ベースボールアナリスト3級を取ってみた感想

こんにちは

先日SNSでベースボールアナリスト検定3級という資格について情報が挙がっていたので、興味本位で取ってみました。

 

詳細はこちら

academy.agekke-ssc.com

 

3級の内容としては

・ベースボールアナリストとは何か

セイバーメトリクスについて

・トラッキングデータについて

この3点についてそれぞれ1時間30分ほどの映像を見た後、最後に20問ほどのテストを行い、基準点に到達したら合格というものでした。

 

はっきり言うとこれまで私自身が独学で見てきたことの焼き直し的な側面が大きく、そこまで新たな学びは無かったかな、と感じましたがあくまで3級ですので、今後2級や1級を受講できる機会があるなら是非にやってみたいと思います。

 

WARやwRC+、UZRといった指標についてであったり、バレルゾーンなどの用語を知らない、もしくは知っていてもどういう用途があるのか、またどういう意味なのか明確にわかっていない人にはとてもお勧めで結構詳しく丁寧に解説してくれるのでいい学びになるのではないかと思います。

 

3級を取って何かが変わるかというと何も変わらないとは思うので、大きな意味があるわけじゃないと思いますが、あくまで趣味の延長であることには変わりません。

そんなわけでベースボールアナリスト3級の私とこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

大相撲プロスペクトランキングTOP10 2025年版

野球でよくあるプロスペクトランキングですが、大相撲で若手力士TOP10やろうと思います。

毎年やれたらいいな、との願いを込めて2025年版としています。

 

ではプロスペクトの条件

・23歳以内(2002年1月1日以降生まれ)

十両以上の経験なし

・前相撲経験済み

であることです。

なので、23歳以内でも十両以上を既に経験している力士(例:大辻/高田川部屋)やまだデビューすらしていないアマチュア力士(例:垣添玄空/埼玉栄高校→雷部屋内定)は対象外です。

 

 

10位 竜鳳(音羽山部屋)

2007年6月12日生 番付:序二段45枚目 最高位:序二段45枚目 通算成績:13勝1敗

175cm 153kg

 

直近の九州場所で序二段優勝を果たした若手のホープ

中学時代は中学横綱に輝いた逸材で、高校中退し角界の門を叩いた。

パワフルな相撲が武器で、序二段の優勝決定戦では同部屋の先輩力士で大卒入門の鶴英山を相手に真っ向からぶつかり、力で押し勝ちました。

体格や相撲のパワフルさは元大関貴景勝を感じさせるものがあります。

 

9位 安響(安治川部屋

2005年11月25日生 番付:幕下59枚目 最高位:幕下45枚目 通算成績:52勝32敗

184cm 134kg

 

大関安青錦を生み出した安治川部屋の期待の若手力士。

近年、四つ相撲より突き押しが武器の若手力士が増えていますが、彼は四つ相撲が売りの安治川部屋らしい取り口が魅力です。

身長も十分ですが、もう一回り大きくなって将来像としては伊勢ケ浜部屋の義ノ富士が近いかなと思います。

 

8位 米沢龍(境川部屋

2005年3月28日生 番付:幕下39枚目 最高位:幕下39枚目 通算成績:39勝24敗

189cm 132kg

 

スケールの大きな長身力士で、良くも悪くも"大きな相撲"をとるなという印象があります。

魅力的な反面、怪我には気を付けてもらいたいですし、身長の割には軽量で重みもあまりないので、相手の力量がそれなりにあると、大きな相撲が通じない場面も見られます。

幕下まではかなりのスピードで昇進したものの、そこからの停滞は否めないので殻を破りたいところです。

 

7位 野田(藤島部屋

2005年11月27日生 番付:幕下10枚目 最高位:幕下10枚目 通算成績:46勝24敗

182cm 125kg

 

後述の福崎やすでに十両に上がった藤凌駕、新入幕を狙う藤青雲ら優秀な若手中堅力士の宝庫になりつつある藤島部屋の若手力士。

藤凌駕、福崎の2人のような豆タンク突き押しタイプではなく外連味のない四つ相撲が魅力で早い出世を果たし、十両昇進を狙える立ち位置にいる力士です。

デビュー場所となった2024年5月場所の序ノ口で聖白鵬(伊勢ヶ浜部屋)と優勝決定戦を戦いましたが、その時の相撲は必見です。

 

 

6位 太秦伊勢ノ海部屋

2008年10月29日生 番付:三段目18枚目 最高位:三段目18枚目 通算成績:44勝26敗

183cm 123kg

 

中卒入門ながらスピード出世で来場所の幕下を掴み取った叩き上げ期待の星。

まだまだ成長中の身体で、時にはパワー負けすることもありますが、足腰も粘り強く簡単に土俵を割りません。

鋭い突き押しが持ち味ですが、まだまだ身長も伸びそうな素材型力士です。

 

 

5位 可貴(追手風部屋

2002年5月16日生 番付:三段目31枚目 最高位:三段目31枚目 通算成績:20勝1敗

190cm 139kg

 

名古屋場所でのデビュー以降3場所続けて序ノ口→序二段→三段目で優勝を果たした大卒力士。

金沢学院大学で実績を積んだものの、付出し資格が得られずに序ノ口からデビュー。

圧倒的な力の差があったので、序ノ口~三段目の力士まで相手にならず次々となで斬りにしていきました。

来場所は幕下に上がりますが、幕下相手でも力を見せつけて順調に出世していくのか、やや壁に当たるのかは見ていきたいと思います。

 

4位 碇潟(伊勢ノ海部屋

2007年2月24日生 番付:幕下19枚目 最高位:幕下19枚目 通算成績:28勝14敗

174cm 123kg

 

父が現甲山親方の元前頭大碇、兄が現幕内の藤ノ川という相撲一家の次男。

兄譲りの小柄な体型で、兄と比較するとより愚直で無骨な突き押し、おっつけが強みだが回しを引いても戦えるといったところでしょうか。

当たりの鋭さはまんま兄譲りで、兄弟そろって小柄な体格をマイナスにしないような努力を積み重ねてきているのを感じます。

 

3位 福崎(藤島部屋

2007年1月9日生 番付:幕下14枚目 最高位:幕下6枚目 通算成績:24勝11敗

172cm 143kg

 

史上初の高卒で幕下付け出しデビューを飾った超逸材。

上背こそなく、小柄なものの既に十両を射程圏内に捉えており、スピード出世が期待されます。

力強い押し相撲が特徴で、低さを生かした相撲を取っていって土俵を沸かせてほしいそんな逸材です。

 

