2025マリノス編成所感

こんにちは。

新体制発表会も終えたという事で、まだ動きはあるっぽいですが、一旦マリノスの2025年の編成について語っていきましょう。

 

■2025年編成

 

 

■大刷新のディフェンスライン、GK

●主なIN

朴一圭選手(鳥栖

木村凌也選手(日本大)

鈴木冬一選手(京都)

キニョネス選手(リオネグロ・アギラス/コロンビア)

トーマス・デン選手(新潟)→本記事更新後に決まりました。

 

●主なOUT

畠中槙之輔選手(セレッソ

上島拓巳選手(福岡)

エドゥアルド選手(長崎)

小池龍太選手(鹿島)

 

OUTの面々が比較的名の通った選手が多めなのに対し、INが未知数な面々なため、どうしてもマイナスな感情がよぎってしまいそうな方も多いかとは思いますが、私個人としてはよくぞここまで動いてくれたと思っています。

勿論、Jリーグでの実績がない選手がCBの軸になるということはリスクを感じざるを得ないところはありますが、リスクを取らずに上島選手やエドゥアルド選手を残留させることが正しいかと言われると個人的には微塵もそうは思わないのでいずれ来る日が来た、というだけだと思います。

※新体制発表会の後に、新潟に在籍していたトーマス・デン選手の獲得が決まりました。Jでの実績もあり、実力も申し分ない最高の補強です。ただし、報道で出ていたSVリートのハーフナー・ニッキ選手は見送りになりました。残念です。

 

稼働面やパフォーマンス面で地雷を抱えた選手たちをそれぞれ一気に手放した形になりますが、元はと言えば今回DFラインで放出された選手たちってこの2年間の停滞の原因でもあった選手たちじゃないの?って私は見ているのであまり危機感みたいなのは無いのが正直なところです。

まあ強いて言うなら1回の移籍市場ごとに1人ずつか多くて2人ずつ順を追って放出していくのかなと思っていたら一気にガツンと放出したのは想定外でした。覚悟決まりすぎじゃ。薬やっとんけ?

過去2年の甘えた編成のツケを払わされるという形ですかね。

それにしてもたった2年、たった4回の移籍市場をドブに捨てただけでここまでハイカロリーなオペレーションを敢行しないといけないというのもなかなか困ったものですな。バシャウマでした。

 

■意外と大きく動かない中盤、前線

●主なIN

遠野大弥選手(川崎)

松田詠太郎選手(新潟レンタルバック)

 

●主なOUT

西村拓真選手(町田)

榊原彗悟選手(大分)

水沼宏太選手(メルボルン・ビクトリー/オーストラリア)

 

ディフェンスラインの大刷新を先に見せられたので、そうなると中盤や前線も大きく変わるのかな?と思っていたのですが案外大きな動きはなさそうです。

実際ディフェンスラインに限らず前線や中盤に思うところがないわけじゃありませんが、とはいえディフェンスラインの能力不足による割を食っていたという見方も出来なくはないですし、今の人材が渋い移籍市場で一度で一斉に全ポジ入れ替えるという立ち回りは流石に難しいところはあるかと思っていますので、今年夏までもしくは今年いっぱい見極めにしてそこから動くのかなとみています。

まあどうも3バックをやるっぽいですし尚更ですかね。

とはいえ「あの程度のパフォーマンスで今年も残留しますの?」という選手は実際複数人いるわけで、そういった選手たちにとっては正念場なのかな、と感じます。

守備貢献が極めて低すぎるエウベル選手、クロス以外の貢献度がおしなべてマイナスの水沼選手、決定的な仕事が出来ずネガトラにも難を抱えた宮市選手に井上選手と従来のウイング要員の大半が大問題児と言わざるを得ない惨状でそりゃきつくもなりますな、バシャウマでした。

という状況ですが、そうは言ってもウイングポジションは人材が市場でも枯渇しており、ディフェンスラインの刷新を優先する中でここまで手を付けるのは極めて難儀でしょう。

中々渋めの編成というのが本音ですがとはいえ仕方ないな、とも思っています。

 

■3バックについて

フォーメーションの数字はあくまで数字でしかないということではありますが、まあ話半分で聞いてくださいや。

今までやっていた、やろうとしていたのが4-2-1-3および4-1-2-3

このやり方ですとまずCB2枚で守るということでCB1人1人に高い能力が求められます。

2023年の浦和のようにCBのレギュラー2枚とも外国人にするのであればそれでもよいでしょうけど、そうなると控えとの力量差問題などで困る事にもなりかねません。

とはいえ日本人となるとこの水準を満たせる選手はすぐに海外に行く、もしくは極めて高額とかなり厄介な案件になります。

ですが3バックですと4バックのCBほど卓越した能力はあまり求められない傾向にある*1ため、枯渇した市場であってもコンバートや性能がピーキーな選手を駆使してなんとかできる可能性もあります。*2

