こんにちは
贔屓チームがそろそろ「元」贔屓チームになりそうなくらいにはサッカーの贔屓チームに冷めつつある私です。
今日の話題は「FC町田ゼルビア」についてです。
今年初昇格し、怒涛の勢いで勝ち進む町田に対して、様々な意見が見られます。
ただ、実際そんな町田に対する意見の中でかなり否定的な意見が多く、その理由について私なりに考察してみました。
●町田は汚いチームなのか
ここに関していうと定量的なデータを出すことも、定性的なデータを出すこともできません。
カードの枚数やファールの数はあくまで一つの指標でしかありませんし、たいして参考になりません。
はっきり言って印象勝負であり、お気持ち論がまかり通ってしまいかねません。
開幕から「パブリックエネミー」として汚いヒールという印象を過度につけられたせいで必要以上にイメージ悪くなっている側面はあるのではないかと思います。
例えば、町田と同じようなプレーを他のクラブがやったらここまで非難の対象になるでしょうか。
また、最近だとボールに水をかけることが非難されています。
確かに褒められた行為ではないかもしれませんが、例えばビルドアップをしないクラブが、ビルドアップをするクラブをホームに迎え入れた際に芝に水をまかない
といったことは普通にやってきます。
ボールパーソンが中々ボールを渡さない、というようなことも全然あります。
サッカーはあくまでスポーツですが、勝つために何もかもが正々堂々というわけではありません。
それは競技の特性上仕方のないことです。
逆に言えばそれだけ「勝利と真剣に向き合っている」と取ることもできます。
個人的には町田がどうしても気に入らない人たちの難癖があまりに多く思えてなりません。
●町田のサッカー
ロングスローやプレーの荒さといった目立つトピックばかり言われますが、私個人としては「狙いが明確かつ選手が混乱しないサッカー」という印象があります。
蹴りどころが明確で、選手に思考面での過負荷をかけないサッカーで良さを引き出してハードワークをさせている印象です。
守備も確かに綺麗なゾーンディフェンスとは違うものですが、人海で見るところをしっかり見てリスクを最小限に抑えるものだという風に感じます。
平河選手のように個の質がリーグ内で見ても最高クラスのポジションはありますが、じゃあそれぞれどの選手もリーグ最高クラスかといわれると私個人としてはそこまでのメンバーじゃないと思っています。
生半可なポゼッションもどきをしようとするなら直ぐめくれて瓦解すると思いますが、今の町田はそういったことには見向きもせず自分たちができる、やれることを愚直に続けている印象です。
とはいえ、確かに荒いシーンや天皇杯の筑波大との試合でも物議を醸したキックオフ直後のファウルのような頂けない場面はありますし、そこに関しては好意的にとることは出来ませんが、町田のサッカーはそれがすべてではないことをもっと理解してもいいのかなと思います。
●なぜ嫌われる?
Jリーグのサポーターに「なぜ町田が嫌いですか?」と聞くと様々な答えが返ってくるでしょう。
「黒田監督の発言、言動が気に食わない」
「荒いサッカーが嫌い」
「ロングスローやロングボールに頼った戦術が気に入らない」
「あんなサッカーで優勝されたらJリーグは終わり」
などなど
ただ、私はこれは本質ではないと思います。
どちらかというと、嫌いありきで逆算して理由を捻り出している人たちの方便であると思います。
もし、町田が現在ボトムハーフに落ちていたら貴方たちは町田をここまで嫌っていましたか?
もし、町田の監督が黒田氏ではなくあまり名前も聞いたことのない外国人監督だったら同じような言動をとったとしても貴方たちは町田をここまで嫌っていましたか?
私は、町田が嫌われる理由はシンプルに
「Jサポからすると鼻につく」
からだと思います。
どういうことかというと
昇格初年度で首位を快走し、昨年までの上位勢や強豪を次々なぎ倒していること
そのサッカーがいわゆる「アンチフットボール」として見下されてきた青森山田の指導者によるものだということ
です。
言ってしまえば、自分たちの贔屓チームが苦労しても苦労してもなかなか辿り着かない境地に、ぽっと出の新参者がいきなり乗り込んできて躍動しているからです。
そりゃ面白いはずがない。
これでせめてかつての川崎フロンターレのような流麗なボール保持からの攻撃、ないしは横浜F・マリノスのような圧倒的なスピード感と切り替えの早さを活かした高速カウンターくらいぐうの音も出ない特色があれば苦虫を嚙み潰しながらも表向きは認めるしかないでしょう。
ただ、彼らがやっているのは愚直でひたむきで時に無鉄砲な高校サッカーVer.2です。
気に入らないったらありゃしない。
そういう事をそのままいうのはあまりにみっともないので、目につきやすいトピックを拾ってはぶつけている、それだけではないでしょうか。
●まとめ
今町田がやっていることの好き嫌いはあっていいと思います。
当然好きなサッカースタイル、嫌いなサッカースタイルはあります。
ただ、町田がどこよりも「勝負と真剣に向き合っている」ことは認めざるを得ないでしょう。
だからこそ現在首位なわけです。
私はそんな勝負と真剣に向き合っているチームを心にもないような言葉で腐す気にはどうしてもならない、というのが本音です。
ただ、今後ACLなど出るときに過密日程とどう向き合うのか、研究が進んでメタを張られることが増えた場合にどうなるのか、というのは要注目です。
ハードワーク系のチームは大体このあたりで躓いて迷走しがちなだけに、町田が同じ轍を踏むのか、はたまた違う道を開拓するのか見ていきたいと思います。
余談ですが、町田に優勝されたらJリーグはおしまい、という意見は意味が分かりません。
それならJリーグは1年前に終わっています。
昨年優勝した神戸も多少の違いはあれど大まかなフレームワークは同じですから。
むしろ圧倒的な個から逆算していない分、町田のサッカーのほうが再現性が高いのではないか?とすら思いますね。
なので安心してください。Jリーグは町田が優勝したごときじゃ終わりません。