2位 天狼星(錣山部屋

2006年9月15日生 番付:三段目5枚目 最高位:幕下57枚目 通算成績:24勝11敗

186cm 118kg

 

横綱豊昇龍の従兄弟であり、叔父にはおなじみ朝青龍がいるモンゴル出身の若手力士。

まだ身体が出来上がっておらず、軽量を突かれて負けてしまうことも多いが、血族に恥じない卓越したフィジカルとセンスは必見。

幕下昇進まではスムーズで、そこから今は少し停滞しているが身体が出来てくれば自ずと上に進んでいくと思っています。

タイプ的には派手さと身体能力を織り交ぜた豊昇龍よりは、もっと王道の四つ相撲が持ち味です。

 

1位 旭富士(伊勢ケ浜部屋

2002年5月17日生 番付:番付外 最高位:- 通算成績:-

185cm 150kg

 

プロスペクトランキング1位はまだ前相撲しか取っていませんが、伊勢ケ浜部屋の旭富士です。

外国人枠およびビザの関係でデビューが遅れに遅れ、4年ほど研修生として部屋で鍛錬に明け暮れてようやく2025年九州場所で新序出世。

2026年の初場所序ノ口としてデビューするわけなので、何の実績もありませんが、関取が大勢いる伊勢ケ浜部屋の中で既に一番強いとか、出稽古に来た横綱豊昇龍を軽く倒したとか、俄かに信じがたいエピソードが次々出てきます。

順調にいけば2026年の九州場所、あたりで十両かなんなら幕内まで上がっていても不思議ではないですし、第二の安青錦くらいのスピード出世すら見えてくる逸材です。

 

 

持続可能

唐突ですが最近ふと思うことがあります。

Jリーグという環境で持続可能な強豪チームを作るために必要なことは何か、ということです。

 

何をいきなり、と言われそうですが町田ゼルビアの躍進及び天皇杯優勝を見て感じることでして、ずっと頭にあったことをここで文字にしてしまおうではないか、というノリです。

 

■和式サッカー/洋式サッカー

便所かよ、ってなりますがこれ割と久々に使うワードだなぁと思っています。

簡単に言うと

後ろのビルドアップでDFラインが時間を作って前線に届ける、という作業を丹念にやり続ける。

守り方もただガムシャラにプレスで走り続けるのではなくそれぞれの選手が持ち場で分担しながら相手の攻撃をポイントで抑える。

このようなスタイルが洋式サッカーと呼ばれるものです。

選手が流動的に動き回り、相手が食いついた瞬間に裏へ通す縦パスで一撃を狙う。
あるいは、複数の選手が狭いエリアに密集し、混戦の中でも卓越した技術で活路を見いだす。
守備も全身全霊のプレスで相手を窒息させ切ろうという思想。

このようなスタイルは和式サッカーと呼ばれます。

 

この1年野球と相撲ばっか見てるのでだいぶ今の自分のサッカーを見る感覚が落ちている実感はありますのでご容赦ください。

 

この和式/洋式論争ですが、基本的に洋式を目指すべきだよね

みたいな印象はあります。

特に2019年のヴィッセル神戸天皇杯優勝、横浜Fマリノスのリーグ優勝が転換点だと言われています。*1

実際多くのチームがチーム変革を新外国人監督に託して、爆散していきました。

 

この事象なんですけど、じゃあ新外国人監督チョイスが悪かっただけなのか?という話なんですよ。

そういうパターンもあると思いますが、それだけではありません。

要するに外国人監督の目線に立つと、Jリーグの選手の「出来る事/出来ない事」が今まで出会ってきた選手の常識と違い過ぎるという事です。

 

我々が中学生の家庭教師をやるとして、その中学生の子が分数すら出来ない、みたいな。

分数すら出来ない子に一から粘り強く分数を教え込むとすると、最初は結果が出ません。結果が出ないうちに首になってしまいます。

もしくは分数が出来ないけど他でカバーして誤魔化そうとなります。

そうするとせっかく招聘してきた監督の意味はありませんが、成績の見栄え自体は分数を教えるよりもマシなものになります。

 

育成年代でのサッカー文化が違いすぎて、いわゆる”洋式”サッカーに適合できる人材が限られているのが難しいところですし、一から教え込むと結局結果が出にくくて特にトップリーグだと待ってもらえないことが多いです。

選手側も適応できなかったり、時間がかかったりします。

また、そういった指導者はえてして「選手の負荷」を軽く見て、ある程度固定したメンバーでずっと戦いがちですが、それによる離脱者の増加や一部コア選手の疲弊は無視できないマイナス影響です。

 

■人材確保の難しさ

とまあつらつらと洋式サッカーと和式サッカーの話をしたところで、じゃあ誰がサッカーするんだっつったら選手なわけで、選手が適合しなきゃどんな崇高な理念も意味がないわけですね。

そうなった時に今のJリーグ

 

・外国人枠たったの5枠*2

・若くて優秀な選手はすぐ海外移籍

・若くなくても海外移籍

・何ならプロ入り前の新卒も海外でキャリアをスタートしがち

・2部や3部の逸材も1部をすっ飛ばして海外移籍

 

といったように人材確保に関しては超クソゲーです。

で、大体引き抜かれるのはフィジカル面で突出した無理の利く選手であったり、洋式サッカーに適合できる才能のある選手になります。

はっきり言うとJリーグいつ欧州に行ってもおかしくないリスキーな選手欧州を諦めた選手欧州から見向きもされない選手たった5人の外国人でチームを構成しないといけない超縛りプレーのもとでチームを作っていかないといけないわけです。

とはいえ、欧州から見向きもされない選手といったってある程度の質は無いとリーグ内でコンテンダーとして振る舞うことは出来ないわけで、中々に難しい舵取りを強いられます。

 

ただ、そうなると昨年・一昨年のヴィッセル神戸の連覇は非常に納得のいくものです。

欧州を諦めて帰国した大迫選手、武藤選手、酒井選手、井手口選手

欧州から声のかかることがないであろう佐々木選手、山川選手、前川選手

外国人のトゥーレル選手

一応欧州の可能性はあるのが宮代選手

このあたりがコアとなっていたわけで、非常に理に適ったチーム作りが出来ていたわけですね。

 

