なキャラを描写してしまうと、これもう次回作以降難かしらで出るんじゃねえの?って期待してしまいます*4

 

ウォン・トー

ハワイの中華系マフィア、ガンジョーのボス。表向きはカジノ黒芙蓉のオーナーとして大物然とした振る舞いでしたが、内部にハワイのオーナーであるブライスフェアチャイルドのスパイが潜り込んでおり、途中からは窮地に立たされっぱなしで最後は凶弾に倒れました。

描写も浅く、あまりにあっさり退場してしまったのでプレイしている側としても「なんだか可哀想な人」以上の感想を持てませんでした。

 

ドワイト・メンデス

ハワイの多国籍マフィア、バラクーダの総帥。最初にカチこむ前はやばい奴感満載でしたが、実際カチこんで勝ったらヘタれてお漏らし。

その後もブライスのバックアップを受けて偉そうに対峙するけど根本的にこのキャラそんな強くないんですよね。

大物感もまるでない小物。

それでいて手下を押しのけて小舟で逃げようとしたら鮫に食われて死ぬという最期。

流石にこいつが3~4作後のバーのマスターってことは無いよね?

「俺もかつてサメに食われかけてな」みたいなのは別にいらないですw

 

ブライスフェアチャイルド

ハワイでのラスボス、地元の有力な宗教団体であるパレカナの教祖。

パレカナは実際宗教団体であるだけでなく、慈善事業も積極的に行っているため、表の顔は素晴らしく、中にいる人たちも悪者らしい悪者はそんなにいませんでした。

ただ、教祖のブライスは一部の信者を狂信者化し、私兵として使っていました。

また、中身はもとよりマフィアの一員であるため残忍かつ狡猾な人物として描かれていました。

とまあそういうことはいいのですが、お前何歳だよ?ってツッコみたくなりました。

多分最高齢のラスボスですね。

あんまり大物然とした描写がなかったのは残念ですが、ブライスが死に逃げしようとしたところを春日が助けて「死なせ」なかったのは良かったと感じました。

 

海老名正孝

横浜編でのラスボスで、今回のある黒幕ともいえる存在。

キャラは立っていましたが、荒川真澄の実子という設定は果たして必要だったのか、もしその設定を生かすなら春日とラストバトルが筋ではないか、など考えることはあります。

最初の紳士的でありながら、腹に一物抱えてそうな感じは結構好きですし、極道への怨嗟もよかったので、全体的には良いキャラだと思います。

常に主人公サイドの上を行ってる感じでしたが、前作で春日が青木遼を一杯食わせたみたいなシーンがなかったのでカタルシスがちょっと足りなかったかなあっていうのは思いました。

 

三田村英二

今作の裏黒幕ともいえる存在です。

好きでも嫌いでもないのですが、彼は一番描写が足りなかったと感じます。

まず、極道を恨む理由があまりに弱いこと、彼の素性に大道寺一派が全く気付かなかったこと、春日が彼に肩入れする理由があまりに見えなかったこと、知らないうちに思いっきり落ちぶれていたこと…

例えばもっと春日と三田村が仲良くなるシーンや、それこそハプニング的に三田村が襲われそうになったのを春日が救ったりして三田村がちょっと春日に絆されたりする描写があればこっちとしても春日の行動に納得がいくのですが、たかが数日ちょっと同行しただけにしてはあまりに友達面していて違和感はありました。

そこの描写がないままラストは春日が三田村をおぶって警察まで連れて行くのですが、あのシーンに感情を揺さぶられないです。

さすがに青木遼と同一視はできないのが本音でした。

また、時系列的にハワイ編のほうが横浜で海老名を倒すより先のはずで、ハワイ編の段階で千歳が生放送でパレカナの件を暴露したときにはすでに彼は落ちぶれていたのですが、何がどうなって落ちぶれたのか全く描写がなかったのでさすがに困惑せざるを得なかったです。

