こんにちは
今年もJリーグが開幕しました。
まあ一部クラブは既に試合をこなしてはいるわけですが、新体制のマリノスについて、ACLEの上海申花戦と開幕節のアルビレックス新潟戦を見て感じたことを書いていきます。
ちなみに毎節はやんないです。過密日程だし無理です。
■良くなったところ
早速ですが良かった探しをしましょう。
- ネガトラの質大幅向上
- オープンな展開の激減
- ブロックに対して破れかぶれに突撃しなくなった
- 前線のプレスの質向上
こんなところでしょうか。
道半ばではありますが、1か月ほどの準備期間で人も入れ替わりが多い中でよくぞここまで問題点を認識して、落とし込んだな、と素直に驚嘆しています。
2試合とも見ながら「親の顔より見た、相手のブロックに無理やり縦パス差し込もうとして跳ね返されて被カウンター」がなくなっているのが素晴らしかったと思います。
これ、ちなみに最近じゃなくて優勝したシーズンでも全然ありましたからね。
「そんな事しちゃ駄目だよ」っていうモラルがチームに生まれたことは良かったと思います。
前線のプレスも昨年、一昨年などは前線の選手がまるで新大久保のホテル街に佇む立ちんぼかのような振る舞いを見せており、ほかのJ1クラブと比較しても圧倒的にゆるゆるなプレスでしたがそこも改善できていました。
とはいえロペス選手、ヤン・マテウス選手の2人の守備貢献は高いとは言えませんし、とりわけ守備に難のあるエウベル選手が2試合とも出番なしなのは色々示唆的だなあと思います。
そこに付随してネガトラも随分良くなりました。
むしろ今まで本当に何だったんでしょうね。
とまあそんな感じで、端的に言うと「当たり前の事」を出来るようになっていっている。と思います。
とはいえ良いことばかりでもありませんでした。まあ当然ですけどね。
■改善点
- 3バックの守り方、人の配分が詰め切れていない
- 5-3-2の2のところで比較的時間を作られる
- 3バックの両脇からのビルドアップがあまり見られない
- WBのタスクが妙に多く、こなせていない
人の配置もそうですが、やるサッカーの前提条件、基本的な考え方から変わってしまっているだけにどうにも馴染んでいないところは散見されます。
例えば新潟戦の失点シーンですが、前プレの甘さ、そして後ろの人の受け渡しが上手くいっていないことによるものでした。
このあたりのディテールは詰めなきゃいけないところですがまだまだだなと感じます。
もちろんキャンプ中に主戦として期待されていたデン選手の負傷、特別指定ながら期待値の高かった諏訪間選手が帯同しなかった事もあり、必ずしも直近に出ていた選手がファーストチョイスではなかったというもあるかもしれません。
また、前プレに関して言うと比較的プレスに難のあるロペス選手、ヤン・マテウス選手の2名の負荷も考慮して5-3-2で守ることが多かったですが、この2の部分の脇からチャンスを作られていました。
改めて「守備負担を軽減するスペシャルな選手の共存」は難しいと感じます。
昨年はエウベル選手含めて前3人全員守備貢献低かったですからね。あれなんだったんだ。
もしかしたらこのあたりの人選ややり方も今後変わってくるのではないか、と思います。
また、3バックに関して言うと左右のCBを務めた松原選手、渡邊選手のビルドアップは足りなく感じました。
2名とも下手な選手ではないですし、昨年まで在籍していた選手たちと比較すれば"マシ"ではあるものの、それじゃまだまだ足りないという事でしょうか。
両CBがもっと持ち運んで、相手と駆け引きしながらスペース作っていければ前進はもっとスムーズになるでしょうし、ここは人選含めて今後の改善を見ていきたいです。
最後にWBのタスクがあまり整理されていない点ですが、これももっと言えばCBからの配球次第で変わってくるところもあるかなと思います。
永戸選手、井上選手の両名ともじゃあ良いパフォーマンスだったかというとこれで良いパフォーマンスというのは彼らに失礼ではないか、とは思うのですが、とはいえ一人で走って守ってチャンス作って対面剝がして…みたいなのを期待するのは無理筋だと思います。
そこは前目のシャドーであったり、後ろのCBとの連動が不可避でしょう。
■今後のポイント
という訳で今後どうなっていくか、個人的に気になるポイントをいくつか
・エウベル選手の使い方
昨年まで、戦術兵器として使われていた彼ではありますが、守備貢献の低さを考えると今のサッカーでどこに使うのがベストか非常に悩ましいところはあります。
WBなんてどだい無理でしょうし、シャドーに置くとしても誰とどう組み合わせるべきなのかはかなり慎重にならないと相手にやりたい放題されてしまうでしょう。
ジョーカー的な存在も考えましたが、あの守備だと単純にドタバタした展開が増えて果たして攻守の収支が合うのだろうか、と思ったりもします。
・前線3枚のチョイス
この2試合はロペス選手、ヤン・マテウス選手、植中選手の3枚で挑みましたが、改めてロペス選手とヤン・マテウス選手の2人の守備貢献はコトを難しくしています。
それこそ二者択一でどちらかを使って、どちらかを遠野選手なり天野選手に替えたほうがプレスはしっかりハマりそうな予感はしています。
ただ、じゃあそれでも彼らが使われているのはそれだけスペシャルな選手だというところもありますので、攻守の収支という観点からどういうチョイスをするか、は見ていきたいところです。
・CBのチョイス
ここは今一番難儀なポジションで、負傷者がデン選手、山村選手、埜口選手
特別指定選手は諏訪間選手
合流間もないのがウォルシュ選手
という事を考えると、ホーランド監督としても今出ている3人をそのままの並びで出す以外は今は基本的にどうしようもない、やりようがない状態ではあります。
裏を返せばデン選手の復帰やウォルシュ選手の状態、諏訪間選手の合流など個人単位で上がり目が多いのも事実です。
3月半ば以降くらいでガラッと変わりそうなそんな予感が一番するのはここでしょうか。
とはいえ、渡邊選手も松原選手も意地があるはずですし、そこにも期待したいです。
■雑感
見ている人が楽しめるサッカーか、と言われると現状はそうでもないですが、じゃあ昨年の試合が楽しかったかと言われると個人的にそうでもなかったので好ましい方向に変わっていると私は考えます。
何年もずっとオープンな展開に自らしようとするチームに腹の底から辟易していたので、死ぬほどつまんなくてもいいからしょうもない失点を極力減らしましょうの取り組みに賛同しかありません。
こういうサッカーは基本的に監督の指導力が出てくる前にスカッドのレベルで変わってくる*1ので、もしかしたらまた大きな入れ替えもあるかもしれませんが、是非やり抜いてもらいたいものです。
幸い、チームの中心でありキャプテンの喜田選手はACLの上海申花戦を見る限りではホーランド監督の意図をちゃんと汲み取れているようですので、怪我で離脱はしてしまいましたが、彼がちゃんとやってくれてチームをまとめてくれるならばどうとでもなるかと思います。
・あとがき
これ、ハーフナー・ニッキ選手を獲得していたらしっかり守って守ってのセットプレーズドンで1-0がもっと増えてたのかなと思うとやっぱりそれは見たかったですね。
夏来てくれないかな。