また、最初に話題に出した町田ゼルビアもこの点では非常に理に適ったチーム作りですね。

欧州の可能性があるのは現状望月ヘンリー海輝選手くらいで、あとは欧州から声のかからない選手、欧州を諦めた選手がコアとして座っています。*3

 

この辺の選手確保に関しても、洋式サッカーの難しさはそのサッカーを実現できる人間を何人揃えられるか、というところにあります。

ベストメンバーを組めれば良いサッカーができるけど、控えメンバーだとてんでダメ、どうしようもない、なんてのはよくある話です。

それでなくとも人材確保が難しいのに、控えメンバーまで人員を揃えられるのか、という話になってきます。

奇跡的にギリギリスタメン11人だけは洋式サッカーを体現できるメンツを揃えられました。

としても、過密日程に見舞われた場合、彼らをすり減らすか、どう考えても力の落ちる控えメンバーで型落ち・穴だらけの洋式サッカーをして勝ち点をボロボロ落とすしかないわけです。

 

■持続可能なチーム作り

やっていたサッカーが言うほど洋式かどうかはこの際別にして、欧州移籍というリスクイベントを踏まえずに、無邪気にいいチームを作ろうとしたのが2020~2021年の川崎フロンターレや2021~2022年の横浜F・マリノスでした。

結果両チームとも主力が次々欧州に移籍し、両チームともかつての輝きを失い再構築に励む日々となりました。

 

このクソゲー環境によって、皆が目標にしていた洋式サッカーは実現も難しく、運良く実現してもすぐ欧州移籍で崩壊してしまうというただリスクしかないものに成り下がってしまいました。

 

正直それでもリカルド・ロドリゲス監督の下で戦っている柏レイソルは非常に勇敢ですが、彼らの本当の試練は来年以降主力が欧州に抜かれ始めてからです。*4

逆に町田ゼルビアはやっているサッカーに求められる要件が非常に日本の環境と相性がいいため、移籍リスクはかなり小さく、とても合理的です。

 

まるごと町田ゼルビアのサッカーを真似する必要はないですし、それが上手くいくとは思いませんが、今のJリーグで強くなるために「洋式チーム」を目指す必要性が本当にあるのか、というのは考えておくべきかなと思います。

その「洋式チーム」は完成した日が終焉の日になります。

持続可能な強いチームを作るのに必要なのは"フットボール的に善い"サッカーじゃなくて、基本的な「サボらない」、「ひたむきに頑張る」ことを誰が出てもやり続けるチームを作る事なんじゃないかと思うわけです。

 

洋式に適合した選手は確保が難しい上に、その洋式部分が長けている分だけ他のデメリットがあります。

洋式への適合が低い選手は洋式要素がなくとも、他の強みを前面に活かせば十分輝けるので、無理に洋式タイプを取るより経済的で確保もしやすく、流出リスクも低いという事はあります。

 

勿論、あくまでJリーグという質の高い自国選手の確保に高いハードルが科せられているのに、外国人枠が狭いというとんでもない矛盾を抱えた異常環境での最適解であって、他国のリーグで同じことが当てはまるとは思いません。

 

なので、よく言われる「なぜビルドアップの構築も出来ないのか」であったりとか、「なぜもっと組織的なサッカーをしないのか」に関する解としては「そんな事したらチームが弱くなる」が適切でしょう。

海外サッカーから入ったサッカー好きからすると「なんだそれはふざけるな」と言いたくなるかもしれませんが、なんもかんもJリーグを取り巻く環境があまりに特殊でピーキーなのが原因です。

「適者生存」とよく言われますがまさにそれです。

勿論その流れにあらがおうとして結果を出しているチームは美しさを感じますが、その美しさは長くは続かないからこその美しさでもある、と私は思います。

 

戦術が重要じゃない、とは思いませんが、戦術よりさらに上の戦略の部分が大事であり、今のJリーグ戦略的にベストなソリューションは戦術と向き合いすぎないことだと私は考えています。

*1:後者は今見ると別に洋式かと言われるとそうではありませんが、当時のJリーグでは相対的に見て圧倒的に洋式っぽさはあったと思います。

*2:あくまで試合出場で合って保有は無制限ですが、そんなものは詭弁です。

*3:外国人ですがオ・セフン選手は全然欧州あるんじゃね?と思ってはいるんですけどね

*4:更にACLによる過密日程もあります。

ファン・サポーターと選手はどっちが偉いのか

こんにちは

 

非常にちょっと賢くないタイトルになりましたが、スポーツ観戦をしていて、ネットで色々な意見を見る時に必ずと言っていいほど下記のような意見があります。

 

「ファン(サポーター)風情が選手に口出しするのはいかがなものか」

 

まあよくある話ですよね。

 

サッカーだったらゴール裏で選手が敗戦時にサポーターと口論になる、なんてことも見かけますし、野球だって直接そういった場面は多くなくとも野次やネットの声に対して意見を表明することもあります。

 

まず結論から言います。

「ファン・サポーターと選手となら前者の方が比較にならないくらい偉い」

です。

 

驚かれましたか?

過激なことを言うな?と思われましたか?

一応私なりに理由をまとめているのでよかったら見ていってください。

 

プロスポーツは需要があるから成り立っている。

シンプルにここなんですよね。

特に野球選手、サッカー選手が一般的な同年代のサラリーマンよりはるかにお金を貰えているのは、彼らの仕事に需要があるからで、じゃあその需要の源は?というと彼らをささえる私たちのようなファンです。

極端な話、もしすべてのファンからそっぽを向かれてしまったら彼らは失職します。

何故なら誰も必要としないのですから。

別にファン・サポーターに媚びろ、というわけではありませんし、私たちファン・サポーターも一定の節度は守らなければなりませんが、チームや選手に対して意見をすることを否定される筋合いはありません。

何故なら最上客様のありがたいお言葉なわけです。

 

もし余計な口を挟まれたくないというなら、貰ってる金がどこから出ているのかを考え直すべきです。

 

例えばとある地域では「梅のタネ飛ばし」大会が開かれていますが、ここに出ている選手は特段給料をもらっているわけではありません。

その分誰からも何も言われません。

何故ならその「梅のタネ飛ばし」大会には熱心なファンがいないからです。

 

自分たちのやっている競技が数多くの熱心なファンに支えられているという意識がなく、声を聴く覚悟もないのならとっとと現役を引退して梅のタネでも飛ばしていてください。

と私は思います。

 

当然客も客だからって何言ってもいいわけじゃありませんが、客側の意見すら許さない姿勢はシンプルに間違っていると考えます。

客がいなければ仕事として成り立ちすらしない、生活に必須じゃないことでお金を貰っている、というのは忘れてはいけないでしょう。

 

