こんにちは。
今回は私の大好きなゲームシリーズ、龍が如くの最新作である龍が如く8およびそれにつながる龍が如く7外伝について感想を書きたいと思います。
注意点:ネタバレ要素が含まれます。未プレイの方、プレイ中の方でネタバレを踏みたくない方はこの先ブラウザバックすることをお勧めします。
■龍が如く7外伝について
●戦闘システム
誰もが諦めていた桐生一馬を操作しての喧嘩アクション。
この作品ではエージェントスタイル、応龍スタイルの2つを自在に切り替えることができます。
エージェントスタイルでは大道寺のエージェントとして、一発一発は軽いながらも手数の多い攻めやギミックを生かしたハメ技などテクニカルな動きが特徴です。
従来の作品になれていたりすると、最初は少し戸惑う部分もありそうですが、慣れていくとなかなか楽しいものです。
特に「蜘蛛」と言われる手からワイヤーを出して相手の身動きを取れなくしてからのハメ技が個人的に好きでした。
応龍スタイルは、感覚的には龍が如く0および極のチンピラスタイルと堂島の龍スタイルを足して二で割ったような感覚で、最初から最後まで割と操作しやすい印象でした。
なんだかんだなれているのはこの感じの戦法だよななんてことを思いながら幾人ものチンピラの頭を電子レンジで温め、川に投げ落とし、腹にドスを刺して膝で押し込みました。
対多数だと、エージェントの方が扱いやすく、タイマンだと人にもよりますが気持ち応龍の方が使いやすいかなとそんな印象です。
しいて言うなら応龍じゃなくてガチの堂島の龍スタイルを使いたかった気持ちも少しばかりあるはあります。
●ストーリー
まずは一言で言うと最高でした。
スタートとエンドが既にある程度固まった状態での後付けにはなるので、ある程度筋道立てて話を作りやすいのかもしれないですが、いろいろ納得のいく部分、6で消化不良だった部分を解消させてくれたと思います。
ざっくりいうと本筋では春日一番御一行が渡世の親である荒川真澄らの立てた極道大解散計画を手助けすべく奮闘し、蒼天堀で近江連合幹部たちと大立ち回りを演じることになるのですが、その裏では当時服役中であった近江連合若頭の渡瀬勝が組を挙げて、極道大解散の切り札として桐生一馬を探し出し、大解散に向けての障壁を消しながら当日を迎えるというものです。
強いて言うなら、7本編でもあったように春日一番が荒川真澄の死を受けて暴走してしまうシーンを桐生が止める描写を戦闘はなくても良いので桐生側から描いてほしかったと感じましたが、そこは絶対必要でもないのでなくてもやむなしかなと思います。
●登場キャラクター
・花輪喜平
大道寺一派に身を寄せる桐生の監視役。
最初は機械的でややもすると冷たい印象を受けますが、本編をすすめるにつれて花輪の印象はぐんぐん上がっていきます。(だからこそ8は悲しかった)
そして、ラストに花輪は元々龍が如く5で出てきていた森永悠であることが仄めかされましたが、消化不良で退場したキャラをこういう感じで再登場させるというのは今後の展開や舞台装置に使えるやもしれません。
・鶴野裕樹
渡瀬組の若頭で最初はヤクザらしいヤクザかと思っていましたが、ストーリーを進めるにつれて「なんだこいつ可愛いかよ」と言いたくなる場面が増えました。
渡瀬に対する忠誠心、元々の人間性から割と桐生に振り回されることも多く、重厚なストーリーの中でいい清涼剤になっていました。
・獅子堂康生
本作のラスボスにして、桐生一馬が極道そのものとケジメをつけるための相手としてふさわしい人物でした。
元は渡瀬組の若頭補佐でゴリゴリの武闘派、なおかつどん底から這い上がってきたのですが、渡瀬の極道解散を聞きながらそれを裏切る、極道としての夢を持ち、桐生に立ち向かう姿は個人的に心打たれました。
・三代目西谷誉
誇張抜きで今作品ダントツで可哀想な人。
扱いが信じられないくらい雑で、他のキャラと違って描写がそこまで細やかじゃないだけに、「そこまでして何故西谷を消さなきゃいかんのか」とずっとモヤモヤさせられました。
