予測可能回避不可能

昔、ニコニコ動画でこんな感じの動画なかったですか?

 

絶対来るのわかってるのに笑ってしまうみたいな感じのネタ

 

「すべての曲の最後にウルトラソウルをつけてみた」とかでしたかね。

来るのわかってても笑ってしまっていました。

 

本題ですが、マリノスが大変なことになってきています。

そりゃ私自身も最初は苛立ちだったり、「どうすべきだろう」みたいなことを思ってましたけど、これも驚くべきものでだんだん何も感じなくなってくるんですね。

ネタ抜きで相席食堂の「ちょっと待てい」ボタンでも持ちながら見ている感覚。

Sの女王様にムチでシバかれているドM客も最初は痛かったけど段々何も感じなくなってきて、逆に気持ちよくなってるんですかね。

それは分かりませんが。

 

あとまったくの私事ですが、今年お笑い芸人のオズワルド、ニューヨークの単独ライブに行きます。

サッカーへのリソースを削って他の趣味にぶち込む感覚ですね。

実際、趣味はいくつも持ってる方がいいです。

しんどかったりしたら離れればいいんです。

仕事じゃないんです、宗教じゃないんです。

自分の余裕、メンタルと相談すればいい。

心のコンパスに従えばいいんです。

 

そんなスタンスになりつつあるので、それこそゴール裏でどうのこうのとか、チームがどうあるべきか、とかそういった議論に参加するような資格は私にはないと思ってます。

ただ、昨年の秋に書いた記事から更にチームが悪化してどうにもならなくなるのはちょっとどうなの?とは言わざるを得ないですよね。

 

とはいえオフのムーブからして「予測可能」だったと思います。

チームの攻守のバランスの悪さ、前任者が運用で誤魔化していたけど、どう見ても発展性がなく苦しい1年で再構築が求められる状態でした。

そこで、新監督を呼ぶのはその通りでしたが、よりによって監督経験のほとんどないキューウェル氏。

そこでギャンブルをする必要があるのか、という懸念はありましたがとはいえアルテタ監督で上昇しているアーセナルシャビ・アロンソ監督で伝説を作ったレバークーゼンのような例もあるだけにそこまではまだ大目に見ましょう。

その上で選手補強、編成があまりにも見積もりが甘く舐めていたことは流石に誰もが認めざるを得ないでしょう。

 

要するに

・チームが過渡期で再建に入りつつある

・でもACL込みで年中過密日程

・しかもほぼ新米の監督

・与えられるスカッドも質量ともに足りない

 

という激ヤバな状態でシーズンを迎えることとなりました。

まあそこから先は詳しく話す必要すらありませんでしょうけど、今更になってから騒いでいる人たちは「この未来が予想できなかった」のでしょうか。

だとしたらどんな予想をしてたんですかね。

粗品の馬券ですか?水原一平のスポーツ賭博ですか?

 

その上でこの未来を予測出来ても「回避不可能」だったのは何故なのか

というのは1つあります。

もちろん今から私の言うことが正しいと決まっているわけではありません。

むしろ傍から見ていてそう感じているだけの個人の感想です。

 

クラブはファン・サポーターに

ファン・サポーターはクラブに

それぞれ甘えていたのではないですか?

 

マリノスファミリー」だの「繋いだ手は離さない」だのなんだのといってどのようなムーブであっても全肯定してチヤホヤしてくれる、グラブジャムンより甘いサポーターたちに向けて仕事しているとそりゃクラブ側もどんどん運営が雑にもなりますよ。

だってなにをしたって応援してくれるポジティブ真理教ファミリー宗派の人達ですから。

私だって舐め腐った仕事しますよ。それでも許されるんだから。

 

そしてこれは逆にファン・サポーターもです。

本当であればクラブのやっていることにもっと疑問をもっても良かったですし、そんな場面はいくつもありました。

そのたびに根拠のない「ファミリーごっこ」とポジティブ論調で思考停止し、あまつさえ周囲に強要していたのはファン・サポーターです。

「ファミリー」という言葉の甘美な響きに酔いしれて、自分の好きなもの、応援するものについてフラットで公平な目を持たなかったことはもっと恥ずべきだと思います。

 

ぶっちゃけ別に「批判しろ」とか「批判すべきだ」っていうつもりもないんですよ。

というか私は先述の通り熱下がってますし。言う資格無いんですよ。

 

ただ、今までの自分たちのスタンス、本当に「100%クラブを信じてただ応援するだけ」というけど実は「ただ思考停止してクラブに甘えていたんじゃないか」ってのは立ち止まって考えてもいいのかもしれません。

クラブがファン・サポーターの声で運営方針を変える可能性は高くありませんが、かといって全くの雑音扱いをするとも思えません。

それぞれが本気で思っていることを発信しちゃってもいいんじゃないですかね。

批判を許さないとかではなく理路整然と、もしくはエモーショナルを込めて。

 

少なくとも本当に「ファミリー」を自称するなら必要なのは、自分と考えの違う人たちのチーム批判に食ってかかってキレることでも、審判を批判して現実から目をそらすことでも、相手チームに矢印向けて悪人扱いすることでもありません。

 

今チームについてどう思っているのか、どう感じているのか、どうしたいのか。

そのことだけを発信してあげればいいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

時に「勝ちを見たいんじゃなくてチームが好き。チームがあればそれでいい」という意見を見たりします。

一見分からなくもない意見ですが、でも選手たちは勝ちたいのです。

勝ちなんて見れなくてもいいは選手の存在意義をかき消します。

そんなに負けてつらそうな顔をする選手が見たいですか?私は1度たりとも見たくないです。

勝つために死力を尽くしている選手に対してはやっぱり同じだけの熱量で勝ってほしいと願いながら応援するのが筋なんじゃないかなって思いました。