これも実業団とかで会社から給料をもらいながら競技をしているような選手だと当てはまらないと思いますが、プロとして仕事をしているのならそのあたりの意識、感覚も当然持っていてほしいな、と感じます。

育成大量指名について

こんにちは

定期的に出てきている話題だと認識しているのですが、ソフトバンクホークスがよくやり玉に挙げられる「育成大量指名」について、多くのファンがそれぞれ意見を交わしています。

個人的にどう感じているのか、ちょっとまとめたいと思います

ただ、これも時間が経つとまた考えが変わるかもしれないなとも思っています。

 

■育成選手の保有

支配下選手は70人と決まっていますが、現状育成選手の保有に関しては何の制限もありません。

ちなみに2025シーズン終了時点の各球団育成選手の人数は下記です。

 

福岡ソフトバンクホークス    51人
読売ジャイアンツ    35人
埼玉西武ライオンズ    23人
オリックス・バファローズ    21人
千葉ロッテマリーンズ    17人
横浜DeNAベイスターズ    15人
北海道日本ハムファイターズ    14人
中日ドラゴンズ    13人
阪神タイガース    12人
東京ヤクルトスワローズ    10人
広島東洋カープ     9人
東北楽天ゴールデンイーグルス    8人

 

三軍を持つジャイアンツやライオンズも多いですが、ホークスは更に図抜けています。支配下70人に育成10人前後の球団と、育成50人前後の球団では単純に選手の総保有数が1.5倍違うというのは事実としてあります。

 

■都合よく使われる”育成”枠

これはソフトバンクホークスだけでなく、各球団当たり前のように行っていることなのですが

・大きめの怪我(トミージョン手術など)をした選手

・著しく二軍成績が苦しい選手

なんかをカジュアルに育成枠に落とすことが多いですよね。

 

球団側の論理からすると、支配下枠が限られている以上丸1年リハビリに費やして1軍で投げる可能性がない投手だったり、二軍でまず自分を取り戻せるかどうかが問題で一軍なんて目指している場合じゃない選手に枠を割く余裕なんてない、というのは分かります。

 

私自身、特に前者の事例に関してはNPBの制度設計の怠慢という面は非常に大きいと思っていて、MLBでやっているような故障者リストの導入は検討すべきではないかと思います。

 

また、成績不振者の育成落ち(やイップスになった選手の育成落ち)もよくある事例ですが、ここはまた違う問題だと思っています。

勿論翌シーズン中に一軍戦力になる可能性が極めて低い選手に対して支配下で契約するのは非効率的と言わざるを得ないですが、本来の”育成”という目的とは違っていて単純に”保有できるけど支配下枠を喰わない”便利な扱いに見えます。

 

ここに関してはどちらかというと「支配下枠が少なすぎる」のも問題に思います。

 

昔の野球と比べてレベルが上がりましたが、人体がそれに耐えうるかはまた別問題でして、特に投手に関しては著しく消耗するようになっています。

それなのに、1992年*1と同じ基準の支配下枠というのがそもそも間違っているのではないでしょうか。

野球の質の変化に対応していない制度設計の元で戦うがために、育成枠を都合よく使わざるを得ないのは球団の責任かと言われる個人的には違うんじゃないかなと思っています。

 

■アマチュア野球のレベル低下

これは元千葉ロッテ里崎氏が自身のYoutubeチャンネルで発言していたことでもあります。

www.youtube.com

 

端的に言うと

「これまでならプロに行かずに大学に進学したり、社会人に進んでいたような選手が育成で指名されることで、アマ野球に入ってくる人材の質が落ちて、回り回ってアマ野球全体のレベルが落ちてしまう可能性がある」

という意見です。

そこに関して全く分からないわけではないです。

仁川学院高校の佐藤輝明君(18)や松本第一高校の牧秀悟君(18)が育成でプロ入りしていたら今頃どうなっていたのか、というと今よりいい未来があったとはちょっと考えにくいところはあります。

 

今は毎年40~50人強の人材が育成ドラフトを経てNPB入りするわけですが、アマチュア野球界全体で毎年獲得する人材と比べるとどれほどのものか、というのは思います。

例えば、全日本大学野球連盟の公式サイトを見ると、日本全国の大学野球部に入部する野球選手が1年で8000人強です。

 

www.jubf.net

 

正確なデータはありませんが、毎年独立リーグに入団するアマチュア選手や社会人野球に進むアマチュア選手の数もそれなりにはいることでしょう。

そう考えると、最大50人前後*2のアマ選手の育成指名でアマチュアの人材が枯れる、というのはちょっと言葉が強すぎる気もしています。

 

■若い選手の使い捨て

また、よく言われるのはこの若い選手を使い捨てるような形の雇用になってしまうのではないかということです。*3

 

選手が自分の意志で入団しているのは百も承知ですし、一人の大人の判断だろうというのはそれもその通りだと思います。

それはそうとしても、プロの世界が厳しいこと、特に育成枠で入るととんでもない競争に晒されることについてちゃんと現実感を持って認識している選手がどれだけいるか、は結構怪しいのではないでしょうか。*4

 

当たるも八卦当たらぬも八卦で大量に若い選手を安くかき集め、数打ちゃ当たるで成功した選手にフォーカスを当て、成功しなかった選手はあっさり切られるのは非常に厳しいとは思いますが、セカンドキャリアをちゃんと用意しているだけまだ多少は恩情を感じますが、逆に言うと高卒で育成選手を取るなら最低限セカンドキャリアの支援は必須くらいには思います。

それが出来るならまだ許せますが、高卒2年3年で育成選手を切ってセカンドキャリアの面倒も見ないというのなら流石に厳しさの中にあると言わざるを得ません。

 

■戦力均衡について

今度は選手やアマ球界ではなくNPB目線で語ります。

先述のように育成選手の保有数には上限がなく、球団によって大きな差があります。

育成選手はプロ入り段階では支配下選手に比べて非常に荒削りであったり、欠点も多かったり、実績が無かったりすることは多いですが、それでもそんな育成選手を10人、15人抱えているチームと50人抱えているチームとではそこから出てくる選手に差があるのは当然です。