流石にここを外伝で作るほどじゃないでしょうが、そういった点でも描写不足で不満でした。

もっとちゃんと作ってやればもっと魅力のあるキャラになれたかもしれませんし、今後の舞台装置にも使えただろうっていうのは思いました。

 

不二宮千歳

新しい仲間キャラでしたが、春日や足立の平穏な生活をぶち壊した暴露系VTuberの正体であり、今作のきっかけともいえる人物でした。

一応作中で「三田村に脅されていた」ということで春日は彼女を許しましたが、割と最初のほうから行動原理がよくわからなくて怪しかったので「なるほどなあ」って感じです。

三田村が主な要因だとしても彼女にも多数の極道たちの社会復帰を阻害した責任は間違いなくあるわけで、最後に「不二宮グループを継ぐ」と言われていましたが、本当にそれでいいのかな?と感じました。

ただ、逆にこれもこれで新たな舞台装置になるのかもしれないです。

 

岸田茜

荒川真澄と恋仲にあり、春日の実母ですが、私はずっと「これどうせどこかで殺されてしまうんだろうな」と思っていたので最後まで生き残ったときは驚きました。

多分過去作なら容赦なく殺してたような気がします。

めちゃくちゃ描写が細かかったわけじゃないのですが、行動を見ているとやはり春日の実の母なんだなあってのは感じます。

春日の底抜けのお人よしぶりはきっとこの人の性質も受け継いでいるんだろうと。

次回作以降に出てくるかはわかりませんが、正直あれだけ壮大なハワイマップ作っておいてハワイは果たして1作限りにするのか?っていうのはありますし、そうなると今後も春日たちと関わりもあったりするんでしょうかね。

 

桐生一馬

末期の癌で余命宣告されているといわれていますが、育てるとまぁ強い。

あんた本当に病気なの?と言いたくなるくらい。

でもこれはメタ的にみると生きているか死んでいるかにかかわらず「もう桐生一馬を出さない。出すとしても戦闘もさせないし仲間にもさせない。」という意思表示なのでしょう。

実際健康体であれば間違いなくずっと待望され続けるわけですしね。

また、エンディングノートも良かったです。

過去作でかかわったキャラ達との邂逅はこれまでやってきた人間にとってはご褒美にも近いです。*5

 

ソンヒ

今作新しく仲間としてパーティに加わったコミジュルと横浜流氓を束ねる総帥。

前作ではクールビューティーなキャラクターで私も非常に好きなキャラでしたが、パーティに加わるとますます好きになりました。

クールビューティーな一面もありつつ、お茶目で可愛らしく、なおかつ強火の桐生一馬担であることが発覚。

基本は突っ込み役でたまに大ボケをかますなど、可愛さが前面に押し出されていました。

DLCのファイナルハワイダンジョンでのストーリーでは、男子中学生みたいなことばかりする春日達男連中を何度も𠮟りつけており、それもツボでした。

 

沢城丈

元から沢城が再登場することは情報で流れていましたが、前作で「無期懲役*6」と言われていた中でどうやって出てきて、どういう立ち位置なんだろうと思ってみていましたが納得でした。

正直なところ「沢城の物語も7で完結した以上、再出演はさすがに蛇足なんじゃないか」と思いましたが、案外そこまでではなかったです。

彼自身が春日にしてきたことを考えれば、敵側に回るとしたら「どの面下げて」と思っていたので、味方側でよかったです。

ただ、元の評価が低すぎて主人公サイドが基本沢城に対して不信感を持った状態なのはちょっとツボりました。

彼は彼で荒川真澄を春日にも負けないほど慕っていたわけで、そんな慕っていた渡世の親父の仕事の後始末をしたいという忠義で動いていたのは何となく伝わりました。

最後まで生きてはいましたが、再起不能な状態には見えたのでもう出てこないんじゃないかなと勝手に思っています。

 