もちろん外道なのでしょうけど、それを表す描写が鶴野の口からかつての子分を拷問死させた件を聞いたシーンしかなく、どうしても感情移入しにくかった部分はあります。
・赤目
舞台の中心の一つであるキャッスルと桐生を繋ぐ蒼天堀の便利屋で、多くのサブストーリーやミッションも彼女経由で受け取ることがストーリー中盤判明したのでメタ読みで「赤目は最後まで生きるだろうな」と分かりました。
今までなら花屋だったり、ジャッジシリーズなら九十九やテンダーのマスター、綾部刑事などムサイ男が多かったですが、とはいえ誰でも良かった中であえて若くて度胸のある女性としてはまり役でした。
●サブ要素
闘技場が単独戦のみならず集団戦があり、多くの仲間を集める要素は楽しかったです。
桐生やDLCの真島、冴島、大吾は当然強いとして、ジャッジシリーズの海藤さん、東、杉浦が戦闘キャラとして出てくるのはムネアツでした。*1
また、懐かしのポケットサーキットも良かったです。
しれっとポケサーファイターもカメオ出演を果たしていましたが、相変わらずレースの結果で信じられないくらい感情を露わにする桐生さんは可愛くてよかったです。
●やりこみ要素
やりこみとしては先述の闘技場、ポケットサーキットくらいでしょうか。
あとはクリア前に赤目の依頼をこなし切っていなければそこも。
元々からしてボリュームとしてはそこまで大きなものじゃないだけに、過大な期待をするのも酷というものです。
ただ、闘技場そのものが遊びごたえ抜群なため不満を感じることは無かったです。
●総評
プロモーションで桐生が大号泣しているシーンが話題になりましたが、ストーリーを追っていれば「そりゃ泣くよなあ」と思いましたし、桐生一馬という人間のつっかえ、ストーリーが落ち着いた、落ち着かせることができたのは良かったです。
全体的には素晴らしい作品ですが、それだけに西谷誉の雑な扱いだけはどうにも解せません。
もう少し掘り下げてくれないと、遊びながら「ちょっと西谷可哀想すぎないか?」と私は困惑してしまいました。
あの超人気キャラの名前を使わせて、韓国の人気タレントを起用していたのでもう少し期待していたんですがね…
また、「大道寺一派」のイメージもガラッと変わりました。
もっと冷徹で組織としてもドライなイメージだったのですが、花輪に限らず、最初の印象が最悪だった吉村というキャラもなのですが妙に人間臭くて話の分かる組織でした。
逆にそれくらいしないと裏での仕事は追っつかないのかもしれませんがね*2
あとは「大道寺一派」入りというルートが開通したことで例えば死んだと思われていたキャラや警察に捕まっていたキャラなどが裏でまた出てくるかもしれないため、今後の作品においても話の展開を作ったり、舞台装置にしたりとオプションは増えたのではないか、と私は思いました。
■龍が如く8について
●戦闘システム
前作同様コマンドバトルでしたが、大きく進化していました。
まず、キャラクターを移動させることで近接攻撃や背後からのバックアタックを選ぶことができ、それらは通常の攻撃よりもダメージが大きく設定されています。
また、敵を吹っ飛ばすと立ち位置によっては動線上の違う敵も一緒に吹っ飛ばせたり、味方の方に吹っ飛んだ場合は味方が追撃をしたりと戦略性がぐっと広がり、かなり楽しかったです。
また、前作は妙に物理攻撃全般に耐性のある敵が多く、結局ホストで氷ぶっかけるか、占い師で雷ぶちあてるか、レーザーかますかじゃないと戦闘がかったるくてしょうがなかったのですが、今作はその辺のバランスも良かったです。
しいて言うならジョブがちょっと多すぎて、「そこまでは要らねえかな」という感じでした。
DLCジョブで女性用ジョブのテニスプレーヤーは一部使い勝手のいい技がありましたが、男性用ジョブのフットボーラーは今一つに感じました。
あとはなんだかんだで固有ジョブだけ育てときゃとりあえず丸い*3みたいな感じはあるので、ジョブ数はそこまで増やしすぎなくてもいいのでそれぞれのジョブの色がもっと欲しいと思いました。
●ストーリー