プロ野球は一応建前として戦力均衡を目指しています。*5

所詮建前ですが、果たしてこれでいいのか、戦力均衡の思想に反するのではないか、というとその可能性は大いにあります。

個人的には全球団3軍は保有しましょうよ、くらいには思っているのですが、それはそうとして戦力均衡というお題目を形だけでも掲げている以上、この育成保有問題に手を付けないのはちょっと筋が通らないのではないかと感じます。

育成枠は最大〇〇人、みたいにしておくくらいのルール制定はあっても良いでしょう。

戦力均衡自体が意味ないというならドラフトなんてするべきじゃなく、Jリーグみたいに新卒獲得が完全に自由競争になるわけですが、それをお望みですか?*6

 

■個人的な意見

私の個人的な育成大量指名に関しての意見は下記です。

●制度上の問題

支配下枠がそもそも少なすぎるので増やすべき。

支配下枠、育成枠とは別で故障者リストを用意すべき。

●アマチュア球界への影響

・育成指名によるアマチュア球界への悪影響は現状無視できるくらいの影響である。

●若い選手のキャリアについて

・選手本人のチャレンジ意欲は止められない。せめて球団は高卒の育成選手だけでもセカンドキャリアを用意して面倒を見るつもりで指名すべき。

●戦力均衡について

・曲がりなりにも戦力均衡を謳っている以上、現状の育成選手無制限保有は好ましくない。保有人数は上限を決めるべき。

*1:支配下70人と制定したのが1992年です

*2:しかもその内、そこそこの割合でラストチャンスの独立リーガーもいるわけです

*3:ここは支配下で指名した選手を2年で育成契約にする、みたいな流れも込みですが。

*4:もっとも、そこで「自分なら出来る」と強い自信をもってない選手はそもそもプロの世界に飛び込まないのでしょうけど。

*5:とはいえMLBほど露骨ではありませんが。そもそも阪神が立石選手を指名できる時点で戦力均衡どうなのよってのはそう。

*6:まあ戦力均衡の割にドラフトの1巡目はくじで公平に決めるし、その後もウェーバーと逆ウェーバーの繰り返しじゃんか、ってのはそうですね。

2025ドラフト寸評

ドラフト会議も無事終わり、冷静になってみてドラフト会議の各球団の指名について感想を書かせていただけたらと思います。

1球団当たりの分量を軽めにするつもりです。

ではお付き合いください。

 

東京ヤクルトスワローズ            
本指名            
1位    松下 歩叶    内野手    法政大学
2位    松川 玲央    内野手    城西大学
3位    山埼 太陽    投手    創価大学
4位    増居 翔太    投手    トヨタ自動車
5位    鈴木 蓮吾    投手    東海大学付属甲府
6位    石井 巧    内野手    NTT東日本
7位    飯田 琉斗    投手    ENEOS
育成指名            
1位    小宮 悠瞳    投手    川崎総合科学高

 

1位2位で野手を指名するというこれまでにないドラフトで強く”変革”の意思を見せてきたと思います。

松川選手は遊撃手、というよりはセンターで使う事も想定していそうです。

また、4位の増居投手と6位の石井選手、7位の飯田投手といった社会人指名もツボを押さえていてよかったです。


            
千葉ロッテマリーンズ            
本指名            
1位    石垣 元気    投手    高崎健康福祉大学高崎
2位    毛利 海大    投手    明治大学
3位    奥村 頼人    投手    横浜高
4位    櫻井 ユウヤ    内野手    昌平高
5位    冨士 隼斗    投手    日本通運
6位    岡村 了樹    捕手    富島高
7位    田中 大聖    投手    Honda鈴鹿
育成指名            
1位    中山 優人    投手    水戸啓明高
2位    髙橋 快秀    投手    徳島インディゴソックス
3位    杉山 諒    外野手    愛知学院大学

 

有力な高校生を厚めに指名して、将来に振ってきたドラフトだと思います。

そんな中でもすぐ使えそうな毛利投手、冨士投手、田中投手と3人の投手を指名してバランスが取れているように思います。

野手は現有戦力でも若くていい選手は揃ってきているため、どう融合させるかというのが焦点になっていくでしょうか。


            
広島東洋カープ       
本指名            
1位    平川 蓮    外野手    仙台大学
2位    齊藤 汰直    投手    亜細亜大学
3位    勝田 成    内野手    近畿大学
4位    工藤 泰己    投手    北海学園大学
5位    赤木 晴哉    投手    佛教大学
6位    西川 篤夢    内野手    神村学園伊賀高
7位    髙木 快大    投手    中京大学
育成指名            
1位    小林 結太    捕手    城西大学
2位    岸本 大希    内野手    徳島インディゴソックス

 

立石選手を外して平川選手を指名しましたが、全体的にスケール感のある選手たちを多く指名したように見えます。

個人的に勝田選手は高く評価しているので1年目からある程度戦力になってくるんじゃないかと期待しています。

また、怪我もあって髙木投手は7位指名ですが本来1位候補だったので怪我さえ問題なければ美味しすぎる指名です。


            
埼玉西武ライオンズ 
本指名            
1位    小島 大河    捕手    明治大学
2位    岩城 颯空    投手    中央大学
3位    秋山 俊    外野手    中京大学
4位    堀越 啓太    投手    東北福祉大学
5位    横田 蒼和    内野手    山村学園
6位    川田 悠慎    外野手    四国銀行
育成指名            
1位    新井 唯斗    内野手    八王子学園八王子高
2位    今岡 拓夢    内野手    神村学園
3位    斎藤 佳紳    投手    徳島インディゴソックス
4位    濱岡 蒼太    投手    川和高
5位    平口 寛人    投手    日本経済大学
6位    正木 悠馬    投手    上智大学
7位    安藤 銀杜    外野手    徳島インディゴソックス

 

公言通り小島選手の単独指名に成功し、戦略勝ちしたといっていいでしょう。

2位以降の指名もバランスがとれており、非常に良いドラフト だったと思います。

育成指名はちょっと例がないくらい凶悪で本指名と言われても違和感ないくらいで2軍や3軍を見る人たちからするとたまらない指名になってそうです。

 


中日ドラゴンズ           
本指名            
1位    中西 聖輝    投手    青山学院大学
2位    櫻井 頼之介    投手    東北福祉大学
3位    篠﨑 国忠    投手    徳島インディゴソックス
4位    能戸 輝夢    外野手    明秀学園日立高
5位    新保 茉良    内野手    東北福祉大学
6位    花田 旭    外野手    東洋大学
育成指名            
1位    牧野 憲伸    投手    オイシックス新潟アルビレックスBC
2位    石川 大峨    内野手    掛川西
3位    三上 愛介    外野手    愛媛マンダリンパイレーツ