ユキ

メインで出てくるわけじゃないんですけど、桐生一馬の「エンディングノート」というこれまでの人生を振り返り、これまでかかわってきた人のストーリーを描くサブストーリーと本編の間みたいなコンテンツがあったのですが、ここで極2の「フォーシャイン」時代ともに過ごしたユキ、小雪が出てきます。

出てくるのは良いんですけど、ユキは56歳、小雪が37歳(くらい)になっており、極2では若かった小雪が店を持つ立場、極2で39歳だったユキはキャバクラから身を引き、自身のやりたかった飲食店を開くという夢をかなえます。

そんな二人が出てくるというのは良いんですけど、この56歳のユキが信じられないくらい可愛いのです。

「56歳って何?」って言いたくなります。

このスタジオ、女性をいい感じに年取らせるの下手すぎるだろってw

もっというと同じ極2で桐生の相棒的な存在でもあった狭山薫は8では40歳を過ぎているのですが顔は25歳の頃のまま。誇張しすぎたアンチエイジングかよ。

ちょっと突っ込みたかったので入れさせてもらいました。

 

●サブ要素

主なところで言うとスジモン、ドンドコ島、エンディングノートあたりでしょうか。*7

スジモンは馬鹿馬鹿しくてよかったです。

龍が如くのサブ要素ってこういう感じだよなっていうのが前面に出ていて程よく楽しめました。

もっと緻密にちゃんと作ればアプリとしてリリースできそうなクオリティですが、あくまでおおざっぱに作っている感じも良かったです。

ドンドコ島も楽しかったのですが、5つ星リゾートにすることが到達点って感じでしたね。

お金が絶妙に足りなくて、いい感じの金稼ぎだったのですが、ある程度ストーリーを進めるとダンジョン周回したほうがお金が入ってくるので、5つ星にしてしまったらもう後は放置になってしまいました。

まあ5つ星にすると、「ドンドコレーザーの極み」という超強力技が使えるようになるので、そこまでは進めるメリットはあるかと思います。

エンディングノートは一部本編でもやることはあったのですが、長年のシリーズファンからすると感情を揺さぶられることが多く、最高でした。

桐生自身を強くするというインセンティブもあるにはありましたし、一部キャラはデリバリーヘルプで召喚できるので、ストーリー攻略的にもやっといたほうがいいんでしょうけど、それとは全く別で見ないと損って思いました。

 

●やりこみ要素

やりこみとしては、スジモンやドンドコ島、エンディングノートに加えてDLCのファイナルハワイダンジョンもありますが、今は私は全キャラの全ジョブランクをカンストさせようとしています。

まだまだ先は長いですが、やろうと思えばいくらでもやれますし、そうじゃなくても遊びごたえはあります。

 

●総評

「ゲームとしては」95点

「ストーリーとしては」70点

という感想です。

対戦システムが圧倒的に向上しており、コマンドバトルなのに楽しかったり、遊べる要素が多かったのは間違いなく評価点です。

ただ、先述の通り描写の足りないキャラ、キャラ付けがいま一つ不透明なキャラが複数いて、そこがモヤモヤポイントです。

もし彼らが次回作以降の舞台装置として見事な働きをするなら、その時はストーリーとしての評価も上がるかもしれませんが、現状では「及第点」の域を出ないです。

とはいえ何度も言うようにゲームとしてはとても楽しく魅力があったのと、桐生のエンディングノートはやる価値があると思うので、大きな不満はなく楽しくプレーできたとは感じています。

 

*1:もっと言うと海藤さんはサブストーリーにも出てきていましたので、いずれジャッジシリーズで蒼天堀が舞台になったりしたらいいなあと思いますね。

*2:あまりに締め付けがきつかったら内情バラされたりとか…。そういう意味では飴と鞭の使い分けが完璧なのかも

*3:しいて言うなら回復技覚えさせるくらい

*4:とはいえ殺人を自首したわけなのでどうやって娑婆に出すんでしょうかね。

*5:欲を言えば秋山駿、狭山薫あたりは次回作で春日一味に加わらないかな…なんて思ったり。

*6:正確には終身刑

*7:ほかにも不審者スナップやマッチングアプリなどもありますが…

選手ファーストって

今回短いです

 

