どうも。
幼少期あんなに嫌いだった選挙特番を自分事として楽しめるようになった時、大人になったと感じる。
これあるあるですね。
そんなわけで2/8に行われました衆議院議員選挙について、結果を勝手ながら考察をしていきたいと思います。
このブログで自分の思想がどうのこうのは乗っけないように心掛けているので、あくまでフラットに見てこうじゃないか、という事は意識していきたいと思います。
■自民党の歴史的爆勝
端的に言うと自民党がとんでもない勝ち方をしました。
ちょっと勝ちすぎです。ビビりました。
実際ここまで勝つ、と予見していた方はいるのでしょうか。
正直自民党が”良くて”勝てた、という感じよりはライバル政党があまりに厳しい状態だったから、という側面は強そうに思いますし、高市首相がどこまで優秀な為政者か、と言われると正直まだ全然分かんなくね?と個人的には思っています。
なので、高市政権に対する期待値は勿論あるのでしょうが、「まだ何も成し遂げたわけじゃないけど、他の選択もないし期待してるよ」というある種圧力でもあるのかなと思います。
ここからは私の想像、考えなのですがやはり組織としてここまで選挙で圧勝するとなると慢心しないほうが無理があります。
どっかしら絶対に緩むでしょうし、動きとしても圧倒的多数派であることをかさに着た驕り、みたいなことはあり得ると思います。
これは自民党がダメな政党だから、という訳ではなくどの政党であってもこのレベルで圧勝すると組織のほころびは出てくるでしょうし、それに歯止めを利かせる野党がいないというのは不安を感じます。
■連立与党維新のこれから
この高市自民と連立している維新は相も変わらず大阪で圧倒的な強さを見せつけましたが、全体的には議席数微増にとどまりました。
自民党があそこまで勝つと、連立与党としての維新の立ち位置が非常に微妙になってきたように思います。
自民党からすると維新関係なく2/3近くの議席を自党で占めているわけで、維新に対してぞんざいな扱いになってしまう可能性は否めません。
連立与党としての立ち位置が非常に微妙で、下品な言い方ですが都合のいいセフレ的な扱いを受けかねないので、今後の維新の在り方については党としても考えないといけないなと感じます。
■大惨敗の中道改革連合
自民党への対抗として、元々連立与党であった公明党が連立を解消して野党第一党であった立憲民主党と組んで中道改革連合を立ち上げましたが、結果は見るも無残な大惨敗に終わりました。
細かく敗因を分析する気もないのですが、やっぱりシンプルに党の合併は失敗だったといえるでしょう。
選挙直前にひょこっと合併話が持ち上がり、あれよあれよという間に合併。
政策で似たようなところが多ければそれも納得なのですが、別にそんなこともないわけですし、ただ選挙対策のために合併しただけ、と見られても仕方ない部分はあるでしょう。
公明党はどちらかというと支持母体が創価学会であるため良くも悪くも一定の票数が見込めるタイプの党ですが、立憲民主党を支持する層は端的に政策や理念に共感して支持しているわけですので、方向性の違う公明党との合併でそういった支持層が離れてしまったのではないでしょうか。
勿論それだけではなく、積極的に情報を得ていない層からすると「中道改革連合」という耳馴染みのない政党をよくわかってなくて、だからこそ投票しなかった、というシンプルな理由もあるんじゃないかなと思います。
選挙で勝つための策が自らの首を絞めたわけですから皮肉なもんです。
■躍進したチームみらい
そんな中、都市部を中心に票を伸ばし、11議席も獲得して大躍進を果たしたのがチームみらいです。
昨年の参議院議員選挙で1議席を獲得し、新興勢力として確かな一歩を踏み出した政治界のプロスペクトですが、流石に11議席は凄すぎました。
一部の層からは「不正選挙ではないか」などとあらぬ疑いをかけられていて、流石になんちゅう発想やねんとは思いましたが、彼らに関して言うとイデオロギーに関わるような発信を極力避けて、右だの左だのでポジショントークを繰り広げるような政治にうんざりしていた20~30代のニーズをガッチリ掴んだように見えます。
消費税減税に関して、各党がポピュリズムに迎合したかのように引き下げを謳った中で、チームみらいは消費税に関しては引き下げをせず、社会保険料に注力するという発信をしたのは特に現役世代に響いたのではないでしょうか。
分かりやすくどぶ板活動をしたわけでも、SNSであれこれやったわけでもないでしょうけど、そもそもチームみらいを支持する層は勝手に彼らの情報を調べそうですしね。
