こんにちは
マリノス周りでは久方ぶりに色々考察しがいのあるオフシーズンがやってきたなと感じております。
正直公式でまだ出ていない情報も多く、INの情報もあまり多くないなかで書くのはいかがなものか、とも思いましたがまた出そろったら改めて書きますので今のところの動きについて書いていきたいと思います。
■現段階での情報
・公式発表
IN
OUT
・メディア情報
IN
OUT
#横浜F・マリノス は #榊原彗悟 も移籍が決定的 #アルビレックス新潟 #今治FC などが興味
— Kazu Kakiuchi (@kazubaggio) 2024年12月10日
長野に育成型期限付き移籍中のDF西田勇祐と契約満了「離れても心の中心に」― スポニチ Sponichi Annex サッカー https://t.co/EY8NzXJgSF
※正式な記事ではないですが、仮にも会社の名前を背負って実名で運営しているアカウントがしょうもないガセを流していることはないでしょう
■退団選手について
先に謝罪しますが、今回はレンタルからそのまま契約満了となった西田選手や再レンタルが決まった吉田選手、村上選手あたりには触れません。
現段階で退団が決まったのが
小池龍太選手、上島選手
そして報道ベースであるのが
畠中選手、エドゥアルド選手、西村選手
まあ近年のマリノスの中で比較的出場時間が長く、中心としてプレーしてきた選手ばかり*1で、流石に「こんなに一気に出して大丈夫か?」という話や、「まともに移籍金も取れずに何やってんだ」といった批判、「もしかして本当に財政が大変なことになっているのではないか」といった声まであります。
個人的にこの辺に関しては割と楽観視してまして、確かに一気に出すのはリスクもありますが、改めて複数年契約などを締結してしまうこともそれはそれでリスクであり、この辺りは後述しますがおそらく退団者の大半は渋めの提示をされたか、形ばかりの慰留だったことでしょう。
移籍金に関してはもちろん取れるに越したことはないのですが、そもそも移籍金が発生するのなら手を出してこなかったのではないか、という見方もできます。
こちらも後で詳しく私見を書いていきます。
財政面に関して言うと、得点王のロペス選手と事実上契約合意が出来ていることを考えると、まったく出せないという事もないのだと思います。
むしろ本当に財政が苦しいなら、間違いなくダントツでチーム最高給のロペス選手こそ手放すのが筋であり、彼を軸としておそらく年俸もガッツリ上げた中で残せるのなら、それなりの選手にはそれなりの待遇が出来る程度には余裕があるのでしょう。
裏を返せば退団した選手たちには果たしてその価値があったのか、という事になります。
主観も入りますが、退団した選手ないしは退団報道が出ている選手について、2つの軸から見ていくとなんとなくわかってきました。
おそらくですが、今オフの査定は
「パフォーマンス×稼働」の2軸で見ているのではないかと思っています。
それに加えてまた別の要素が少し加わっているとみています。
一人一人見ていくと
小池龍太選手は、出た試合でのパフォーマンスは質が高かったと思います。ただ、稼働という意味ではかなり厳しく、2年間トータルの公式戦で1000分も出ることが出来ておらず、負傷からの復帰後も連戦に対応できず、週1稼働で70分交代であることを考えると契約延長して高い年俸を提示するというのは難しいところでしょう。
むしろオファーを出した鹿島はかなり勇気があるというか、下手をするとまともに稼働できずに契約が終わるリスクをはらんだ選手に中々凄い提示をしたなと感じました。
上島選手は、稼働面ではかなり頑張ってもらいましたが、パフォーマンスの質という意味ではかなり怪しかったと思います。
ビルドアップ面は言うまでもなく、ボールを持った時の判断は2年間在籍して向上することはなかったですし、守備面でも前には強くフィジカル面は傑出した選手ですが、裏を取られるところであったりとか、スライディングしなくていいところでスライディングしたりといったサッカーIQ面で厳しいものがありました。
それでも残す選択肢もなくはなかったと思いますが、契約が残っており、福岡が移籍金を払ってでも獲得しに行くというならそれを積極的に止める理由はなかったのだと思います。
エドゥアルド選手も上島選手とほぼ同じで、稼働は高いですが、パフォーマンスの面ではビルドアップは厳しく、守備面は得意なことは得意で強かったですが、苦手な対応になるとかなり脆かったですし、多くの方が思うほど「守備面は傑出している」という風には思いませんでした。
また、エドゥアルド選手は外国人枠を使うことを考えると、重要なCBのポジションで新しい外国人を入れたいと考えたら入れ替え対象にもなるでしょう。
確かにフリーの移籍は痛いですが、エドゥアルド選手だとおそらく残留されたほうが当てが外れるというか計算が狂うので、フリーだったとしても出ていかれて問題ないのではないかなと思います。
持論ですが放出したい選手がいた場合、理想は移籍金を取って放出、その次はフリーでの放出、最悪なのは移籍先がまとまらず残留です。
何故なら放出したい選手を残してしまうと、そこから編成が狂ってしまうからです。
これは畠中選手も同様で、稼働も21年の大怪我以降かなり怪しくなっており、パフォーマンスの質も22年が底を打ち、そこから多少の復調は見せましたが、昨年今年も決していいパフォーマンスというわけにはいかなかったように見えました。