 

圧倒的な投手不足を踏まえて1位に大学No.1右腕の中西投手単独指名、2位には中西投手にも負けない好投手の櫻井投手を指名、3位は素材型の独立出身剛腕篠崎投手とチーム内の課題を明確にしてドラフトに望んでいるのは明らかです。

編成バランスを取りつつ、将来の布石を打ちつつ、来期明確にAクラスを取りに来るドラフトで非常に良かったです。

      
東北楽天ゴールデンイーグルス            
本指名            
1位    藤原 聡大    投手    花園大学
2位    伊藤 樹    投手    早稲田大学
3位    繁永 晟    内野手    中央大学
4位    大栄 利哉    捕手    学校法人石川高
5位    伊藤 大晟    投手    れいめい
6位    九谷 瑠    投手    王子
7位    阪上 翔也    外野手    近畿大学
育成指名            
1位    幌村 黛汰    外野手    富山GRNサンダーバーズ
2位    大坪 梓恩    外野手    石川ミリオンスターズ
3位    中沢 匠磨    投手    白鴎大学
4位    金子 京介    内野手    神奈川大学
5位    島原 大河    捕手    愛媛マンダリンパイレーツ

 

こちらも投手不足が目立っていただけに、4年で一気に評価を挙げた藤原投手の単独指名、更に大学4年間で着実に実績を残した伊藤投手の2位指名は良い一手でした。

それ以降も捕手不足だったことを踏まえて高卒No.1捕手の大栄選手の指名や、ベテラン外野手を切ったことを踏まえての阪上選手の指名など、世代交代を感じさせる指名がちゃんとありました。

今ドラフトで最上位級のパワーポテンシャルを誇る大坪選手も育成で指名しており、彼がどうなるか個人的にはとても楽しみです。

     
読売ジャイアンツ            
本指名            
1位    竹丸 和幸    投手    鷺宮製作所
2位    田和 廉    投手    早稲田大学
3位    山城 京平    投手    亜細亜大学
4位    皆川 岳飛    外野手    中央大学
5位    小濱 佑斗    内野手    沖縄電力
6位    藤井 健翔    内野手    浦和学院
育成指名            
1位    冨重 英二郎    投手    神奈川フューチャードリームス
2位    林 燦    投手    立正大学
3位    松井 蓮太朗    捕手    豊橋中央高
4位    河野 優作    投手    愛知学院大学
5位    知念 大成    外野手    オイシックス新潟アルビレックスBC

 

公言していた竹丸投手の指名に加え、2位3位もそれぞれ六大学屈指のリリーフ投手の一人である田和投手、東都の剛球左腕山城投手を指名し、投手再建を強く意識していることが分かります。

岡本選手のMLB挑戦は確かに戦力的には痛手ですが、あのクラスの選手の穴を短期的にドラフトで埋めようとするのはそもそも間違いではあると認識してよいかと思います。*1

  
オリックスバファローズ            
本指名            
1位    藤川 敦也    投手    延岡学園
2位    森 陽樹    投手    大阪桐蔭
3位    佐藤 龍月    投手    高崎健康福祉大学高崎
4位    窪田 洋祐    外野手    札幌日本大学
5位    髙谷 舟    投手    北海学園大学
6位    石川 ケニー    投手    ジョージア大学
7位    野上 士耀    捕手    明秀学園日立高
育成指名            
1位    三方 陽登    外野手    栃木ゴールデンブレーブス
2位    シャピロ マシュー 一郎    投手    富山GRNサンダーバーズ
3位    中西 創大    内野手    日星高
4位    渡邉 一生    投手    仙台大学

 

振り切った高卒素材型ドラフトで驚きました。

個人的にオリックスの野手はテコ入れが必要だと感じていたのですが、案外編成としてはそこまで危機感を持っていないのか?と驚きました。

勿論刺さった選手刺さらなかった選手などもあるとは思います。

ただ、すでに確保しているプロスペクト投手も踏まえると数年後に恐ろしい投手王国を築く可能性もありそうです。

            
横浜DeNAベイスターズ            
本指名            
1位    小田 康一郎    内野手    青山学院大学
2位    島田 舜也    投手    東洋大学
3位    宮下 朝陽    内野手    東洋大学
4位    片山 皓心    投手    Honda
5位    成瀬 脩人    内野手    NTT西日本
育成指名            
1位    清水 詩太    内野手    京都国際高
   

初手佐々木麟太郎選手の入札には唖然としましたが、くじを外してからは一転何から何まで「真っ当」な指名しかせず、あの入札は一体何だったのか、とすら思いました。

小田選手は打撃で一軍戦力になる可能性は高そうなので、守備位置がどうなるか、というのが焦点だと思います。球団としては三塁を守ってほしそうですが…

チームを支えた助っ人先発陣が退団しそうということですが、目もくれず野手を厚めに指名したのは編成的にとても賢いと私は思います。

しいて言うならどこかでセンター候補を取らないと編成的にちょっとしんどそうには見えますが、来年の外野手市場が豊作なことを踏まえると今年は見送ったのかもしれません。

ベイスターズに関してはまた別途来年以降の展望も踏まえて詳しく書く記事を出します。

 

        
北海道日本ハムファイターズ
本指名            
1位    大川 慈英    投手    明治大学
2位    エドポロ ケイン    外野手    大阪学院大学
3位    大塚 瑠晏    内野手    東海大学
4位    半田 南十    内野手    日本大学藤沢高
5位    藤森 海斗    捕手    明徳義塾
育成指名            
1位    常谷 拓輝    内野手    北海学園大学
2位    横山 永遠    投手    青森中央学院大学
 

くじに2度破れ、大学ナンバーワンリリーフ投手と言ってもいい明治大の大川投手を1位で指名しました。

正直全く想定していない指名だったので相当驚きましたが、投げている球はなかなかにえげつなかったですし、2位で残った大卒投手と比較してみても大川投手は一番化けたら大きいのは間違いないです。

2位のエドポロ選手もポテンシャル型で、万波選手のようになってほしいという期待は強そうです。

逆に3位の大塚選手は底堅く遊撃を守れる選手で、打撃型の水野選手、守備型だったのに打撃開眼しつつある山縣選手との併用、競争になっていくのかなと思います。

 