荒川真澄の遺志を継ぎハローワークで地道に元極道たちの社会復帰支援を行う春日一番が、謎の動画配信者に巻き込まれて職を失い、それと同タイミングで横浜星龍会に身を寄せていた元荒川組若頭の沢城丈からハワイに行き、実母であり荒川真澄の元恋人だった茜と会うよう頼まれました。
そしてハワイに向かうも道中でトラブルに巻き込まれていくという流れです。
ストーリーとしては「決して悪くはないが、惜しいと感じる場面が少なくない」です。
ツッコミどころ満載で「なんじゃこれ」みたいな感じでは決してないですが、勢いとテンションで乗り切れなくもないけど「ん?いや待てよこれどうなん?」と思いたくなるようなところは結構ありました。
横浜ラスボスの最初から最後まで無茶苦茶すぎる計画、ハワイラスボスの微妙な立ち位置や雑過ぎる核廃棄物対応などなど…
●登場キャラクター
こちら、全員紹介していたらキリが無いので触れておきたいキャラだけ書きます。
山井豊
今作一番かっこよく、作品中に株を上げたキャラクター。
元東城会の若衆ですが親殺しの為にハワイに高跳びし、ハワイで自身の勢力を築いていた男。
最初はただの戦闘狂の小物かな?と思っていたのですが男気があり、戦闘力もしっかりとあり、筋を通せるいい男で惚れました。
ここまで男前なキャラを描写してしまうと、これもう次回作以降難かしらで出るんじゃねえの?って期待してしまいます*4
ウォン・トー
ハワイの中華系マフィア、ガンジョーのボス。表向きはカジノ黒芙蓉のオーナーとして大物然とした振る舞いでしたが、内部にハワイのオーナーであるブライス・フェアチャイルドのスパイが潜り込んでおり、途中からは窮地に立たされっぱなしで最後は凶弾に倒れました。
描写も浅く、あまりにあっさり退場してしまったのでプレイしている側としても「なんだか可哀想な人」以上の感想を持てませんでした。
ドワイト・メンデス
ハワイの多国籍マフィア、バラクーダの総帥。最初にカチこむ前はやばい奴感満載でしたが、実際カチこんで勝ったらヘタれてお漏らし。
その後もブライスのバックアップを受けて偉そうに対峙するけど根本的にこのキャラそんな強くないんですよね。
大物感もまるでない小物。
それでいて手下を押しのけて小舟で逃げようとしたら鮫に食われて死ぬという最期。
流石にこいつが3~4作後のバーのマスターってことは無いよね?
「俺もかつてサメに食われかけてな」みたいなのは別にいらないですw
ハワイでのラスボス、地元の有力な宗教団体であるパレカナの教祖。
パレカナは実際宗教団体であるだけでなく、慈善事業も積極的に行っているため、表の顔は素晴らしく、中にいる人たちも悪者らしい悪者はそんなにいませんでした。
ただ、教祖のブライスは一部の信者を狂信者化し、私兵として使っていました。
また、中身はもとよりマフィアの一員であるため残忍かつ狡猾な人物として描かれていました。
とまあそういうことはいいのですが、お前何歳だよ?ってツッコみたくなりました。
多分最高齢のラスボスですね。
あんまり大物然とした描写がなかったのは残念ですが、ブライスが死に逃げしようとしたところを春日が助けて「死なせ」なかったのは良かったと感じました。
海老名正孝
横浜編でのラスボスで、今回のある黒幕ともいえる存在。
キャラは立っていましたが、荒川真澄の実子という設定は果たして必要だったのか、もしその設定を生かすなら春日とラストバトルが筋ではないか、など考えることはあります。
最初の紳士的でありながら、腹に一物抱えてそうな感じは結構好きですし、極道への怨嗟もよかったので、全体的には良いキャラだと思います。
常に主人公サイドの上を行ってる感じでしたが、前作で春日が青木遼を一杯食わせたみたいなシーンがなかったのでカタルシスがちょっと足りなかったかなあっていうのは思いました。
三田村英二
今作の裏黒幕ともいえる存在です。
好きでも嫌いでもないのですが、彼は一番描写が足りなかったと感じます。
まず、極道を恨む理由があまりに弱いこと、彼の素性に大道寺一派が全く気付かなかったこと、春日が彼に肩入れする理由があまりに見えなかったこと、知らないうちに思いっきり落ちぶれていたこと…
