こんにちは。
私です。
先日、フォロワーさんが下記の記事を引用していたのを見て、折角なので前々から自分が感じていたことをしたためてみようと思い記事にすることを決めました。
私自身出身が神戸市で20年以上住んでいたため、神戸市に何の感情や思い入れがないということはありません。
ただ、正直なところ今自分自身が神戸市に住みたいか、住むかと言われたら答えは「No」です。
職場が三宮ならギリギリ迷いますが、職場がそれ以外のエリアならまず神戸に住もうとは思いません。
神戸市という街が嫌いというわけではありませんが、どうにも街に魅力を感じないだけです。
・変わらない街並み
良し悪しあるかもしれませんが、神戸市は私が在住していたころから大して変わっていない印象です。
東京に住んでいたころも、たまに神戸に帰っては変わらない風景に安堵していましたが、よくよく考えたらそれってなにも進歩していないってことなんですよね。
実際今はそこまで神戸市に行く機会はありませんが、やっぱりたまに行っても特段変わらない風景が続いているなと感じますし、「それでええんか?」とやっぱり思ってしまいます。
今はようやく三宮の再開発に着手しているところですが、とはいえ梅田エリアの変わりようと比較したときに今更感は否めないですし、ちょっと腰が重すぎやしないか?と。
そういう姿勢が神戸の現状を表しているように思えてなりません。
・誰が見ても同じTier表
Tier表*1は対戦ゲームだけに適用されるものじゃないです。
例えば街ひとつにもTier表が成り立ちます。
「東京Tier表」
なんてやると人それぞれ意見が分かれることでしょう。
新宿が一番の人、渋谷が一番の人、秋葉原が一番の人、はたまた東京丸の内が一番の人etc…
これはそれぞれのエリアに特徴があり、色があり、好む人の層が違うからです。
実は横浜でも同じようなことが成り立ちます。
もちろん多数の人は横浜駅のエリアがTier1でしょうけど、関内、馬車道、みなとみらいと多少離れたところにも十分強いものを持っていますし、アル中は野毛を選ぶんじゃないでしょうか。
同じ関西圏でいうと大阪も梅田、難波、心斎橋、天王寺etc…と割と選択の余地はあります。
ですが神戸市の場合、どのような趣味趣向を持った人であっても「Tier1は三宮!以上!閉廷!」で終わるでしょう。
逆に三宮以外をTier1にする方は稼ぎの大半を福原のお風呂通いに全ツッパするようなお風呂マイスターか神戸市灘区篠原本町に居を構える某大手自由業の方たちくらいじゃないでしょうかね。
三宮一極集中でほかのエリアに強み、色がそんなにないのが神戸市です。*2
三宮近辺以外は住宅ないしはオフィスが広がっているという意味では画一的な街といえるかもしれません。
・で神戸市のランドマークって何よ?
これ、私が神戸に住んでいたころからずっと思ってたんですけど神戸市って観光不向きすぎません?
神戸出身者じゃない人を連れてって楽しませるにはスポットがなさすぎますし、イメージと裏腹にくそつまらないと思われてもしょうがないです。
例えば東京ならランドマークとなるような建造物、エリアはいくらでもあります。
横浜も同様ですし、これは大阪や京都にも同じことが言えます。
数回しか行ったことのない名古屋や福岡に関して私は正確なことはわかりませんが、他の大都市と比べて神戸市は観光に不向きだと思っています。
神戸の象徴としてポートタワーが挙げられますが冷静に考えてたった108mの建造物ですからね。
街の魅力を一撃で示すことができないのは間違いなくあるでしょう。
・でも神戸はおしゃれだから…
とまあ神戸市について語ると、定型文化のように「神戸っておしゃれだよね」なんていうワードが投げられますがここに関しても致命的な齟齬があります。
神戸がおしゃれなのはごくごく一部のエリアだけ
ということです。
その一部のエリアを除けばそこら辺の地方都市と変わりありません。
兵庫区、長田区、須磨区、垂水、西区、北区あたりをごらんなさい。
むしろ変におしゃれとかハードルを上げられているからこそギャップは大きいまであります。
極一部、大半の一般庶民には関わりのないところがおしゃれなだけで他は何の変哲もない普通の街です。
・属国になれない神戸の強がりを一つ聞いてくれ
割り切って大阪のベッドタウンとしてやっていくとしても神戸は有利とはいえません。
シンプルに大阪の中心部に近いのは吹田、高槻、茨木といった北摂エリアは人気もあります。
更に守口や門真、枚方といった北河内エリアは地価も安いため選択されやすいです。
もっというと兵庫県内でも尼崎、西宮のほうが距離も地価も交通も大阪のベッドタウンとしては優れています。
現状では大阪の属国としても他所の自治体の下位互換になってしまいます。
・教育レベルは高いのか
私立校では同じ市内で行けば須磨学園高校、滝川高校がありますし、通学圏の他市部でも甲陽学院高校、白陵高校や神戸女学院といったハイレベルな学校が並んでいます。
ただ、これをもって「神戸の教育レベルは高い」とは言えないでしょう。
まあそもそもこのあたりの学校は越境入学、他府県からの入学も普通にあるわけですがそこは置いといて、裏を返すと公教育への信頼度が低いということはあるのではないかと思います。
公立高校に限れば決してレベルが低いわけではなく、むしろいい学校も数多くあるとは思いますが問題は小中学校です。
公立高校に進学するためには高校入試を受けないといけませんが、兵庫県の内申制度が中々にしんどいです。
詳しくは上記リンクで書かれていますが、どうなんでしょうねこういうの。
また、公立小学校に至っては教員同士でいじめをするという荒廃した状況でもあり、そんなところでまともな教育ができるんか?って話なんですよね。
更に言うと該当の教員のうち主犯格はただの停職3か月で済んだそうですね。
もう終わりだよこの教育現場(小声)
私自身神戸市内の公立校に通っていましたが、やはり今思うとかなり際どい環境だったと感じます。
・せやろか工藤
神戸愛の強い人が良く言うのは「神戸には品がある」です。
ほんとでしょうか。
おしゃれのくだりとも被りますが、一部分のエリア以外言うほど品があるって感じしなくないですか?
それ言い出すとそれなり以上の大都市ならそういう品のあるエリアはありますからね。
街で親しまれていたラーメン屋のオヤジが実は極道でしかも店番中に射殺されるような街、品があるとかいっていいんですか?
こんなん松戸や川崎でも起きないですよ。
神室町なら日常茶飯事ですけどね。
・神戸市のこれから
???「憧れるのをやめましょう。東に梅田がいたりとか、西みたら明石が成長しているし、ちょっと出れば京都がいたりとか、関西に住んでいれば誰しもが聞いたことがあるような街がいると思うんですけど…。今日1日だけは。憧れてしまったら、生き残れないんで。僕らは今日生き残るために、一介の地方都市になるために来たので、今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて生き残ることだけ考えて行きましょう」
半分マジですがやっぱり神戸市って「我、政令指定都市ぞ」「我、日本屈指の港町ぞ」という精神がどうにも色濃く残っているんだと思います。
実際いまだに神戸市に150万人以上の人が住んでいるのはかつて栄えた名残なだけで、今の神戸市は150万人を抱えるような器はありませんし人口減少は当然の流れです。
過去の栄光に浸るのではなく、「自分たちは所詮いち地方都市」であり、「大阪の属国」であると意識したうえで市政を行っていかないといけないかなと感じます。
我が出身地の”身の丈に合った”発展を祈りながら締めさせていただきます。