こんにちは
少し前、私の応援するマリノスが天皇杯でJ2の町田ゼルビアにこっぴどくやられました。*1
まあ見ていて「質が足りてない」って思う場面が多数あったので、事故って負けたというよりは「町田のサブ主体メンバーにまるで通用しない選手が何人かいてそこから決壊した」と感じています。
私は「いくらリーグ戦でベンチ入りすら難しいクラスの控え選手が多くとも、J2のサブ相手にコテンパンにされるってどういうことなのか?」ということが気になりました。
ただしかし、その試合で町田に通用しなかった選手たちが町田に限らずJ2に期限付き移籍した場合、実力不足で全く出番が得られないということは恐らく無いでしょう。
あくまでマリノスがやろうとしていたサッカーを全くできなかっただけで、違うサッカーをすればもう少し出来る選手たちでもあったのかな、と感じます。*2
なのでシンプルに敗因としては「今のマリノスが要求する約束事と技術が求められるサッカーをソツなくこなせるレベルではない選手がピッチ上に何人もいた」ということに落ち着くと思います。
逆に対戦する町田のサッカーはやることが明快、約束事も最小限のため誰が出ても大きく決壊することは考えにくいでしょう。
そんなことを考えていて、僕は「マリノスのサッカーをある程度事故らずソツなくなれる人数は限られている」と解釈しました。
逆に今のマリノスのスカッドはある程度理想のサッカーに親しいものを体現するにはちょっと多すぎるんじゃないか?と感じました。
ここではマリノスのスカッドはGK4人にFP27人(+特別指定の吉田選手)とします。
そしてふとプレミアリーグのビッグクラブはどのように対処しているのかを調べてみてそれがヒントにならないかと考えました。
というのもプレミアリーグは欧州内で最も過密日程かつ、Jリーグと同じように国内カップ戦が2つあり比較するには最適だと考えたからです。
そのためTransfermarktで22-23シーズンの選手の出場試合数をまとめているページを探して、全コンペティションについて1試合でも出場した選手、5試合以上出場した選手、10試合以上出場した選手でまとめました。*3
1試合以上出場した選手 25人/GK2人・FP23人
5試合以上出場した選手 22人/GK2人・FP20人
10試合以上出場した選手 22人/GK2人・FP20人
1試合以上出場した選手 28人/GK3人・FP25人
5試合以上出場した選手 25人/GK2人・FP23人
10試合以上出場した選手 21人/GK1人・FP20人
1試合以上出場した選手 30人/GK3人・FP27人
5試合以上出場した選手 25人/GK1人・FP24人
10試合以上出場した選手 25人/GK1人・FP24人
1試合以上出場した選手 33人/GK3人・FP30人
5試合以上出場した選手 25人/GK1人・FP24人
10試合以上出場した選手 23人/GK1人・FP22人
どのチームも全コンペティションのうち5試合以上出場ですら25人以下に収まっています。*4
ある程度質の高いサッカーをするとなると、選手をあまり数多くそろえても体現できないということではないかと私は考えます。
マリノスの現状はGK4人、FP27人(+1人)ですが、上記基準を考えれば数が多すぎます。*5
結論から言うと、ちゃんとリーグ戦の天王山やそれに近しい試合に胸張って出せる選手をフィールドプレイヤーだけで20人前後揃えられたらそれ以上余計な人員はいない方がチームとして回るんじゃないかとみていて感じます。
実際首脳陣から見ても目を配らせやすいんだと思います。
現にマリノスのFPのうち数人は全くついてこれずに天皇杯の試合で足を引っ張ってしまったのは事実ですし、編成を考えたときに念頭においてもいい事案かもしれません。
とはいえ上記のプレミアリーグではユースリーグとしてある一定の年齢以下の選手たちがプレーするためのリーグがありますが、日本ではそういったリーグはありません。
なので今のJリーグでは実績のない若い選手たちを出番がないとしつつも保有するか、リスクも踏まえてローンに出すしか選択肢がないのも事実です。
このあたりの若年層(18~23歳)プレイヤーの安定的な出場機会はクラブ単位というよりリーグ単位で考えたいところです。