平成以降のアへ単ランキング

こんにちは

 

プロ野球ペナントレースも大詰めです。

またペナントの行方と同じくらい気になるのは個人タイトル

今年も頓宮選手のような意外なダークホースが台頭したり、近藤選手がもしかして三冠王!?といった成績を残すなど話題は絶えません。

そんな中であえて「平成以降でもっともアへ単な選手はだれか」というのが気になって仕方なくなりました。

 

まずアへ単とは「アヘアへ単打マン」の略。

詳細は下記のリンクに記載していますが、要するに

単打は打つため見かけの打率は高いけど出塁率も目立って高くはないし長打も殆どない」選手のことです。

ちなみに走れる選手や守備のうまい選手をアへ単というか言わないかという議論もたまになされます。

wikiwiki.jp

 

そんな打率特化のアへ単、平成以降だと何年の誰が一番アへ単なのかを調べてみたいと思いました。

 

■前提条件

まず「アへ単」という以上、ある程度打率がないとお話にならないので

「規定3割」

を前提としたいと思います。

 

■評価基準

当該打者の打率およびOPS*1を見比べます。

その後、OPS-打率×2をして出た数字が低ければ低いほどよりアへ単であるとします。

 

■平成以降のアへ単ランキング

●第5位

2014年 大島洋平選手

打率.318

OPS.735

ポイント99

今期2000本安打に到達した生けるレジェンドがランクイン。

単打の多い1番打者タイプであること、積極的に振っていくので四球が少ないことでOPSは毎年低めに落ち着きがちです。

ですが、卓越したミート力、安定した走力と守備力、怪我をしない頑丈さはまさにプロの鑑といえる選手です。

 

●第4位

2008年

宮本慎也選手

打率.308

OPS.709

ポイント93
日の丸を何度も背負った内野守備の名手。

この年の途中より遊撃手から三塁手にコンバートされました。

いわゆる派手な守備ではなく、堅実で的確な守備を誇る日本人らしいタイプの選手でした。

犠打も多く四球を選ぶタイプではなかったためこの人もOPSとしては低く出ました。

 

●第3位

2011年

宮本慎也選手

打率.302

OPS.687

ポイント83

なんと同一人物が続けてランクイン。

とはいえこの年は所謂違反球と呼ばれる、殊更に飛ばないボールを使用していたため、長打が下がる分に関してはやむなしだったとも言えます。

余談ですが2004年は超飛ぶ球を使っていて、通算7557打数で62本塁打だった宮本選手が、たった346打数で11本塁打を放つ異常なシーズンでした。

 

●第2位

2007年

大村直之選手

打率.318

OPS.713

ポイント77

かつてのいてまえ打線のトップバッターがランクイン。

かなりの早打ちで四球を選ばないタイプの打者で、なおかつ全盛期ほど長打が出なくなっているためこの数字になりました。

相手投手の一番良い球を狙うが身上で初球から振りにいっていた反面、時には初球凡退も散見された思い出があります。

このシーズンはなんと四球9に対して死球10という超レアな記録をたたき出しました。

 

●第1位

2008年

東出輝裕選手

打率.310

OPS.678

ポイント58

うすうす気づいておられた方もいるかもしれませんが、平成以降のナンバーワンアへ単は東出氏です。

かなり狭いと言われていた旧広島市民球場を本拠地としながら堂々の本塁打0でこの数字、美しさすら覚えます。

とはいえ二塁守備も決して悪いものではなく、時代を考えれば十分チームに貢献したと言っていいと思います。

 

■総評

今回ランクインした選手たち、またそれ以外に候補に上った選手たちに共通しているのが

・センターライン

・足が使える、もしくは使えた

選手たちです。

打撃で強くアピールする立ち位置の選手は当然ですが3割も打てば必然的に長打も増えてランクインしないですし、そうじゃないなら規定打席乗るまで使われないという話ですね。

しかし今の打低環境を見せられると、アへ単だろうがなんだろうが.3割打てたら全然ええやんと思っています。