例えばもっと春日と三田村が仲良くなるシーンや、それこそハプニング的に三田村が襲われそうになったのを春日が救ったりして三田村がちょっと春日に絆されたりする描写があればこっちとしても春日の行動に納得がいくのですが、たかが数日ちょっと同行しただけにしてはあまりに友達面していて違和感はありました。
そこの描写がないままラストは春日が三田村をおぶって警察まで連れて行くのですが、あのシーンに感情を揺さぶられないです。
さすがに青木遼と同一視はできないのが本音でした。
また、時系列的にハワイ編のほうが横浜で海老名を倒すより先のはずで、ハワイ編の段階で千歳が生放送でパレカナの件を暴露したときにはすでに彼は落ちぶれていたのですが、何がどうなって落ちぶれたのか全く描写がなかったのでさすがに困惑せざるを得なかったです。
流石にここを外伝で作るほどじゃないでしょうが、そういった点でも描写不足で不満でした。
もっとちゃんと作ってやればもっと魅力のあるキャラになれたかもしれませんし、今後の舞台装置にも使えただろうっていうのは思いました。
不二宮千歳
新しい仲間キャラでしたが、春日や足立の平穏な生活をぶち壊した暴露系VTuberの正体であり、今作のきっかけともいえる人物でした。
一応作中で「三田村に脅されていた」ということで春日は彼女を許しましたが、割と最初のほうから行動原理がよくわからなくて怪しかったので「なるほどなあ」って感じです。
三田村が主な要因だとしても彼女にも多数の極道たちの社会復帰を阻害した責任は間違いなくあるわけで、最後に「不二宮グループを継ぐ」と言われていましたが、本当にそれでいいのかな?と感じました。
ただ、逆にこれもこれで新たな舞台装置になるのかもしれないです。
岸田茜
荒川真澄と恋仲にあり、春日の実母ですが、私はずっと「これどうせどこかで殺されてしまうんだろうな」と思っていたので最後まで生き残ったときは驚きました。
多分過去作なら容赦なく殺してたような気がします。
めちゃくちゃ描写が細かかったわけじゃないのですが、行動を見ているとやはり春日の実の母なんだなあってのは感じます。
春日の底抜けのお人よしぶりはきっとこの人の性質も受け継いでいるんだろうと。
次回作以降に出てくるかはわかりませんが、正直あれだけ壮大なハワイマップ作っておいてハワイは果たして1作限りにするのか?っていうのはありますし、そうなると今後も春日たちと関わりもあったりするんでしょうかね。
末期の癌で余命宣告されているといわれていますが、育てるとまぁ強い。
あんた本当に病気なの?と言いたくなるくらい。
でもこれはメタ的にみると生きているか死んでいるかにかかわらず「もう桐生一馬を出さない。出すとしても戦闘もさせないし仲間にもさせない。」という意思表示なのでしょう。
実際健康体であれば間違いなくずっと待望され続けるわけですしね。
また、エンディングノートも良かったです。
過去作でかかわったキャラ達との邂逅はこれまでやってきた人間にとってはご褒美にも近いです。*5
ソンヒ
今作新しく仲間としてパーティに加わったコミジュルと横浜流氓を束ねる総帥。
前作ではクールビューティーなキャラクターで私も非常に好きなキャラでしたが、パーティに加わるとますます好きになりました。
クールビューティーな一面もありつつ、お茶目で可愛らしく、なおかつ強火の桐生一馬担であることが発覚。
基本は突っ込み役でたまに大ボケをかますなど、可愛さが前面に押し出されていました。
DLCのファイナルハワイダンジョンでのストーリーでは、男子中学生みたいなことばかりする春日達男連中を何度も𠮟りつけており、それもツボでした。
沢城丈
元から沢城が再登場することは情報で流れていましたが、前作で「無期懲役*6」と言われていた中でどうやって出てきて、どういう立ち位置なんだろうと思ってみていましたが納得でした。
正直なところ「沢城の物語も7で完結した以上、再出演はさすがに蛇足なんじゃないか」と思いましたが、案外そこまでではなかったです。