また、先述の通りWGの質にも非常に悩まされておりましたが、これも市場が枯渇していることは大いに関係しています。

日本ではいわゆる「ウインガー」が極めて希少で、特に相手を見ながら縦、中、クロスと複数選択肢を突き付けていく選手はほとんどいません。

居てもすぐ海外に行くか、なんなら新卒でJを選ばないこともちらほら。

国内でウインガーとしてやり取りされるのは、本質的にシャドーないしはウイングバックでプレーした方が良い選手たちが大半です。*3

逆にシャドー人材だけは掃いて捨てるほどいるのも日本の特徴と言えるかもしれません。

枯れつつある市場の中でもまだ枯れてない部類の人材を集めて優位性を見出したいとなるとウインガーの確保を諦めるのはクラブの財政面も考えた時に決して間違った判断ではないでしょう。

また、大外で仕事は出来るが決定的な場面での質に難がある選手たちをウイングバックとして質より量の精神で働かせるというのも今の手持ち戦力であったり市場を考えれば得策でしょう。

実際鈴木冬一選手は湘南時代はウイングバックとして際立った存在感を示していました。*4

また、決定機に関わること全般が極めて苦手な宮市選手や、宮市選手の陰に隠れながら同様に決定機が苦手な井上選手を前線じゃなくて大外の労働者としてこき使うのは彼らの特性にも合っているように感じます。

守備面においてもウインガーは量より質でコースを切ることが重要ですが、彼ら二人はそのあたりの守備における頭脳も極めて弱く、プレスの大穴になっている場面も少なくありませんでした。

ただ、ウイングバックとして大外を事切れるまで走らせ続ける究極の量的貢献を期待するとなると持ち前のスピード込みで割とありな選択肢だと思っています。

技術面でもサッカーIQ面でも水準を満たせないのなら限界まで走って燃え尽きろという形で多分そっちの方が分かりやすいのではないでしょうか。

 

話を戻しますと、この2年の停滞はもちろん当時の強化部の落ち度が極めて大きいとは思いますが、とはいえそもそもの市場にだいぶ難があったのも理由としてはあるでしょう。

いくら理想を追ったって現実的にその理想に合うような人材が市場にいなければ絵に描いた餅と同じです。

そう考えると、まず現行の市場に合わせて戦っていこうとするのは良いことではないかと思います。

本来はリーグとして外国人枠の緩和などやるべきことがあるのですが、現状のJリーグにその期待は出来ませんし期待するだけ無駄ですからね。

 

■2025シーズン展望

確実に言えることはこの2年間の停滞感をかなり問題視しており、まずはDFラインからテコ入れしようといったところでの動きに見えます。

流石に前線、特に3バックで考えると右ウイングバックは頭数はいても決定打に欠けます。

それこそ夏補強も含めてパッチを充てることができるかどうかで順位は変わりそうだなって思ってます。

こうなってくると目先のACLEが非常に邪魔で、チームを再構築しないといけないのに過密日程に苛まれることで構築も出来なければ結果も出せないという昨年のキューウェル期と同じ轍を踏みかねないリスクがあります。

ここはホランド監督およびキスノーボコーチのかじ取りに期待しつつ、選手たちも「これからやるサッカーはポステコグルー路線やそれの応用問題ではない。」という意識を強く持って臨んでほしいなと願います。

キューウェル期に甘えてプレーをしていた選手たちに「もう甘えは許されない」と意識して挑んでもらいたいなと思っています。

1年目から結果を出す、という期待はちょっとしづらいところはありますが、どちらかというと目先の結果を取りに行って先の5年を食いつぶすようなことは避けていただきたいとそう思います。

 

 

 

*1:シンプルにCB2枚で守るか3枚で守るか、SBやWBも込みなら68mの幅を4人で守るか5人で守るか、という違いがありますからね。

*2:例えば身長に難があったり、スピード対応に脆かったり、マーク外しがちだったとしても3バックで使うなら人数で耐えきれる可能性が高まりますよね。

*3:相手を見ながら駆け引きをするでもなく、なんとなくスピードがあってキックの質もそこまで悪くはなかったり、フィジカルで優位に立てたりといった強みでウイング仕事を何となく出来はするけど…みたいなタイプ。

*4:165cmと小柄なため、サイドバックだとちょっと渋い…