ヴィッセル神戸好調の秘密

こんにちは

私です。

 

先日ノエビアスタジアムで開催された横浜Fマリノスvsヴィッセル神戸の試合に行ってきました。

今日は細かい判定や戦い方、マリノスのことは置いてヴィッセル神戸について書きたいと思います。

70分過ぎくらいから「これはもうヴィッセル神戸のことを書こう」と決めてました。

 

単刀直入にいうと、めちゃくちゃ強かったです。

何度となく「あ、終わった」と感じました。

 

これまでJで色んな強いチームを見てきました。

2年前までの川崎フロンターレセレッソ大阪、ここ1年くらいのサンフレッチェ広島など…

ただ、それらのチームと比べても今のヴィッセル神戸は異質なチームに感じました。

 

シンプルにフィジカルの強さ、個々のサッカーの上手さが一枚上手でしたしずっとそこは上回られてきたと感じます。

 

よくJ2の選手がJ1に個人昇格して「J1の質、強度についていけない」と言われることがありますが、ヴィッセル神戸の質と強度はJ1のそれを凌駕していたように感じますし、マリノスは露骨にそこで苦しんでいたと思います。

 

マリノスも強度勝負じゃなかなか負けないチームですし、そこは徹底していましたがそれでも「ヴィッセル神戸のほうが上だな」と私は感じました。

こんな言い方が正しいのかわかりませんが、マリノスがJ1ならヴィッセル神戸はJ0でした。

 

そしてゴール裏にほど近い席で見ていたので改めて感じましたが今のヴィッセル神戸は一切ビルドアップをしません。

大きな選択肢として「前に蹴る」があります。

前線がJ1規格に収まらないチートキャラ大迫選手、サイドアタッカーとしてはかなり競れる武藤選手、汰木選手の質ありきですが、DFラインの選手たちは余計なリソースを割かずに守備に集中できるという意味では一つ悪くない選択肢なのかもしれません。*1

 

例えばビルドアップもする、守備もするとなると山川選手や本多選手には少ししんどい場面も出てくるとは思いますが、あくまでボール保持時は蹴っ飛ばすだけで守備に集中出来るのなら彼らの実力であれば問題なくやれるでしょう。

 

中盤も井手選手、山口選手、齊藤選手の3人が抜群の運動量と個々のスキルで支配できてしまいますし、トランジション合戦になれば彼らの独壇場になりかねません。*2

 

J1レベルを超越した選手の質*3、そしてタスクを極限までシンプルにしたことで安定して勝ち点を稼ぐことの出来るスキームを作り出したのが今のヴィッセル神戸ではないかと私は考えます。

それぞれの個性、強み弱みを勘案した上で最大公約数的に一番勝てるそんなチームになっていると思います。

 

今年33歳の大迫選手への負荷があまりに大きいため、大迫選手の負荷調整はかなり気を遣わないといけないのかな?と感じます。

 

そんな強かったヴィッセル神戸ですが、まだシーズンは折り返してすらいません。

今後どのようなチームになるのか、また過密日程に見舞われた時にどう立ち回るのかは要チェックです。

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

*1:逆に大迫選手ら主力不在のルヴァンカップで敗退が決まってしまったのも頷けますね

*2:井手選手は佐々木選手と交代になることが多いですが、佐々木選手も推進力は目を見張るものがあります。

*3:強さと上手さ