来年以降のバウンスバックもあまり期待できないのかなと思っていますので、残留させるとしたら渋い条件にならざるをえなかったですし、セレッソが好待遇で迎え入れるなら退団もやむなしでしょう。
彼も下手に好条件を提示して残留されて戦力としてカウントするとそれはそれで難しい扱いになりますし、リーグでもACLでも彼が主力であるうちは中々タイトルは厳しいのではないかと思わされたので、移籍金こそ取れませんが良い出し時なんじゃないかと思います。
西村選手は稼働は復帰後を考えれば悪くないですが、パフォーマンスは特に守備面でカードがあまりに多すぎて不安要素といった感じです。
また、キャンプ直前で海外移籍を志望してしまうある意味読めなさすぎるキャリア志向も後々リスクになりかねなかったですし、彼のポジションであれば今のJリーグ市場であっても優秀な選手を確保しやすいことや、そもそも獲得しに来た町田が億単位の年俸を提示したという事で、流石に今の西村選手に億単位の年俸はマリノスの査定では考えられないので、こちらも退団はやむ無しだったと思いますし、カバーでちゃんと遠野選手を獲得したのは良い動きでした。
榊原選手は特段稼働に難があったわけではないですが、そもそものパフォーマンスの質は良くはなかったです。
ホームグロウンという強みはありましたが、それを差し引いても残すほどの選手には思えませんし、それこそ彼のような年齢、立ち位置の選手は自分が出られるクラブに移籍してそこで腕試しするのがいいと思います。
退団した、もしくはしそうな面々は、残留したロペス選手や渡辺皓太選手のように稼働とパフォーマンスの両立が出来ているとは言いがたく、年齢的にもバウンスバックをあまり期待しづらい選手を一気に整理しているだけでそこまで放出に文句を言う気はないなというのが個人的な感覚です。
ただ、もちろんここは加入が必須で、もし加入がなかったら一気に不味いことにはなりますが、そこはもう座して待つしかないでしょう。
本来なら昨オフ、一昨オフでもう少し動いて徐々に整理していればよかったのですが、そこは前フロントの怠慢と言えるでしょう。
最後にこの軸に則るならまだ不透明な選手が何人かいますが、そのあたりは契約であったり他クラブとの兼ね合いもありますし、逆に穴埋めとしてちゃんと選手を獲得できるかどうかといったところでも変わってくるので、まだ何とも言えないのかなと思います。
■加入選手について
まず、朴選手および木村選手については下記の記事で語っているのでそちらを見ていただければと思います。
結論から言うと最高の補強です。
下部組織から昇格した埜口選手、望月選手、浅田選手についてですが流石に下部組織から上がってきた10代の選手を即戦力として計算しているほどクレイジーではないと思うので、まずはプロの水に馴染ませながら、練習や少ない機会の中で夏以降の立ち位置が決まってくるのではないでしょうか。
個人的に近年レンタルで出した生え抜き選手がまともに戦力になるケースがなさ過ぎてあまり期待はしていないのですが、3人とも何かしらプロとしての居場所をマリノスではなくてもいいので掴めるといいですね。
加入が決まった遠野選手は西村選手のポジションに入ったり、時にはWG仕事もやるといったイメージで見ています。
川崎でも決してポジションを掴み切ったわけではありませんが、戦力としてチームに貢献し続けており、ある程度の質を期待してもいいでしょう。
また、公式で発表されていない鈴木選手は、今年京都で中々出番がなかったもののスイスでは通算80試合以上に出場しており、湘南時代は20歳そこそこで主力としてプレーしていただけあって質も経験値もここ2年の加入選手と比べるとかなり期待値は高いです。
SBとしてみるならサイズが結構難点で、大外にサイズのある選手と競られると苦しくなりそうですが、比較的ユーティリティ性も高そうで攻撃的なポジションもできるんじゃないかと期待しています。
■ここまでの感想
放出のオペレーションが比較的順調に進んでおり、中々いいオフだと思います。
もちろんCBはここから流石1人、なんなら2人ほど獲得しないと流石に苦しいところはありますし、ロペス選手のサブだったり、WGの質であったりとまだ問題は残っていますが、1回のオフシーズンでここ数年先送りにして目を背けてきたすべての課題を解決できるわけではないことを踏まえると、多少ゆったり構えてみています。
外部環境的に中々安定して強いチームを作るのは難しく、元代表の帰国組ガチャを当てるか、とりあえず市場に出た選手に適正価格を大きく超える年俸を提示してスカッドを強化するか、みたいな手段が取れないチームである以上どうしても知恵を使って補強していくしかないわけですが、脳みそが1ミリも回転しているように見えなかったこの2年間を考えると、猿知恵かもしれませんが脳みそを動かそうとしているように見受けられるのは素直に好感が持てますし、これからの動きにも注目したいと思います。
その際、もしかしたら人気選手や功労者が出されることがあるかもしれませんが、少なくとも2016年~2018年のオフの事を考えて、「こっから幕開け」くらいに構えとくといいんじゃないでしょうか。
本音を言うと1年ないしは2年早く動いてくれよ、って感じではありますが、すぎたことは仕方ない。
そう思っています。
*1:小池選手はこの2年はほぼ稼働していませんがその前までは主力中の主力でした