どうも
先日、侍ジャパンの井端監督が11/15・16に実施する韓国との練習試合のメンバーを発表しましたので、勝手ながら感想を述べさせていただけたらと思います。
■選出メンバー
◇投手
森浦大輔(広島)
隅田知一郎(西武)
大勢(巨人)
種市篤暉(ロッテ)
伊藤大海(日本ハム)
高橋宏斗(中日)
曽谷龍平(オリックス)
金丸夢斗(中日)
及川雅貴(阪神)
藤平尚真(楽天)
北山亘基(日本ハム)
平良海馬(西武)
西口直人(楽天)
松本裕樹(ソフトバンク)
松山晋也(中日)
◇捕手
若月健矢(オリックス)
岸田行倫(巨人)
坂本誠志郎(阪神)
中村悠平(ヤクルト)
◇内野手
牧秀悟(DeNA)
牧原大成(ソフトバンク)
村林一輝(楽天)
岡本和真(巨人)
小園海斗(広島)
野村勇(ソフトバンク)
・追加招集
佐々木泰(広島)
石上泰輝(DeNA)
◇外野手
森下翔太(阪神)
五十幡亮汰(日本ハム)
岡林勇希(中日)
■選考の評価点
まずはちゃんと評価できるところを言うべきだと思うのでそこから行きます。
全体的に投手の選考は素晴らしいと思います。
特にリリーフは意図が良く見える選考で良かったです。
端的に言うと奪三振能力を非常に重視した基準が明確で、好不調の波が激しくトータルの成績がパッとしない種市選手(ロッテ)や下振れとバックの守備のマイナスで必要以上に印象が下げられてしまっている曽谷選手(オリックス)をちゃんと選べるのは評価できます。
個人的にはセ・リーグで結果を出している山崎伊織選手(巨人)や村上頌樹選手(阪神)は奪三振能力も決して低いわけではないので選考対象にしても良かったのではないかと思いますがここは誤差というか好みの範疇でしょう。
リリーフも今期記録を作った石井大智選手(阪神)は素晴らしい成績ですが、奪三振能力という観点では抜群に高い投手ではないので今回見送りだったとしても仕方ないかな、とは思います。*1
■選考の懸念点
・明らかにWBC当確かつ代表での経験も豊富な選手をわざわざ呼んでいること
具体的には伊藤大海選手(日本ハム)、牧選手(DeNA)、岡本選手(巨人)、森下選手(阪神)です。
逆にどう考えたって当確であろうメジャー組*2、佐藤輝明選手(阪神)、宮城選手(オリックス)あたりは呼んでないわけで、それなら伊藤選手ら4人も呼ばなくていいだろうとは思います。
195イニング投げてフル回転した伊藤選手、怪我明けの牧選手、岡本選手は特にここで呼ぶ意味が分かりません。
ただ同じ当確枠でも、捕手の坂本選手(阪神)と若月選手(オリックス)は代表歴があまりないためここで呼ぶのはありだと思います。
・たった2試合の練習試合に捕手を4人も呼んでいること
流石に4人も要らないですよね
これは私の野球観でしかありませんが、26WBCは坂本選手と若月選手がメインで、3番手捕手をどうするかがメインの論点だと思っていました。
シンプルに捕手として岸田選手(巨人)や山本選手(DeNA)らシーズンで正捕手として活躍した選手を呼ぶのか、若手枠として寺地選手(ロッテ)を呼ぶのか、はたまたユーティリティ性を重視して郡司選手(日本ハム)を呼ぶのか…
まさかの捕手4枠しかも今期パフォーマンスが苦しかった中村選手(ヤクルト)を呼ぶとはゆめゆめ思いもしませんでした。
これが坂本選手、若月選手、岸田選手の3枠なら納得でした。
・外野3人って何事ですか?
捕手で4人呼んでおきながら外野が3人とは何のギャグですか?
冷静に考えると牧原選手(ソフトバンク)は基本的に外野運用なんだろうなと思いますし、岡本選手も外野で使う可能性はあると思いますが…
個人的に外野は「もっといろいろ招集してサバイバルにしてほしい」と思いたくなるポジションです。
ここも私の野球観ですが、26WBCの外野は5枠のうち4枠が近藤選手(ソフトバンク)、鈴木誠也選手(カブス)、周東選手(ソフトバンク)、森下選手で埋まっており、もう1枠を
近本選手(阪神)、西川愛也選手(西武)、中島大輔選手(楽天)、岡林選手(中日)、柳町選手(ソフトバンク)ら国内メンバーと、ヌートバー選手(カージナルス)、吉田選手(レッドソックス)のMLBメンバーで奪い合う構図だと思っています。*3
岡林選手は呼んでよかったと思いますが、森下選手は今回の練習試合に呼ぶ必要がないですし、五十幡選手(日本ハム)も圧倒的な走力は魅力ですが、上記の面々を押しのけて入ってくるかと言われると個人的にはNoです。
・二遊間を軽視しすぎていること
内野手のメンバーのうち、メインで二遊間を守りそうなのは
村林選手(楽天)、小園選手(広島)、野村選手(ソフトバンク)の3人ですが、正直この3人がメインなのはかなり予想外で正直戸惑いを隠せません。
まず村林選手は今年はほとんど三塁メインで、二遊間を守ったのは精々200イニング強です。
小園選手は球団の方針で三塁、遊撃、二塁とあちこちたらい回しにされており、遊撃で400イニングほど、二塁で200イニング弱を守りました。
野村選手も不動のレギュラーとして固定されるほどではなく遊撃で600イニング弱、それ以外にも三塁で200イニングを守っていました。
要するにこの中に1人も確固たる遊撃レギュラーがいません。
勿論今や球界を代表する二塁手となった牧選手はいますが、彼も怪我明けかつ守備で出したマイナスを圧倒的打棒でかき消すタイプです。
じゃあ誰を呼べばよかったか、というと遊撃手として攻守トータルで抜群の成績を残した泉口選手(巨人)、打力には大きな問題を抱えていながらも遊撃・二塁両方をハイレベルに守れる滝澤選手(西武)、遊撃一本でそこそこの守備、そこそこの打撃でトータルバランスに優れた紅林選手(オリックス)、新人ながら遊撃手として規定打席にも到達し、攻守ともに新人離れした活躍を見せた宗山選手(楽天)あたりは呼んでよかったのではないかと思います。
泉口選手に関しては代表歴もなかったわけなので、当確枠関係なくここで呼ぶと思っていたのですが、呼ばないとなると本戦でも呼ばないのかもしれないですね。恐ろしい…
センターラインは基本的に守りを固めていかないといけない、特にリーグ戦ではなく一発勝負のトーナメントでは守備のミスが命取りになるわけで、かつて当代随一の名手だった井端監督がここで守備軽視の姿勢を取るのは流石に面喰らいます。
■まとめ
投手の判断基準が全体的に現代野球の考え方に沿っていて良かったのですが、野手の選考を中心におかしなところが多すぎて端的に言うとかなり戸惑っています。
プレミア12でもそうでしたが、妙にイケイケドンドンな戦い方を好む割に打線の組み方が変だったり整合性が取れないことが散見されるのでWBCで同じようなことがあったら困るなあとは思いますが、幸か不幸かネットフリックス独占配信の可能性がかなり高くなっているので、一見の層にこのちぐはぐな野球が見られずで済むのかな、と思ったりもしました。