ドラフト査定基準を用いた過去ドラフトの振り返り

こんにちは。

先日書いたドラフト査定基準ですが、さっそくこれを用いて巷でよく言われる神ドラフト1つ、即戦力外ドラフト3つ、基準になりそうな普通ドラフト1つについて点数をつけていきます。

 

S5点・A3点・B2点・C1点・無0点で、それぞれのS~Cまでの基準は先述の記事に記載しています。

 

普通ドラフト

・2009横浜

これは悲惨でもなく神というほどでもない、どの球団にでもありそうな「まぁまぁこんなもん」という感じのドラフトだと思います。

 

1位 筒香嘉智 32点*1
2位 加賀繁  6点
3位 安斉雄虎 0点
4位 真下貴之 0点
5位 福田岳洋 0点


第二次(育成)
1位 国吉佑樹 6点*2
2位 小林公太 0点

 

合計 44点

一人の主軸と数人の脇役という割とありがちなドラフトでした。

「ドラフトは一人でも主力が当たれば良し!」を地で行くようなドラフトで、実際筒香選手が期待値通りに育ったため少なくともこのドラフトを失敗ドラフトとみなす人は見たことがありません。

 

即戦力外ドラフト

・2011ヤクルト

1位 川上竜平 0点
2位 木谷良平 1点
3位 比屋根渉 3点
4位 太田裕哉 0点
5位 中根佑二 0点
6位 古野正人 0点


第二次(育成)
1位 徳山武陽 0点
2位 金伏ウーゴ 0点

 

合計 4点

言わずと知れた悪名高き「東北復興ドラフト」です。

徳山選手や古野選手は全く戦力にならなかったわけではありませんが、貢献が限定的であり、キャリアハイのシーズンでも基準にはギリギリ届かなかったため泣く泣く無印となりました。

全員合わせて、在籍した全年度のシーズンが4点なのはかなり苦しいと言わざるを得ないです。

比屋根選手は致命的なやらかしの印象が強いですがそもそもある程度出ていて、その中で盗塁も決めているので3年連続Cを出し、一人で3点を稼ぎました。

 

・2014ヤクルト

ヤクルトファンの方ごめんなさい。でも近年ではぶっちぎりに厳しいのが2011、2014年のヤクルトドラフトと2014中日ドラフトだと思っていますのでご容赦ください。

 

1位 竹下真吾 0点
2位 風張蓮  1点
3位 山川晃司 0点
4位 寺田哲也 0点
5位 中元勇作 0点
6位 土肥寛昌 0点
7位 原泉   0点


第二次(育成)
1位 中島彰吾 0点

 

合計 1点

 

かなり厳しいですね。風張選手もしっかり戦力になったのは2018年の1年のみですし、そこでの貢献もセーブ・ホールドのつかない場面での登板が主戦場でした。

他選手はそもそも一軍でプレーすることすらままならなかった分、2011年よりも失敗したドラフトと言わざるを得ません。

 

・2014中日

1位 野村亮介 0点
2位 浜田智博 0点
3位 友永翔太 0点
4位 石川駿  0点
5位 加藤匠馬 0点*3
6位 井領雅貴 0点
7位 遠藤一星 1点
8位 山本雅士 0点
9位 金子丈  0点


第二次(育成)
1位 佐藤雄偉知 入団拒否
2位 石垣幸大  0点
3位 藤吉優   0点
4位 近藤弘基  0点

 

合計1点

 

遠藤選手の1点のみでしたが、このドラフトはまだ加藤匠馬選手が現役のため点数が変わる可能性は十分にあります。

加藤選手は貢献度を考えると0点なのは忍びない気持ちはあります。

ただ、一時期準主力として活躍した遠藤選手、加藤選手を除くとほぼ戦力にはなりませんでした。

 

神ドラフト

・1996年ダイエー

言わずと知れた神ドラフト、20年以上たった今も語り草になるレベル、おかしなことやっとる。

そんなドラフトです。

1位 井口忠仁*4 45点*5
2位 松中信彦 55点
3位 柴原洋  32点
4位 倉野信次 2点
5位 岡本克道 5点
6位 村上鉄也 0点
7位 新里紹也 0点

 

合計139点

噂にたがわぬ神ドラフト、ホークス一筋だった松中選手に至っては55点というとんでもない活躍ぶり。

倉野選手、岡本選手もリリーフがメインのため、ポイントは稼ぎづらい立ち位置ではあったものの決して悪くはない貢献度。

そら強くなるわって感じですね。

 

 

*1:MiLBで現役

*2:ロッテで現役。5点はDeNA/横浜、1点は横浜在籍中にロッテとトレードしたため合算

*3:中日で現役

*4:現:井口資仁

*5:MLB期間を除く。またダイエーで23点、ロッテで22点