参議院選挙の結果考察

こんにちは

先日行われた参議院選挙の結果について、勝手に考察していきたいと思ったのでよかったらお付き合いください。

 

■結果

 

■各党への寸評と個人的な感想

 

■ 自民・公明(与党)
さすがに支持を落としすぎた印象が否めません。
実務力や議員の多様性といった強みは確かにありますが、党全体が国民の生活と寄り添えていないように見られたのは否定できないでしょう。
その結果、業を煮やした有権者が多く、今回「NO」を突きつけたのが選挙結果に表れました。
石破政権への不満も根強く、本来であれば退陣論が浮上してもおかしくありませんが、報道では続投とのこと。
このまま軌道修正がなければ、次の国政選挙では与党転落も現実味を帯びてきます。

 

立憲民主党
「勝ち」とは言いがたいが、「負け」とも言えない、そんな結果です。
議席はほぼ横ばいで、与党の不祥事や政策迷走という“追い風”を十分に活かしきれませんでした。
参政党や国民民主といった新興勢力の台頭に押され、「与党にお灸を据える」層の票を奪われた形です。
これだけ追い風を受けてなお現状維持では、支持拡大の限界=“天井”に達した可能性もあります。

「野党と言えば」のブランドを失墜しつつある、という見方もできるので今が正念場なのかもしれないと個人的には感じました。

 

■ れいわ新選組共産党社民党

全体としては“微妙”な結果です。
れいわは微増、共産は激減、社民は現状維持という中で、左派全体の存在感はやや後退しました。

れいわは、ピーキーな主張を展開しつつも広範な層を掬おうとしており、それが功を奏して数議席獲得。ただし、ここが限界点である可能性も否めません。

共産党は高齢層を中心に根強い支持があるものの、「政権に不満はあるが主要野党も支持できない層」への受け皿としての立場を、れいわや新興政党に奪われつつあります。

社民は国政政党としての要件を辛うじて維持しましたが、支持層の高齢化が進み、若年層からは距離を置かれている傾向があります。耐え忍ぶ状態が続いています。

 

■ 国民民主党
比例候補擁立を巡るトラブルで批判も集まりましたが、結果としては大幅に議席を増やす躍進を果たしました。
ただし、その騒動がなければさらに多くの議席を獲得できた可能性も高く、党としては反省すべき点でもあると思います。

「手取りを増やす」という明快なメッセージが有権者に刺さったのは事実ですが、今後はそれをどう実現していくかが問われるフェーズに入りました。
実現が伴わなければ、次の選挙で有権者にそっぽを向かれる可能性も十分にあるでしょう。

ポピュリズム的とも言われがちですが、それ自体が問題なのではなく、今後は“実行力”があるかどうかで評価される段階に入ったと考えます。

 

日本維新の会
正直、ブランディングに失敗している感があります。
地盤の大阪ではさすがの強さを見せましたが、その他の地域では苦戦を強いられました。

関西圏以外からは、維新が「地域政党」に見えてしまっていることが一因でしょう。
公約内容は一定の現実性を持ち、特に社会保険料への取り組みはもっと評価されても良かったと思います。

ただ、国民民主と立ち位置が近く、票を奪い合った印象もあり、「国政政党」としての存在感やイメージでやや劣った形です。
兵庫県知事選などでの混乱も悪材料だったかもしれません。

 

■ 参政党
今回の選挙で最も注目すべき“勝者”だと言っていいでしょう。
(詳細は別記事に書いた通りですが)基本的には、社会に対する閉塞感・不信感のはけ口として機能した政党と捉えています。

hapmldp.hatenablog.com

支持拡大や議席増の是非を論じるつもりはありませんが、なぜこれだけの支持を集めたのか――その構造を既存政党は正面から分析すべきです。
言葉を選ばずに言えば、「既存の政治が生み出してしまった歪み」が形を取って現れたのが、参政党なのかもしれません。

また、「参政党に入れるなんてリテラシーが低い」などと参政党の支持者を殊更に悪く言うのもよした方が良いでしょう。

それこそが参政党支持者が参政党を支持する所以だと私は感じています。

 

■ その他諸派
● 保守党
北村晴男氏という知名度の高い候補を擁立して議席を獲得。
参政党の影に隠れがちですが、いわゆる「愛国系」の受け皿としての役割を担うポテンシャルがあります。
「右派野党」というこれまでになかった位置付けをどう築いていくのか、今後の動向にも注目していきたいと思います。

 

● チームみらい
ここのような新しい小政党にとって、初の議席獲得は非常に大きな意味を持ちます。
“エリート集団”との印象が強く、特に「庶民感覚とのズレ」を指摘する声もありますが、それは政治活動を通じてこそ学べるものだと私は思います。

「エリートコンサル的」という見られ方もされていますし、その感覚自体は分からなくもないですが、政権与党として擁立しているわけではなく少数派野党としてなら存在意義は十分にあるのではないかと考えています。

長期的に見れば、日本政治に多様な視点を持ち込む貴重な存在になる可能性があるため、期待してみていきたいと思います。

 

●再生の道
安芸高田市長であり、昨年の都知事選にも出馬した石丸伸二氏が立ち上げた政治団体「再生の道」ですが、都議選に続き、今回の参議院選挙でも当選者を一人も出すことはできませんでした。

その要因は「石丸氏個人」の人気は高い一方で、彼が立ち上げた団体やそこから立候補した候補者たちには、ほとんど注目や関心が向けられていないという点が挙げられます。

本来であれば、石丸氏自身がまずどこかの選挙区に立候補し、議席を獲得することで足場を固めたうえで、団体としての活動を展開すべきだったと考えます。

しかし実際には、都議選・参院選と立て続けに自身は出馬せず、組織として惨敗を繰り返す結果となりました。

この初動の誤りが、支持の広がりを阻んだ大きな要因であったように思います。

 

NHK
立花孝志氏という毀誉褒貶の激しい人物を党首に掲げるNHK党ですが、特に先の兵庫県知事選挙における同氏の言動が、有権者の不評を買った可能性は否定できません。

ただ、それ以上に大きな問題は、「この党は何を目指しているのか」というメッセージが有権者に十分伝わっていないことにあると感じます。

政策自体は極端というほどではないものの、党名や関係者の言動・イメージから、信頼を持って投票したいと感じさせる説得力に欠けていたのではないでしょうか。