選手ファーストって何でしょうか。

本邦で昨年リーグ戦2位だったクラブでは「移籍したい選手を無理に引き止めない」ときによく使われている印象です。

選手のやりたいようにやらせてわがままを叶えてあげるのが選手ファースト?っていうと多分違いますよね。

そういうことじゃないはずですし、クラブとしてもそんなことを想定しているわけじゃないはず。

 

で、私思ったんですけどこの「選手ファースト」の本当の意味って

『市場価値を可能な限り高い状態にしてあげる』

ことが「選手ファースト」なんじゃないかなって。

旬が長いとは言えないサッカー選手において、より価値をつけてあげることがこれからのキャリアにもつながります。*1

選手という個人事業主と真っ向から誠実に向き合うこと、それが選手ファーストでしょう。

 

まあそうしたらもっとちゃんと個人の技術やサッカーIQにフォーカスしてあげろよと思いつつ、そこはキューウェル新監督に頑張ってもらいましょう。

 

話を戻しますと、例えば西村選手であればあのタイミングとはいえスイスに渡欧し、あわよくば欧州の大会も経験するとなると彼の市場価値は高まるでしょう。

またその前の高丘選手もきっと同じ思想になるのでしょう。

個人的に100%の応援でもって受け入れるのはなかなか難しい反面、現状チームとしてというよりも、リーグとして価値を提供するにも限りがあるなというのは感じております。

そこを掘り下げだすのキリが無いので今回は割愛します。

 

ただ、私はそれだと「選手ファースト」は足りていないと思います。

まずもって、今現在マリノスに在籍していることで市場価値を落とし続けている選手が存在していると私は思います。

 

その選手たちについて、

マリノスではなく、もっと輝ける場所への旅立ち」

を勧めてあげることが出来ていないのではないか、と私は思います。

 

隠す必要性もないですし、あくまで”現段階”での話でしかないため、具体的な名前を出させていただきますが、例えば宮市選手は直近のACLでもそうでしたが、やはりシビアな戦いになるとすべての要素が足りておらず、根本的な実力が足りているように見えません。

俊足とよく言われますが、一瞬のオフザボールに長けているわけでも、プレスのかけ方が上手いわけでもなく、キックの質も低く、判断も悪いと感じる場面が多かったです。

正直なところ奇跡的なバウンスバックに期待するより、彼自身がもっと自分の輝けるクラブ、カテゴリに移った方が幸せなサッカー人生を歩めるのではないかと思ってしまいます。

多分経験がある方もいると思うのですが、自分の力量とあまりにかけ離れた環境でそれでも干されるわけにもいかずに実力の無さを晒され続けるのはきついものがあります。

これはプロだろうが同じですし、むしろシビアに価値が下がる分良くないと思います。

 

契約ごとではありますが、彼のような選手*2に対して適切な対応を出来ていないのに「何が選手ファーストだ」と思ってしまいます。

チームに合わない選手、実力の足りない選手を編成の都合で無理やり使わざるを得なくして、恥をかかせて、選手としての価値を下げる。

それは選手の為になっているのでしょうか。

 

放出というのは何もただ要らないから、クビにするから、ということではありません。

もっと輝ける環境を探す、考えさせるためのものです。

 

本当に選手のことを第一に、大切に思うなら

「贔屓クラブで合わない戦術や足りない実力に苦しみながら恥を晒し、価値を下げ続けること」

「下部カテゴリの他クラブでのびのびプレーし、輝くこと」

貴方はどっちが見たいですか。どっちがいいと思いますか?*3

 

以上です。

*1:現役中だけじゃなくて引退後も同じですね。

*2:他にもいますよね。

*3:ちなみに選手が望んでいるならずっとマリノスでプレーさせるべきという意見は受け付けません。それは過去にマリノスでプレーを望みながらも契約を切られた選手たちへの侮辱です。