とはいえ、今後を考えるとまずはイデオロギーに関わるような発信は避けられなくなってくるでしょうし、そこの振る舞いは慎重さを求められるでしょう。
また、若い議員の多い政党であり、テック系という割かし自由な業界からお堅い政治に参入していることを踏まえると不用意な言動行動で足元をすくわれないか、は心配です。
■伸びそうで伸びない国民民主党
一時期の隆盛からは停滞傾向にある国民民主党。
野党としては最も政策実行能力があり、実績もあり、比較的現役世代からの支持も多いほうではありますが如何せんすぐブレる。
党首の玉木氏は優秀で発信力もある方だと思いますが、マイナス要素も多い。
脇が甘く、軸がぶれてしまう。
パワプロで言うと基礎能力はモリモリ高いけど、マイナス得能いっぱい持ってる選手みたいな感じです。
選挙期間中に一般人のXのポストを晒上げるような真似をしていたのは本当に悪い意味で仰天しました。
本来であれば野党第一党を本気で目指していかないといけない立ち位置の党の割に全体的にその自覚が見えない。
「今くらいの規模の野党」でそこそこ頑張るで満足していては駄目ですし、大半の支持者は国民民主党がその程度で満足するなら見放すと思います。
すみません、自我が出すぎてしまいそうなのでこの辺で終わります。
■やや勢いを落とした参政党
昨年の参議院選挙では一大旋風を巻き起こした参政党。
今回も15議席を確保しましたが、昨年の参議院選は248議席中14議席も確保したのと比較すると、465議席で15議席は幾分勢いが落ち着いたように見えます。
実際全立候補者は190人にも上ったわけで、そう考えるとそこで15人というのは悪い数字ではないにせよかなり負けたな、という感覚です。
昨年の参政党の躍進は石破政権が自民党としてはやや左派に近いことでそこに不満を持つ層を取り込みましたが、高市政権は石破政権ほど左派ではないこともあり、特段参政党を推す理由がなければ、なんとなくで参政党に入れる理由を失ったのではないかと思っています。
実際はそうじゃないとしても、現状見られ方としては外国人問題のワンイシュー政党に近いものがあるので、ここからの立ち回りで党勢は変わりそうです。
■その他政党について
その他で言うと無所属、諸派を除くと共産党、れいわ新選組、減税日本・ゆうこく連合、社民党、保守党あたりですが、共産党が4議席、れいわ、減ゆが1議席で社民と保守は0議席に終わりました。
共産党は老舗の町中華みたいな感じで良くも悪くも何も変わってないし、多分これからも変わらないけど、あまり多くの議席は取れずとも最低限のニーズは拾い続けて、片手で収まる数くらいの議席は確保し続けるんだろうなと思います。
れいわは創始者の山本太郎氏が病気で辞任したこともあり、今後の党勢は非常に不安定に見えます。
カリスマが一代で作った党で、後継者もちゃんと育っているようには見受けられないので、このまま一気に瓦解してしまいかねないです。
ここは神谷氏の参政党も同じようなことが言えますし、安野氏のみらいにも同じリスクはあります。
減ゆは名古屋に地盤のある河村氏こそ議席を得たものの、得票数が足りず政党要件喪失の憂き目にあいました。
保守党は当選者こそ0だったものの、得票率は2%を超えて政党要件喪失は防いだものの、こちらも参政党と似たような状態で、石破氏から高市氏に自民党の総裁が変わったことで保守党に入れる強い理由がなくなってしまったことが見受けられます。
最後に社民党ですが今回の選挙では得票率が2%を切ってしまい、いつ政党要件を喪失してもおかしくないギリギリの戦いになってしまっています。
戦後から良くも悪くも何も変わらない共産党ほどの安定感もなく、れいわほどカリスマなトップもなく、立憲民主党ほどの規模もなく、福島瑞穂氏の地盤支持で何とか耐えているような状態で本当に瀬戸際です。
■さいごに
今回の選挙結果に思う事、言いたいことがある人は山ほどいるでしょう。
流石に「不正選挙」や「票の操作」みたいな言いがかりはどうかと思いますが、選挙結果に対して色々思う事があるのは普通です。*1
ただ、民主主義や有権者を否定するような物言いを私はしたくありません。
有権者がダメならじゃあ独裁政治でもやっちゃいますか?
「有権者が賢くない」と言うならば、じゃあそれを言いきれるほど自分は賢いのか。
また「有権者は流されやすい」と言うならば、じゃあそれを言いきれるほど自分は安易に流されないのか。
この辺は肝に銘じておきたいものですな。