       
阪神タイガース            
本指名            
1位    立石 正広    内野手    創価大学
2位    谷端 将伍    内野手    日本大学
3位    岡城 快生    外野手    筑波大学
4位    早瀬 朔    投手    神村学園
5位    能登 嵩都    投手    オイシックス新潟アルビレックスBC
育成指名            
1位    神宮 僚介    投手    東京農業大学北海道オホーツク
2位    山﨑 照英    外野手    兵庫ブレイバーズ
 

こんな言い方が正しいかはわかりませんが、非常に現実を見ているドラフトでちょっと背筋がゾクっとしました。

立石選手はもちろん単純に打者としての魅力もそうですが、近いうちに佐藤選手、森下選手のMLB挑戦というのも可能性としては低くないと想定して編成を組みなおすための布石でもあるように感じました。

それは2位に立石選手と同じく強打者系で三塁手の谷端選手を被せてきたことからも見て取れます。

黄金期真っ只中で、ただロマンを追うでもなく闇雲に黄金期を引き延ばすでもなく、的確に次を見据えたドラフト、選手チョイスが上手いと感じました。

 

福岡ソフトバンクホークス            
本指名            
1位    佐々木 麟太郎    内野手    スタンフォード大学
2位    稲川 竜汰    投手    九州共立大学
3位    鈴木 豪太    投手    大阪商業大学
4位    相良 雅斗    投手    岐阜協立大学
5位    髙橋 隆慶    内野手    JR東日本
育成指名            
1位    池田 栞太    捕手    関根学園高
2位    江崎 歩    内野手    福井工業大学附属福井高
3位    大矢 琉晟    投手    中京大学
4位    大橋 令和    内野手    オイスカ浜松国際高
5位    鈴木 貴大    外野手    CLUB REBASE
6位    長﨑 蓮汰    投手    滋賀学園
7位    エミール セラーノ プレンサ    外野手    幸福の科学学園
8位    大山 北斗    投手    中央大学 準硬式野球

 

初回入札佐々木選手競合でドラフトを沸かせ、見事くじを引き当てました。

多分ですけどある程度入団のめどは立っているんじゃないかなと私は思っています。

2球団が入札しに来た時点でそこそこ情報を集めて、意思の確認なんかはしてるんじゃないかなと思いますし、そうじゃなかったらとんでもない蛮勇な球団が2つもあるということでNPBさすがにそこまでクレイジーじゃなかろうと思います。

●あとがき

まさかの2球団ともクレイジーでした。

 

2位~4位の投手はいわゆる地方無双系投手で、中央球界の投手と比較すると名は知られていないですが、どちらかというと天井の高さを見込んでの指名でしょう。

5位の髙橋選手は打力はかなり期待値高いですがどこを守るか、守れるか、という所でしょうか。

育成指名では当然ですが幸福の科学学園史上初の指名選手となるエミール選手に注目したいです。

あのネットミーム「ンゴ」の元ネタとなったドミンゴ・グスマン氏の息子であり、屈指の強打者との評価です。

 

総評

どの球団も色が出ていて、明確にプランが崩れて指名が後手後手に回ったようなところもなく、ありきたりな表現ですがどこも100点あげていいと感じるようなドラフトだったと思います。

圧倒的1位候補は割と少ない年ですが、中位くらいの層はそこそこ厚く、どこも指名選手を並べてみると割としっくりくるなという感じです。

一部指名されるだろうと思っていた選手が指名されなかったのはドラフトのアヤですが、こういう時は大抵順位縛りなどがありますので「〇位で獲れたのに」とあまり思いすぎないでいいでしょう。

*1:とはいえ立石くじに参加するという選択肢はあるにはあったとは思いますが。

平成以降の大関Tier表

平成以降の大関でTier作ってみました。

対象は

・最高位が大関

・既に引退済み、もしくは現役だけど陥落して大関にいない力士

です。

なので現役大関琴櫻関や、のちに横綱に昇進した力士たちは対象外です。

平成以降にしたのは自分がある程度見たことある人に絞りたかったからです。

ではよろしくお願いいたします。


STier


魁皇

優勝5回という大関としては異次元の実績を残した大レジェンド、

時代とタイミング次第では横綱になっていた力士だと思います。

良くも悪くも彼以上の大関が今後現れるとは思えません。

大関在位 65場所
大関勝率 .615
大関優勝回数 4回

 

千代大海

魁皇に次ぐ最強格の大関と言っていいでしょう。

通算優勝回数は3回ですし、他の要素で見ても魁皇に一歩及ばないですが、大関通算65場所は史上トップタイですし、ATierの面々とは明確な差があると思います。

大関在位 65場所
大関勝率 .599
大関優勝回数 2回

 

 

ATier


栃東

現役生活は決して長くありませんでしたし、怪我で2度の大関陥落も経験しましたが稼働できた時は横綱に手がかかりかけていた力士の一人でした。

卓越した技能で当時無双状態の朝青龍に対応できる数少ない人物でした。

大関在位 30場所
大関勝率 .623
大関優勝回数 3回

 

貴景勝

優勝回数は4回であり、魁皇に次ぐ数字ですので、そこだけを見るとSTierでもおかしくはないと思います。

ただ、現役生活が短かったのもあり、ATierとさせていただきました。

負担のかかるスタイルを貫くしかなかった苦しさから解放された今の姿が佐藤貴信という青年の本質なのかもしれません。

大関在位 30場所
大関勝率 .621
大関優勝回数 3回

 

貴ノ浪

二子山軍団の一角を担う長身異能大関で、2度の優勝を誇る名大関でした。

BTier以下とは明確に優勝回数で差をつけており、2桁勝利の回数も含めて強豪大関として時代を彩った力士でした。

部屋の強豪力士たちに囲まれたお陰、という意見もありますがそれにしたってあの大横綱貴乃花を2度下し2度優勝した実績は称賛されてしかるべきでしょう。

大関在位 37場所
大関勝率 .645
大関優勝回数 2回

 

BTier


豪栄道

優勝は1度でしたが、その1度が全勝優勝と強烈なインパクトでした。

毎場所優勝争いに絡むわけではありませんが、ひょっこり上位陣を食い荒らして毎場所ちゃんと勝ち越して力を示していました。

必殺の首投げに代表されるように相撲勘の良さで観客を沸かせました。

大関在位 33場所
大関勝率 .573
大関優勝回数 1回

 

琴奨菊

日本出身力士の大関昇進、優勝の2つは彼からスタートしており、流れを作った名大関です。

がぶっていく寄り以外の武器がそう多くなかったですし、優勝争いに都度絡んでくる力士でもありませんでしたが豪栄道同様、大関の在位が比較的長く量の面で貢献度が高かったです。