彼自身が春日にしてきたことを考えれば、敵側に回るとしたら「どの面下げて」と思っていたので、味方側でよかったです。
ただ、元の評価が低すぎて主人公サイドが基本沢城に対して不信感を持った状態なのはちょっとツボりました。
彼は彼で荒川真澄を春日にも負けないほど慕っていたわけで、そんな慕っていた渡世の親父の仕事の後始末をしたいという忠義で動いていたのは何となく伝わりました。
最後まで生きてはいましたが、再起不能な状態には見えたのでもう出てこないんじゃないかなと勝手に思っています。
ユキ
メインで出てくるわけじゃないんですけど、桐生一馬の「エンディングノート」というこれまでの人生を振り返り、これまでかかわってきた人のストーリーを描くサブストーリーと本編の間みたいなコンテンツがあったのですが、ここで極2の「フォーシャイン」時代ともに過ごしたユキ、小雪が出てきます。
出てくるのは良いんですけど、ユキは56歳、小雪が37歳(くらい)になっており、極2では若かった小雪が店を持つ立場、極2で39歳だったユキはキャバクラから身を引き、自身のやりたかった飲食店を開くという夢をかなえます。
そんな二人が出てくるというのは良いんですけど、この56歳のユキが信じられないくらい可愛いのです。
「56歳って何?」って言いたくなります。
このスタジオ、女性をいい感じに年取らせるの下手すぎるだろってw
もっというと同じ極2で桐生の相棒的な存在でもあった狭山薫は8では40歳を過ぎているのですが顔は25歳の頃のまま。誇張しすぎたアンチエイジングかよ。
ちょっと突っ込みたかったので入れさせてもらいました。
●サブ要素
主なところで言うとスジモン、ドンドコ島、エンディングノートあたりでしょうか。*7
スジモンは馬鹿馬鹿しくてよかったです。
龍が如くのサブ要素ってこういう感じだよなっていうのが前面に出ていて程よく楽しめました。
もっと緻密にちゃんと作ればアプリとしてリリースできそうなクオリティですが、あくまでおおざっぱに作っている感じも良かったです。
ドンドコ島も楽しかったのですが、5つ星リゾートにすることが到達点って感じでしたね。
お金が絶妙に足りなくて、いい感じの金稼ぎだったのですが、ある程度ストーリーを進めるとダンジョン周回したほうがお金が入ってくるので、5つ星にしてしまったらもう後は放置になってしまいました。
まあ5つ星にすると、「ドンドコレーザーの極み」という超強力技が使えるようになるので、そこまでは進めるメリットはあるかと思います。
エンディングノートは一部本編でもやることはあったのですが、長年のシリーズファンからすると感情を揺さぶられることが多く、最高でした。
桐生自身を強くするというインセンティブもあるにはありましたし、一部キャラはデリバリーヘルプで召喚できるので、ストーリー攻略的にもやっといたほうがいいんでしょうけど、それとは全く別で見ないと損って思いました。
●やりこみ要素
やりこみとしては、スジモンやドンドコ島、エンディングノートに加えてDLCのファイナルハワイダンジョンもありますが、今は私は全キャラの全ジョブランクをカンストさせようとしています。
まだまだ先は長いですが、やろうと思えばいくらでもやれますし、そうじゃなくても遊びごたえはあります。
●総評
「ゲームとしては」95点
「ストーリーとしては」70点
という感想です。
対戦システムが圧倒的に向上しており、コマンドバトルなのに楽しかったり、遊べる要素が多かったのは間違いなく評価点です。
ただ、先述の通り描写の足りないキャラ、キャラ付けがいま一つ不透明なキャラが複数いて、そこがモヤモヤポイントです。
もし彼らが次回作以降の舞台装置として見事な働きをするなら、その時はストーリーとしての評価も上がるかもしれませんが、現状では「及第点」の域を出ないです。
とはいえ何度も言うようにゲームとしてはとても楽しく魅力があったのと、桐生のエンディングノートはやる価値があると思うので、大きな不満はなく楽しくプレーできたとは感じています。