大関在位 32場所
大関勝率 .571
大関優勝回数 1回

 

琴欧洲

優勝回数は1度しかありませんし、大関昇進前の期待値を考えるとやや落ち着いたキャリアになってしまいましたが、大関在位47場所は立派な数字です。

明確に横綱挑戦場所と言える場所は優勝直後くらいしかなかったため、横綱候補とまではいかなかったのは少し寂しく感じます。

大関在位 47場所
大関勝率 .589
大関優勝回数 1回

 

把瑠都

大関在位中の勝率は非常に高く、ATierの面々とも遜色ないどころか上回っているくらいですが、怪我で大関在位が短かったのが残念でした。

信じられないパワーから人間離れした豪快な相撲が魅力的でしたが、パワー任せすぎて自らのキャリアを縮めてしまったのは非常に残念です。

大関在位 15場所
大関勝率 .658
大関優勝回数 1回

 

初代霧島

実は私が唯一現役時代を見たことのない力士で、正直なところデータでしか知らない力士ですが、平成以降に大関に昇進したという事で数字を見てこちらにしました。

この人も30歳を過ぎてから大関になり、大関在位期間は優勝も果たし、勝率も高かったですが、あまり大関の地位を長く維持できなかった、という所でここにしました。

大関在位 16場所
大関勝率 .647
大関優勝回数 1回


CTier

 

琴光喜

長らく大卒で最強格の力士であり、入門時は逸材としてそれこそ今の大の里関や草野関あたりと比較しても遜色ないくらい期待されていた力士でしたが、怪我やメンタル面で大きく遠回りし、史上最年長で大関昇進を果たしました。

大関では大きく負け越すことは無かったものの、優勝に絡むこともなく不祥事で解雇されてしまったため、通算の成績は悪くないですが実働は短かったです。

大関在位 17場所
大関勝率 .576
大関優勝回数 0回

 

高安

今も現役バリバリで定期的に優勝争いに絡むスーパーベテランですが、大関時代も勝率はかなり高いほうでした。

優勝がなく、なおかつ休場も多かったためインパクトには残りませんが、単純な勝率だけなら最上位格です。

怪我と体の不調で大関から陥落して沈んでしまった時期が非常に勿体ないですが、かつて元横綱白鵬氏に現役最強と言わしめた実力をまだまだ土俵で見せてほしいですし、全相撲ファンの悲願として高安関が賜杯を抱くシーンを見せてほしいです。

大関在位 15場所
大関勝率 .665
大関優勝回数 0回

 

武双山

貴乃花らと同年代で大学出身の怪物として名を馳せましたが、大関手前で長らく停滞してしまい、大関にたどり着いたころにはピークアウトしてしまったのが残念でした。

同じCTierの2名と比べると大関在位は長く、それなりに大関の座を守ることは出来ましたが、在位期間で特段のインパクトを残せなかったと感じます。

大関在位 27場所
大関勝率 .557
大関優勝回数 0回


DTier


正代

いまだ現役を続けるベテラン力士ですが、大関時代はお世辞にもインパクトを残したとは言いづらいです。

大関在位も短く、優勝争いに絡むこともなく、角番も多かったです。

ただ、この人は不思議な力士なのでふとした取組で急に強くなったりして場所をかき回すジョーカーのような存在です。

流石に改めての大関復帰はほぼ無いでしょうが、丈夫で休み知らずなのでまだまだ出来そうには見えます。

大関在位 13場所
大関勝率 .514
大関優勝回数 0回

 

2代目霧島

一時期は横綱に手がかかりかけるところまで行っていましたが、そこからの転落があまりにも早く、大関の地位で優勝経験した力士としては極めて異例の在位6場所でした。

大関で優勝しているプラス要素をかき消すくらいに在位が短いため流石にDTierとさせていただきました。

今でも上位の地位で好調であれば2桁勝利が出来るくらいの地力はあるのですが、怪我の影響で全盛期ほどの力を出せていないようには感じます。

大関在位 6場所
大関勝率 .563
大関優勝回数 1回

 

出島

圧倒的な出足で番付を駆け上がった武蔵川軍団の一角でした。

大関勝率そのものは決して低すぎるというほどではありませんでしたが、在位中は特にインパクトもなく12場所での大関陥落となってしまいました。

陥落後長く現役を続けた姿の方が印象深いです。

大関在位 12場所
大関勝率 .585
大関優勝回数 0回


ETier


朝乃山

在位期間は短かったですが、在位中の勝率はかなり高かったです。

陥落原因に関してとやかく言う気はありません*1が、とはいえあまりに在位が短いため流石にDTierには置きづらいためここに置かせていただきました。

今でも大人気ですし、2度の陥落を乗り越えて関取の地位に戻ってきましたが、流石に大関返り咲きは極めて難しいとは思います。

大関在位 7場所
大関勝率 .680
大関優勝回数 0回

 

雅山

今を時めく二子山の師匠ですが、当時大の里関にも負けないくらいのスピード出世を見せつけて大関まで駆け上がった力士でした。

ただ、勢いだけで本当の強さがなかったため早期陥落となりましたが、その後しばらく関脇の地位に在位し、14勝した場所もあるなど2度目の春も迎えましたがついぞ大関復帰はかなわず引退となりました。

流石に在位期間が短く、在位中の実績もないのでETierです。

大関在位 8場所
大関勝率 .496
大関優勝回数 0回

 

栃ノ心

大関昇進直前の勢いはすさまじく、三場所合計37勝は大関横綱になるときの勝ち星のようでしたが、勢いは続きませんでした。

一度陥落した後、すぐ特例復帰を果たしましたが結局その後またすぐ陥落。

怪我に苦しめられ、大関昇進直前がピークとなってしまいました。

大関在位 7場所
大関勝率 .449
大関優勝回数 0回

 

御嶽海

関脇としての実績は断トツで歴代最強ですが、大関としては現状並び立つものがいないレベルで歴代最弱といって差し支えないでしょう。

優勝3回を誇る力士なのにもかかわらず大関在位がたった4場所、うち3場所で負け越し*2という流石に苦しすぎる実績。

大関場所は11勝を挙げ、優勝争いにも絡み期待をさせてくれましたが…

大関在位 4場所
大関勝率 .442
大関優勝回数 0回

*1:流石に不必要に厳罰過ぎたとも思いますし

*2:途中1場所はコロナ特例の休場